第66話 対マシンダガン
こんばんは。
木曜日の夜です。
本来ならば23時20分なのですが、速くできましたので、
この時間の投稿になりました。
眠いから早くなったのではありません。
「おい、ごら!ダメだろう、戦っている仲間に対してその言葉は!」
《はぁ?》
「こいつは最初の一撃は見事にいなした、このワシのコブシを、だ!」
《それはお前がポンコツだからだ!》
「いや、膝は完治した」
《戯言だ!戦士は勝っても負けてもダメージを受ける、お前はダメージの塊だ!》
「ふん、他の傷も、首も肩も肘も痛みがないし、思うように動いてくれる、あいつは大破したが、一度はわしの攻撃を回避した、誉めてやれや!」
好戦的な雷神王、実は畏敬の念を忘れない。
上空2機の球体に、無数の光りが生じる。
《戦いは、結果が全てだ!》
降り注ぐ光り魔法、レーザー攻撃!
《壊れた身体で回避できるか!?雷神王!》
「まぁそれが、癒やされたんだよなぁ、雷帝殿は一体、何者なのだ?」
雨のようなレーザー攻撃は、雷神王に擦りもしない。
《バカなっ!?ロックオンしているのだぞ!》
そこに半壊したマシンダガンが、雷神王に挑んできた。
《くっ、この程度!》
「挑むか?」
ならばと容赦無く本気で相手をする雷神王!
マシンダガンにハイキックを叩き込む!
バキイイインッ!
装甲が飛び散り、上半身が千切れ、吹飛ぶ!
ブチブチと生命維持コードが分断され、メイン・フレーム(骨格)が破壊される!
流れ出る色とりどりの液体、黒や青、緑、潤滑油もぶちまけ半ば機械と化した戦士は大地に叩きつけられた。
《ぐはっ!!》
ケンタウロス型マシンダガンはバラバラになり動かなくなった。
いや、小さな駆動音は聞こえるが、それだけである。
(これは、ゴーレムと言うよりは半機械人だな、ああ、こいつがマシンダガンと言うヤツか……しかし……)
「酷い臭いだな、油か?」
ジュウジュウと白煙を吹き出すマシンダガン。
突進してきたもう一機は皇帝騎士団が相手をしていた。
「よくもまぁこれに攻撃を当てたなぁ、わが陛下はっ!」
「擦りはしても、クリーンヒットしないっ!こんなにデカブツなのに!」
次第に追い込まれる皇帝騎士団のメンバー。
剣も弓も槍も全て回避される!
「おい、お前ら、修行が足りんぞ!見ておけ!こうするのだ!」
ピピッ、と響く電子音。
《右足の移動、肩の力、右と見せかけて、左のストレート!見えるのだよ!愚かな王!》
嬉々として球体をぶっ飛ばす雷神王!
ドゲシイイイッ!
《なっ!?》
読みが、全てハズレる。
「おいおい、最弱四天王とやらは、一度目だけは避けたぞ?」
そこに群がる皇帝騎士団!
球体は異常音を響かせながらも変形し、ケンタウロスの形をとった。
盾と槍を装備したケンタウロス型マシンダガンは、雷神王に優るとも劣らない動きで皇帝騎士団を圧倒する!
次々に倒されていく皇帝騎士団。
「おいおい、オレ様の前で無様だな?気合い入れんかいっ!」
そこにどさっ、と落ちてくるグリフォン2匹と二人のグリフォンライダー!
「ちっ、まともに戦えるのはオレとメグだけか?」
ドオオオオオオオオンッ!
夜空に火球が広がる!
「どうした?スチールの新型!私の矢は通らないのではなかったの?」
《こやつ!》
完全に破壊される2機目の球体マシンダガン。
バラバラと地上にバラ撒かれ、その活動を止めた。
四天王はコンビになる。
《なぜだ!?なぜ回避できない?データーは揃っているのに!たかが矢だぞ!》
「陽炎という技だ」
《!?》
「これを使うと、オレさま本人にもどう動くのか分からん。だからお前達に予測できるわけがない!」
《何を言っている!?》
「この技、極めるのが難しくてなぁ、要は一瞬にして全ての技を忘れるのだ」
雷神王は、虫の息の皇帝騎士団達に聞かせているようである。
「今まで修行をして積み上げてきた技を忘れる、そして忘れた技を意識せずに使う」
《不可能だ!》
「可能だ!」
《戦場で技を手放すなど、それは死に繋がる!》
「メグ、もう一度証明して見せろ!」
「はい!おとうさん!よくも部下を落としてくれたわね?あと2機!そっちはお願いね!」
「おお、任せとけ!」
今回はここまでです。
次回投稿は明日の朝を予定しています。
では、皆様、おやすみなさい。




