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sixty eightth

ハーケンダツ。左右に嘴が変化した非常に長く鋭い棘を持った寒冷地に適応したユニークモンスター。レア。脂肪分が多く舌の上でとろけるように甘い。

此処は北の果てかつて青き海より初めて生まれた小島を中心に広がる氷が作り出した地。

その氷の端に流れ着いた一際透明度の高い楕円球体に罅が走る。

三度目となる永き眠りからデュカリスはかつて巣を壊滅させた森の悪魔プースリー対する鮮烈な怒りとともに覚醒した。


夢の中で巣が崩壊したあの日の続きを―――母の最期を見ました。夢というものは記憶の整理だと聞いたことがありましたが、

あの光景は確実に見たことのないもの。 じゃあアレは全て想像?

いいえ、そうではない。そうではないことをこの胸に宿る怒りが、この地に眠るヴェスパの無念が教えてくれる。

奴はこの地で母から、ヴェスパから『最強』という誇りを奪った。私たちヴェスパが奪われた誇りをそのまま?はっ冗談にもなりません。

奪われたものは奪い返す。それが│私たち(ヴェスパ)の流儀です。





極海の底にて堅く砕けぬ氷の繭が砕けるのを待っているものがいた。

推定RANK Aオーバー 冥界の魔物 ジェノサイドオルカ

通常種のオルカはランクBの高い身体能力と知能による強力かつ多彩な攻撃を持つ海の殺し屋である。

本来群れで行動しそのチームワークをもって獲物を壊滅させる。

暖かい海最強の群体がシーヴェスパだとすればオルカは冷たい海における現状での上位クラスの群体。

通常変温動物は冷たい所では運動性能を発揮できない。しかし恒温動物である彼らにはそんなことは関係ない。

他者の命を喰らいその魂を燃料に内燃機関を稼働させる。殺して喰らい喰らって殺す。まさに死の永久機関。

魚介類と比べ大きく防御の面では下がるが高い知能と運動性能、超音波のソナーによってそれを十分に賄えている。

その強力さは曾てデュカリスを瀕死に追い込んだホワイトデビルを全滅の淵にまで追い込んだ程である。

この個体はその横暴さ故に群れの長になることを目論み、失敗し群れから追い出され、

長らえては自身を追い出した群れを殲滅したはぐれものであった。


自分を認めなかった群れに復讐した後は特にすることもなく、海洋ほ乳類、テラーカイギュウやアイスポーラ

更にはそれから成長したフリーズポーラさえも捕食していたが、このところマンネリ化しており、退屈を感じていた。あっでもハーケンダツだけは美味しかったことは特筆すべきことである。

そんななか流れ着いてきた不思議なものに興味を示したのはある意味当然の成り行きだったのかもしれない。

それは、一際透明度の高い氷であり、一際冷たい氷であり、一際堅い氷であった。中に透明な淡蒼色の何かが入っており、

氷は固く突進でも歯でも水中高周波の超音波でさえ遂に砕くことはできなかった。

しかし、しかしである、どうやっても砕けなかった氷が自分から砕けてくれたのだ。中の生き物が遂に現れる。

いつ食べるの?今でしょ!!的な精神から今迄この海で見たことのなかったナニかに向かっていった。





おやっ?アレはシャチ…っぽい何かでしょうか。シャチといえば元の世界では海洋の頂点捕食者でしたからそれなりに

強いんでしょうね。今までは何とかうまくやってこれたんでしょうけど、……残念でしたね。今の私は少々夢見が悪くて



『虫』の居所が悪いんですよね


デュカリスは半分寝ぼけたまま向かってきたジェノサイドオルカのヒレをすれ違いざまに全て削ぎ落とす。

自身の予想を超える速度で動いた体に、あれ?また進化してる?寝ている間に進化しているなんて私どれだけ寝てたんだろう?

なんて戦闘中ではまず考えないことが頭に浮かぶ。―――そもそも、彼女にとってこれは戦闘ですらないのだ。


痛みと混乱そして恐怖でパニックになり仲間を呼ぶジェノサイドオルカ、しかし彼の声を聞き助けてくれる群れは彼自身が

無くしてしまっている。そんなジェノサイドオルカの内面を興味本位で精神感応で読み取ったデュカリスはさっきまではイラつく程度であったが



最期は自身が殺した家族にすがるのか、愚かな。私、さっき家族を喪う夢を見たせいだからでしょうか?

―――虫唾が走るんです



不快感から殺意に変わった暴力がヒレを失った身体で必死に逃げようとするかつての暴君を真っ二つに切り裂いた。






これが後にこの氷の大地を支配する魔王の中の魔王。神災  デュカリス=■■■■■■のこの地における狼煙であった。





シーアイシクルヴェスパ(女皇種・成虫)  名称デュカリス RANK S+ 属性 海 虫 氷 水   Lv300


HP20666 SP25666 ATK18666 DEF18666 INT18666│(種 限界値) MAG18666 RES15666 DEX12666 AGI10666

称号 女王 海の悪魔 崇められるもの 氷結地獄の王 神代の魔物


種族特性 強力なる顎 強靭なる腕 凶悪なる尾針 鋭き爪 鋭利なる翅 噴霧 糸射出 穴掘り 飛翔 猛毒耐性 特殊毒耐性

冷凍液 過敏な嗅覚 電流感知 水流操作 超超音波 氷結再生 冷気操作 低温化


スキル 遺伝7 統率 知性大 巣作り 環境適応大 傾世の美貌 成長促進 吸収効率上昇小 寿命増加大 食の多様化

観察力向上 柔軟性 硬質化制限緩和 異界の知識(小) 非変質性低下 空気呼吸化 長期休眠

急加速 見切り 切断力向上 STYLISH 処女懐胎 血族の誇り 再構成 強襲成功率上昇 念話

深海耐性 精神感応 超感覚 高貴ナル十二ノ翼 




シーアイスヴェスパ RANK B+ 属性 海 虫 氷 水 弱点 炎

氷海に生息するシーヴェスパ同様神祖デュカリスを始まりとする種族。全身が透明度の高い氷でできており、美しいだけではなく、

水中における視認がしにくい。身体を構成する氷が破損した場合周囲の水分を冷やせば再生が可能。

また、その身体は成長とともに鋭く硬く、そして冷たくなっていく。獲物を見つけると

集団で襲い掛かり刺した針から冷凍液を注入し内部から凍らせて殺す。肉弾戦も十分に強い。神祖の影響か通常は4枚の翅であるが、

時折、女王種の一部に6枚翅の個体ができる。その個体はやや蒼みがかっていることが多く通常種よりはるかに能力が高い。


シーアイシクルヴェスパ RANK A+ 属性 海 虫 氷 水 弱点 炎

シーヴェスパの正統進化系。より鋭さと硬さ、冷たさが増し、大きく、特に針が大きくなった。また海面から出ての飛翔能力が大幅に上がり、

海上での求婚の儀は非常に美しい。成長した個体は淡い蒼みが増す。海上に飛翔した後針を向けて急降下する攻撃法はまさに氷柱の様である。

蒼い個体は戦闘中一時的に黄色くなることもあり、その際に温度がさらに下がる。更にその上の色があるらしいが詳細は不明。

1匹狼という言葉がありますけど、大体アレって群れの方からはじかれた負け犬なんですよね。ちなみに今回の敵は負け犬というか噛ませ犬。

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