第参拾伍話
最近いろいろ調子が悪かったですが気を取り直して頑張りましょう。
気分転換に今日はちょっとだけですが遠出してみることにしました。
といっても、ここらは遠浅の海といいますかそんな感じの海であまり
変化はないんですけどね。
海中で速度を十分につけて、水面に飛び上がると同時に軽く羽ばたくっ。
まぁ水中生物になった以上本来の種の様な飛行能力はないのですが、
やはり、ハチですから空においてその翅が無駄であるなんてことはありません。
それでも、かつてなかった空を飛び、舞い、感じるこの感覚。
水中生物でなければこの領域の支配者であったと考えれば、何も沸かないわけではありませんが、
それでも自分の選んだ道には後悔はありません。
私は私のすべてを肯定していきたいと思っていますし、思う以上はそうしていきます。
しばらく、空と海の領域を行き来していると、
何かの群れが私と同じような行動をとりながらこちらに向かってやってきます。アレは――
ヴォランズの群れ トビウオ型モンスター ナイフヴォランズの群れ。
頭と羽のようなヒレが鋭くなっており、群れの進路に紛れ込んでしまったものは細切れになる。
私に向かってきているのは自分たちのお株を奪われて必死になっている、
なんてのは穿ちすぎでしょう。実際はただの身の程知らず達とかそんなところでしょうね。
でも、ですね?あなたたちに出来てこの私に出来ないことなんてないんですよ?
実際、デュカリスの言った通りたまたま進路にいただけではあるが、
危険な迫ってきたとしてもデュカリスには『逃げ』の文字はなかった。
「良いですよかかってきなさい。群れで戦うものと、群れることでしか戦えないもの、
生物の格の差を教育してあげます。―――1度だけしか教えられませんから 冥途まで持っていきなさい。」




