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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第12話 ドワーフの村     

おはようございます。

投稿です。


「ベビィ、待て!」


「なんだい?かあちゃん?」


「魔力を抑えられないか?ベビィの魔力は強すぎるよぅ」


「うーん、どうだろう?」


 考え込むベビィ。

 強いことは、いいことではないのか?


『過ぎるのはよくないですぞ、パーフェクトではありませんな』


 ?


 誰の言葉だっけ?

 考えていると、脳内を子ネコが走り回った。


「あ!」


 雷帝の記憶に魔力制御を発見する。


「ああっ!子ネコだ!」


「え?ネコ?」


《何を言っているのだ?ベビィは?》


「子ネコを扱うように、魔力を扱う!」


《なんだそれは?》


 ベビィは深呼吸を一つする。

 すると、辺りが静かになった。

 いや、静かになったように感じた。


「これは?」


 周囲に充満していたベビィの魔力が、段々と薄まっていく。

 霧が晴れるように辺りはクリアになる。

 風景は同じなのだが、フィルターが一つ外れたような感じなのだ。


《ベビィの魔力の影響力は凄いな、同じ景色が違って見えていたぞ》


「かあちゃん、これでいいかい?」


「いいわよぉ、違和感ないしぃ、これなら問題なく進めるっ!ベビィの魔力は大きすぎて目立つのよぅ!」


「へぇ、そうなんだ!かあちゃん、ハラへった!」


「もう、ぱいぱいは無しよ?」


「わ、わかってるよっ!」


 真っ赤になるベビィ。

 いろんな意味で成長しているようだ。


《食料の確保か、私は太陽光や水でも十分動けるのだが》


「あの村に期待ねっ!」


《50戸くらいか?生物反応は10?いや5もないぞ、廃村か?》


「……」


《ノーマルどうした?》


「これ……食べ物の匂いよっ!あっ!?」


 猛ダッシュするベビィ。


「おいしい匂いだっ!」


「ま、待ちなさいっ!」


《追うぞ!》


 しかし、追い着けなかった。


「は、速すぎるようっ!」


《歩幅が!なんだこの身体能力は!獣人族の上位機種か!?》


「待ってよぅ!ベビィ!」


 辿り着いた村は、違和感があった。


「生活感があるねぇ、みんなどこかしら?」


 明らかに生活していた痕跡があるのに、住人がいないのだ。


《廃村ではないな、ベビィはどこだ?》


「この焼肉の匂い、辿ったらいるよ!ぜったいそこにいる!」


《だよな》


「金属加工の匂いも凄いわぁ」


《工場?鍛冶屋が多いな、ここはドワーフの村か?》


「金属汚染度は、結構高い数値よぉ」


《パンクザスチームを思い出すな、まぁあそこはここ以上に酷い汚染地域だったが》


 遠方から元気な声が聞こえてくる。


「いただきますっ!」


「《は?》」


 声を辿ると、数人のドワーフとガツガツ肉を食べているベビィがいた。


「おっちゃん、この肉おいしいね!」


「おおそうか、沢山ある、存分に食べよ!」


「おめぇ、どこから来た?モグモグ、獣人族か?竜の血も混ざっているようだが?」


「あっちから来た!」


「……そうか、あっちからか!」


「がははははっ!おもしれー子だなぁ!ん?」


「今日は客人が多いなぁ、ゴーレム……か?」


 鋭い視線が、マシンダガン・ユウバを捉える。


「いや、人体改造機のようだが?」


「おいおい、かなり物騒な機体じゃねぇか?」


「こら!お前ら!女性機のようだ、あまり不躾に見るでない!」


「……へい、村長」


 一回り大きなドワーフが声を掛ける。


「ドワーフの村へようこそ、わしはここの村長、カラビン」


「……マシンダガン・ユウバだ」


「異界の方かな?五月世界へようこそ」


《!?》


 ベビィが両手に肉を掴み、ユウバに近づく。


「オレも名乗っていいか?」


「好きになさい」


 ユウバをじっと見るベビィ。

 下半身の蛇が気になるようだ。


「モグモグ、オレはマシンダガン・ユウバの子、雷蛇!」


「《え゛!?》」


「四月世界から来た者だ!」


次回投稿は未定です。

出来れば明日の朝、投稿したいです。

タイトルは 第13話 魔女の微笑み の予定です。

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