表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/246

第2話 3時間前     

おはようございます。

投稿です。

どうにか定時?に間に合いました。


「ベビィ、落ち着いたかなぁ?じゃ、今のうちに出来ることをしようっと。まずは、ボディーの回復、金属疲労で耐久年数が半分以下になっている……その分、魔力は倍以上かぁ、異世界についてのデーターにある通りね」


 パンクザスチーム共和国の四天王、ユウバのボディーはボロボロだった。

 五月世界に移動した瞬間、この世界のドラゴンの襲撃に遭ったのだ。

 下半身は再生していたが、これは一の賢者の医療ポットでの再生。

 歩行には問題ないが、戦闘には耐えられなかった。

 よって今は移動出来ないのだ。


「両脚の骨折ぅ、どうにかしないと」


 折れ曲がった足を見て、悲しくなるユウバ。

 どうにか、気分を変えようと頑張る。


「そう、私は生きている!生き残った!電脳呪縛からも解放された!これからは自由だ!頑張るんだから!」


 体内時間で3時間ほど前、女神グネの異界ゲートに呑み込まれ、五月世界に渡ってきたユウバ。

 この世界に出現と同時にドラゴンの襲撃、災難続きである。


 まずこの世界に来て、驚いたのはドラゴンよりもユウバの横で死んでいる、雷帝の姿だった。

 そう3時間前、確かに雷帝は死んでいたのだ。


「え?死んでますの!?」


 時は3時間前。


 体内センサーは、心肺停止、雷帝は死んでいると判断した。

 しかし、一方の魔力センサーは異常値を示している。


 そして感知センサーは上空にドラゴンを見つけていた。

 

 最弱と言われているが、四天王の名前は上位称号。

 そのボディーは超高性能である。


「ド、ドラゴン!?ど、どうしよう!?」


 その時、雷帝に異変が!

 身体がフワリと浮き上がり、分解し始めたのだ!


「え?魔力還元!?何この異常な魔力!」


 その魔力に引き寄せられる上空のドラゴン。

 異常魔力は猫の形をとり、雷帝を包み込む。


「これは!?帝国の呪符の動き?そっくり!じゃ、雷帝は呪われているの!?き、記録を!」


 ユウバの眼には、雷帝が魔力の猫に食べられているように見えた。

 雷帝を食べた猫は大地をごろごろと転げ、赤子の姿になった。


「!?……転生!?フェニックス現象!?」


 フェニックス現象は、その場で生まれ変わる現象のことだ。

 確認された例はない。言い伝えのみの現象である。


 嬉々として記録する元四天王最弱の戦士。

 パンクザスチーム共和国の呪縛から解放されたとは言え、データー収集が大好きな性格は変えようがないようだ。


「え?あ、赤ちゃんでこの魔力量!?」


 そこに急降下してくる巨大なドラゴン。


「ど、どうしよう?」


 このボディで戦える?

 ドラゴンを目測する、そして計算して出た答えは勝率38%。


「無理だよう、折角呪縛から解放されたのに!私、自由になれたのに!この別天地、五月世界で再スタートなのに!」


 そして都合がいいように考え始める。


「そうよ、きっとギリギリで女神グネが助けに来るわ!だいたい私のこの足ではバトルは無理だし、歩行が精一杯!助ける?助けてどうするの?私の利益は?助ける必要なんてない!自分の命が一番!」


 弱々しい足取りでその場を離れるユウバ。

 そうよ、戦っても勝てないなら、戦略的撤退よ、自分にいい聞かせる。


《お願い》


「!?」


《助けて!》


 突然の声に振り向く。

 そこには、赤ん坊と重なる女性の姿があった。


 「!!」


 (ゴースト!?)


 それは一瞬だった。


《お願い、どうか!》


 幻なのか、視覚、聴覚的バグなのかは分からない。

 だが、完全記憶の持ち主のマシンダガンは、直ぐにその女性を特定した。

 脳内検索で人物ファイルの中に、該当する者がいたのだ。


「聖女だ!」


 レッド・ブーツ帝国の奴隷聖女達、その中の一人だ!


 聖女は頻繁に行方不明になる。

 彼女もその中の一人。

 なぜ聖女が雷帝を?


 バグではない、ちゃんと記録されている。これは残留思念、ゴーストだろうか?


 なんで聖女の思念が雷帝につきまとうの?


 そんなことより、早く逃げよう!


《行かないで!》


「助ける義理はないよ!それに今の私じゃ勝てない!争いのない五月世界?うそじゃん!」


 今回はここまでです。

 次回をお楽しみに!

次回サブタイトルは 第3話 放浪する二人 の予定です。

毎回ご愛読、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ