第13話 魔女の微笑み
おはようございます。
投稿です。
ちょっと遅れました。
毎回ご愛読ありがとうございます。
〔愚か者め!四月世界の情報を与えるだと!?〕
魔女は憎々しげにベビィを見る。
〔自ら進んで出身情報を!異界の出身の情報を与えるなど!愚者の極み!〕
そして下位の二回路の軽率さにも嫌悪を感じる。
〔好きになさい、だとぉ?ガキに好き放題させるとはこのバカ者め!ガキは押さえつけ、打ちのめし、飼い慣らしてこそ母親だろうがっ!〕
この者こそ、ベビィが見抜いた3つ目の回路、魔女回路である。
ドラゴンの血は害がない、と情報を書き換えたのはこの魔女である。
〔獣人族ならば、その不死性で無毒化できるはず、それどころか吸収しドラゴンの力を手に入れることができるかも知れん!〕
数々の誤情報を流し、影からユウバとベビィをコントロールしている魔女である。
ノーマルモード・ユウバもバトルモード・ユウバも魔女回路の存在には気がつかない。
疑っても、その疑う感情、記憶を消されるからだ。
〔母乳に混ぜて、ピコマシンをベビィに送り込んだ、後は成長を待つだけだ。成人したら大脳を破壊し、そのボディーと能力を頂く……うふふっ、四天王最弱の戦士はやはり、当たりだった!〕
権力者の恐れる者、それは裏切り者。
パンクザスチーム共和国のマシンダガンには全て監視が付いている。
それも2重3重の監視だ。
呪符の呪縛だけでも強力なのだが、それでも権力者は疑いの心を手放せない。
彼らは、自分達の意識を機械的にコピーし、興味ある者達に植え付けているのだ。
最弱と言われながらも、好成績を確実に残す機体。
ユウバは権力者にとって面白い玩具だった。
〔まさか、こいつが世界を渡り、ここまで来るとは!女神の世界?女神と自称する存在がどのような者か、しっかりと見届けるとしよう、ふふっ、隙あらば、この世界、第二のパンクザスチームに!そして私がこの世界の王になる!ふふっ、あはははっ!女神どもを奴隷にし、更なる世界を手に入れてやる!女神を性奴隷にすれば、どこの月世界でも受け入れヤツは必ずいる!あははっ!あらゆる世界を我が手に!〕
パンクザスチーム共和国の権力者は、自分達の今の地位がなくなることを恐れた。
目指すは完璧な治政。
国民はナノ・ピコマシンに憑依され、誰一人逆らわないし、政策は100%実施される。
結果はどうあれ、思いのままに国を動かすことが出来るのだ。
それは、レッド・ブーツ帝国も同じだ。
そして彼らには、共通の怖いモノがる。
裏切りだ。
また死を恐れた。
死は誰でも怖い。
彼らは死を避けるために、あらゆる手段を使った。
死は彼らにとって、権力の終りだからだ。
レッド・ブーツ帝国の権力者は呪符を使い、己の生き霊を憑依させ相手を乗っ取る。
その生き霊はいつしか死霊になり、レッド・ブーツ帝国に君臨し続けている。
パンクザスチーム共和国の権力者は呪符と機械を使い、国民をゴーレム化し、自らもゴーレムになった。
感情を数値化し、金属に憑依し丈夫で半永久的なボディーを手に入れたのだ。
彼らは際限なく自らを強化していく。
そしてこの、マシンダガン・ユウバも取り込まれた一人。
魔女は密かに彼女の中で目覚め、成長し始めた。
「むしゃむしゃ、お前のゴーレムか?」
「え?違うよ、オレのかあち……私の母親です!」
「《!!》」
「わ、私のことを母親とぉ!?かあちゃんではなく!?」
《ど、どこで覚えた!?よそ行きの、対外的な言葉ではないか!》
きゅん!
《こ、ここは冷静に!》
「ベビィ、ライダとは?なんだい?」
《自分で付けた名前か?》
「うん、オレの前身は雷帝だし、それに母さんがナーガタイプだし、そこから蛇の名前を貰った、どう?雷蛇!カッケーだろ?」
《わ、私のボディーから名前を!?》
きゅん!
「……ベビィ、私をきゅん死させる気かっ!」
「村長、おもしれー親子だな」
「ああ、女神さまが帰ってきたら、歓迎会でもするか、ようこそ4人の戦士達よ、あなた達を歓迎します」
「4?」←ベビィこと雷蛇。
「《4?》」←ノーマルとバトル。
〔え゛……バレてんじゃん!〕←魔女回路。
魔女回路は五月世界に恐怖を感じた。
「ん?カラビン村長、かあちゃん2人とオレの3人だぜ?」
「ふぉふぉふぉ、では3人ということで」
今回はここまでです。




