【南北朝の終焉とその後の火種編】第十九段 天変地異・洪水のこと
【南北朝の終焉とその後の火種編】第十九段 天変地異・洪水のこと
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義満の死からしばらく経った頃、今度は空模様が荒れに荒れた。人の世の栄枯盛衰をよそに、天はまた別のところで気まぐれを起こすものらしい。
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篁様へ申し上げ候。
此度、下界にて見届け候仔細、左の如くに候。
応永三十年、京并びに諸国にて、長雨止まず、五月より七月にかけて霖雨相次ぎ候。田畑水に浸かり、諸国の損亡、甚だしきものと相成り~~~~~~~~~
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現代語訳
篁様、報告します。
今回見たことを書いておきます。
応永30年(1423年)、京都をはじめ諸国で長雨が止まず、5月から7月にかけて雨が降り続きました。田畑は水に浸かり、各地でかなりの被害が出ているようです。
義満が亡くなってからまだ日も浅いのに、天までもがそれに合わせるように荒れているのを見ていると、人の世も天の理も、どちらも先の読めないものだとつくづく思い知らされます。
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権勢を極めた男が死ねば、少しは天も静まるかと思いきや、そんな都合のいいことは起こらない。天は人の都合になど、はなから付き合う気もないのだろう。




