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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第11話 その名はドリ     

おはようございます。

バイト疲れで寝坊しました。

ちょっと遅れましたが投稿です。



《3人?回路は二つのはず、呪縛も解けたし、ベビィはどうして、3人と認識したんだ!?》


 深く考えようとするバトルモード・ユウバ。

 だが、その考えは直ぐに消えてしまった。

 小川に向って走り出したベビィが、コケたからだ!


「だ、大丈夫!?」


《雷帝の運動神経と、高魔力の持ち主でもコケるとは?》


「うーん、感覚がおかしいよぉ、思うように身体が動かないの!」


 明らかに不機嫌なベビィ。口がトリのように尖り、への字口になっている。


《ああ、それは19歳の記憶を持ち、今の年齢が5、6歳だからだろう。身体を動かして、可動範囲をしっかり学べばいい》


 そう言ってベビィを抱き起こし、サッ、と衣の汚れを落とすノーマルモード・ユウバ。


「可動範囲ってなぁに?」


「手や足、腰や肩がどこまで動くか、ってことよぉ」


「ふーん」


「……!?」


 ユウバの動きが止まる。


「どうしたの?かーちゃん?」


「この衣、よく見ると綺麗な模様が編み込んであるぅ!これ、どうしたの!?」


《こんな凝った衣、魔法で作り出せるのかい!?》


「あ、これはドリに教わったんだ!」


「《どり?》」


 さっ、とユウバの顔色が変わる。


 ドリとは!?


 女性の影を素早く読み取るユウバ×2回路。

 男性不信の感情が、一気にユウバを支配する!


 散々浮気され、深く傷ついているユウバ。

 まぁしかしそこは四天王、二度と浮気できないように、相手を破壊しているのだが。


「だ、誰かなぁ、ドリって?」


 その顔色にまったく気づく気配なく、無邪気に説明し始めるベビィ。


「ドリはね、優しいの!」


 ガッチン!


 一瞬でマシンダガン・ユウバが停止する!

 そして、なかなか再起動しない。


《……わ、私のベビィにぃ……ちょっかい出してる女がいるっ!!私、優しいなんて言われたことない!どこのどいつだっ!》


「いやいや、大好きって言われているでしょうぅ?」


 ノーマルモード・ユウバが慌ててフォローする。


《大好きも、優しいも、可愛いも、ベビィの言葉は全て私のものだっ!!》


「だからっ!もはや異世界の話し、四月世界でのことだよぉ!この世界にその女はいないよう!」


 どうやら、バトルモード・ユウバは独占欲が、非常に強いらしい。いや、強すぎる?


 じつはこれが原因で、男性型マシンダガンは逃げ出している。

 浮気ではなく、本気で逃げ出しているのだ。


 別れを告げても聞かない。


 相性が悪い、お互い新しい道を歩もう、他に好きな機体が出来た、これからも幸せでいてくれ、色々な別れの言葉を聞いているが、聞こえない。


 一瞬にして、別れの言葉は憎悪の対象になる。

 ユウバにとって、別れは裏切り行為以外の何ものでもない。


 彼女は四天王最弱の戦士と言われているが、残りの3機は密かに恐れていた。

 キレたユウバを止めるのは大変なのだ。

 止めることは出来るが、制止側もタダではすまない。

 彼らにとってマシンダガン・ユウバは厄介な機体だったのだ。


 そのマシンダガンは、人体改造の末出来上がる機体。

 機体はパンクザスチーム共和国という国家によって制御されている。


 制御方法は洗脳と呪縛、拘束が強く上位機種になればなるほど呪縛も強くなる。

 暴走しても確実に止められなければ、兵器としての意味が無いのだ。

 マシンダガンは強く制御されるがゆえに、束縛を極端に嫌う傾向がある。


 制御しすぎるとエラーがでる。

 感情の制御は難しいのだ。


 それを緩和するために、上位機種は特権が与えられている。

 その一つが自由恋愛だ。

 活力でもある性エネルギーを一部開放して、バランスを保っているのだ。


「ドリ・リリイ、リストに名前がある。第六国境警備隊のメンバーで支援魔法担当、特記事項はなし、一般兵だな」


「えっ!?かーちゃん、ドリ、知ってるの!?」


「名前だけよ」


《聞こう、いまここで!このタイミングは逃せないっ!》


「ベ、ベビィ、そのこ……す、す、す、すきぃなこなの?」


「うん」


 再び停止するマシンダガン・ユウバ。

 ドリの名はユウバの『何かの』リストに刻まれた。


「でも……もっと好きなのは……」


「《!?》」


 私か!?


 瞬時に再起動である!


 思い出したお顔は、エリ・ナリ隊長。

 ベビィの顔は段々と赤くなり、スタスタと歩き出した。


「ま、待ちなさいっ!」


「か、かあちゃん、は、はずかしいよぉ!」


 まもとにユウバと眼を合わせられないベビィ。


「《わ、私だよな?》」


「ベビィ!待ちなさいよぉ!水の補給!」


 《私だよなっ!?》


 器用に尻尾でスキップをしてベビィを追うユウバ。


 その進む二人の前に、建築物が見えてくる。


《小規模住宅街》


「……村か?」


 マシンダガン・ユウバのセンサーがフル稼働する。


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。

出来れば、毎日発表したいのですが。

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