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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第31章

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1608/1630

1609 ボックスロッカー改

 さすがに同じ山崎さん(あ、この酒の名前ね)ばかりでは飽きると思ったのか、梅酒になった。


「山崎さんの梅酒か。また微妙なものだな」


 他に酒を飲んだことがないのか? 強靭な肉体故に酒が効かないのか? タバコも信じられない量をお願いされたときもあったし。


「梅酒か~」


 オレは飲まないが、女性陣には好評だ。感謝の手紙を添えておこう。


 そこから梅酒が続き、とんでもない量に。二百本は越えたかもしんない。


「出すのも大変だな」


 ってことは入れるのも大変だろうよ。誰が入れてんだ?


「もうちょっとデカくならんのか? 台車で入れられるなら楽なのに」


 床から一メートルくらい高いところにある。軽いものでも入れるのは大変だろうよ。


「そう言えば、このボックスロッカーって、どちらの領分となってんだ?」


 どちらもダメ女神の権限のはず。でも、こちらは報酬から拡張し、あちらは魔石で拡張される。ここだけ別の領域なんだろうか?


 タブレットを持ってきてボックスロッカーが拡張できないか調べてみたら……できるっぽかった……。


「倍にするには二百万円か。まあまあかかるな」


 こちらからできるならあちらからもできるんじゃないか?


 手紙を書いてみる。魔石を使ってボックスロッカーを拡張できないかを。


「あちらで入れてるな」


 二つのセフティーホームが繋がらないようにしているのか、片方が開いているうちは開かない作りになっているのだ。ランプもつけるほうがいいか?


 また梅酒が入っており、えっちらほっちら出して手紙を入れて閉めた。


 しばらく待ち、ドアを開くと、手紙が入っていた。


 プランデットの翻訳機能を使って読む。これがあったから文字の勉強は止めてしまいました。


「山崎さんと相談してみる、か」


 入れている人、どんな人なんだろう? 


 セフティーホームに常駐している者がいるとは手紙に書いてあったが、ミサロみたいな者があちらにもいるんだろうか?


 魔王軍との戦いで忙しいだろうから時間を置き、タルガの修業を終えて帰ってきたらボックスロッカーが人が入れるほどのドアになっていた。


「あちらでもできたんだ」


 ほんと、そういうところがあるんだよな、あのダメ女神は……。


「ん?」


 ドア横にモニターとスイッチ類が現れた。テレビ電話的なものか?


「日本語表示か。山崎さんとご対面か?」


 期待して待っていると、モニターが灯り出した。


 テレビが点くときのようにプツンとなり、モニターに女の子が映った。


 二十五、六歳だろうか? やけに肌が白い。いや、髪も白い。雪女かなにかか?


「イチノセ様でしょうか?」


「あ、ええ。一ノ瀬孝人です。いつもお世話になっております」


 思わずお辞儀してしまった。


「こちらこそお世話になっております。わたしは、アズリュースと申します。アズと呼んでください」


「わかった。オレもタカトと呼んでくれて構いませんよ。様とかもいらないです」


 様づけとかむず痒いわ。


「はい。タカトさん」


 柔軟な人でよかった。


「タカトさんの提案でボックスロッカーを拡張してみました。ドアを開いてみてください。開閉スイッチがあるのわかりますか?」


「ああ。開いてみるよ」


 ドア横にある開のスイッチを押してみた。


 横にスライドし、車が一台入れるくらいの広さになっていた。ドアは一メートル二十センチくらいしかないけど。


「ドアの幅と高さを三メートルにできますか? フォークリフトで入れられるようにしたいので。なんならそちらにフォークリフトを送りますよ」


「素人でも操れるものなのですか?」


「使用法をプランデットに入れて送ります。そちらの文字で表示されるので大丈夫だと思います。不安なときは山崎さんにお願いしてみるといいでしょう」


 会社員だったようだが、車を運転できるのならなんとなくわかるはずだ。フォークリフトの運転は地球のフォークリフトとそう変わらんからな。


「わかりました」


「今のところ物資は足りているのでゆっくり学んでください。あと、山崎さんによろしくとお伝えください」


「はい。ご主人様にお伝えします」


 山崎さん、ご主人様とか呼ばれてんだ。小恥ずかしくなるな。聞かなかったことにしよう。


 閉めボタンを押すと、ドアが拡張されていった。

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