第12話 ドワーフの村
おはようございます。
投稿です。
「ベビィ、待て!」
「なんだい?かあちゃん?」
「魔力を抑えられないか?ベビィの魔力は強すぎるよぅ」
「うーん、どうだろう?」
考え込むベビィ。
強いことは、いいことではないのか?
『過ぎるのはよくないですぞ、パーフェクトではありませんな』
?
誰の言葉だっけ?
考えていると、脳内を子ネコが走り回った。
「あ!」
雷帝の記憶に魔力制御を発見する。
「ああっ!子ネコだ!」
「え?ネコ?」
《何を言っているのだ?ベビィは?》
「子ネコを扱うように、魔力を扱う!」
《なんだそれは?》
ベビィは深呼吸を一つする。
すると、辺りが静かになった。
いや、静かになったように感じた。
「これは?」
周囲に充満していたベビィの魔力が、段々と薄まっていく。
霧が晴れるように辺りはクリアになる。
風景は同じなのだが、フィルターが一つ外れたような感じなのだ。
《ベビィの魔力の影響力は凄いな、同じ景色が違って見えていたぞ》
「かあちゃん、これでいいかい?」
「いいわよぉ、違和感ないしぃ、これなら問題なく進めるっ!ベビィの魔力は大きすぎて目立つのよぅ!」
「へぇ、そうなんだ!かあちゃん、ハラへった!」
「もう、ぱいぱいは無しよ?」
「わ、わかってるよっ!」
真っ赤になるベビィ。
いろんな意味で成長しているようだ。
《食料の確保か、私は太陽光や水でも十分動けるのだが》
「あの村に期待ねっ!」
《50戸くらいか?生物反応は10?いや5もないぞ、廃村か?》
「……」
《ノーマルどうした?》
「これ……食べ物の匂いよっ!あっ!?」
猛ダッシュするベビィ。
「おいしい匂いだっ!」
「ま、待ちなさいっ!」
《追うぞ!》
しかし、追い着けなかった。
「は、速すぎるようっ!」
《歩幅が!なんだこの身体能力は!獣人族の上位機種か!?》
「待ってよぅ!ベビィ!」
辿り着いた村は、違和感があった。
「生活感があるねぇ、みんなどこかしら?」
明らかに生活していた痕跡があるのに、住人がいないのだ。
《廃村ではないな、ベビィはどこだ?》
「この焼肉の匂い、辿ったらいるよ!ぜったいそこにいる!」
《だよな》
「金属加工の匂いも凄いわぁ」
《工場?鍛冶屋が多いな、ここはドワーフの村か?》
「金属汚染度は、結構高い数値よぉ」
《パンクザスチームを思い出すな、まぁあそこはここ以上に酷い汚染地域だったが》
遠方から元気な声が聞こえてくる。
「いただきますっ!」
「《は?》」
声を辿ると、数人のドワーフとガツガツ肉を食べているベビィがいた。
「おっちゃん、この肉おいしいね!」
「おおそうか、沢山ある、存分に食べよ!」
「おめぇ、どこから来た?モグモグ、獣人族か?竜の血も混ざっているようだが?」
「あっちから来た!」
「……そうか、あっちからか!」
「がははははっ!おもしれー子だなぁ!ん?」
「今日は客人が多いなぁ、ゴーレム……か?」
鋭い視線が、マシンダガン・ユウバを捉える。
「いや、人体改造機のようだが?」
「おいおい、かなり物騒な機体じゃねぇか?」
「こら!お前ら!女性機のようだ、あまり不躾に見るでない!」
「……へい、村長」
一回り大きなドワーフが声を掛ける。
「ドワーフの村へようこそ、わしはここの村長、カラビン」
「……マシンダガン・ユウバだ」
「異界の方かな?五月世界へようこそ」
《!?》
ベビィが両手に肉を掴み、ユウバに近づく。
「オレも名乗っていいか?」
「好きになさい」
ユウバをじっと見るベビィ。
下半身の蛇が気になるようだ。
「モグモグ、オレはマシンダガン・ユウバの子、雷蛇!」
「《え゛!?》」
「四月世界から来た者だ!」
次回投稿は未定です。
出来れば明日の朝、投稿したいです。
タイトルは 第13話 魔女の微笑み の予定です。




