第64話 一度は使いたいあのセリフ そいつは四天王の中でも……
おはようございます。
投稿です。
「あのジジイ、コソコソと何人連れてきたんだ?オレの出番、ねぇー!」
怒り気味の雷神王。
先程白黒ネコを追っていた一人が、一撃で四天王の一人を吹飛ばし勝負を決めた。
雷神王の前に立ったのは皇帝騎士団3名。
残りは街の警戒である。
「陛下、まだ後ろにクロゴーレムが控えています、あれはスチームの最新機ですよ、お気をつけを」
地上から5m程だろうか、綺麗に停止して微動だにしない。
時折、そのツルツルした表面を光りが走る。
「はぁ気をつけろだと?あれは殴りがいがありそうだぜ!」
メキメキと筋肉が膨らみ、眼に狂気が宿り始める!
「この騒ぎです、響弓がきます!第六の残りも!」
「その前に潰す!」
ゆっくりと雷神王が動き出す。
パッ!と雷神王の足下が爆ぜる!
《戦場でよそ見とは余裕だなぁ?》
《ふん、ナメられたモノだな、我らレッド・ブーツ帝国の四天王》
《一人倒したくらいで、いい気になるなよ!》
「四天王?もう3人しかいねーだろ!何だっけ?」
「トリオですか?」
「そうそれ!トリオ、コンビ、ソロ、ゼロ、で幕引きだ」
《口では何とでも言える……フフッ、倒れたそいつは四天王の中でも最弱……》
《我ら3人、この地位を何年維持していると思っている?》
「何年?戦いは年数だけではなかろう?」
《ふっ、ではまずは我が……我こそは帝国一の炎のソードマスター……雷神王、その首貰おうか……》
突然の業火!周囲は真昼のように、いや目も眩むほどに明るくなる!
吹き荒れる熱風!
(へぇ、とんでもないヤツがいるなぁ、雷帝といい、最近は憑いてるぜ!)
好戦的な獣人の血が沸騰し始める!
(陛下……これほどの者が帝国に!?くっ……)
楽しむ雷神王と警戒する皇帝騎士団。
熱風が静まると、そこにレッド・ブーツ帝国の四天王はいなかった。
「ん?どこいった?彼奴ら?今のは?」
周囲を見ると、皇帝騎士団のメンバーもいない。
彼らは傷を負って跪いていた。
軽傷だが、髪は高熱で縮れ、皮膚は火傷のようである。
「どしたん?お前ら?」
(あんたを庇ったんだよっ!)
と大声で言いたいが、ぐっ、と我慢する騎士団メンバー
燻る大地を歩いてくる人物一名。
大太刀を携え、静かに動く。
「邪魔をしたようだ、許されよ、先を急ぐのでな」
「!……今の技はお前か?」
「お初にお目に掛かる、雷神王」
「ゴンザ殿か?」
「いかにも」
炎帝は歩きを止めない。
「警告、礼をいう」
雷神王も歩き出す。
「いや、お気づきだったようで……皇帝騎士団とやら、この程度で動けぬとは修行不足、パーフェクトではありませんな」
(くっ、この程度!?四天王は、一瞬で斬られ、燃え尽きている!こいつ、剣聖か!?)
(動きは見えたが、見えただけだ!この動き、獣人族か?ステータス移動か!?)
「雷神王」
「なんだ?」
二人の距離は縮まり、すれ違う。
「医療ポットは優秀だが、体を治すだけだ。戦いは心を潰す、第六国境警備隊のメンバーは心優しき若者達が多かった、心意気あっても戦いに向かぬ者もいる」
ゴンザは雷神王の返答を待った。
街を守ろうと戦った第六国境警備隊をどう見る?
若の父親であろうこの人物、その人となりが知りたかった。
さて、獣人族は好戦的だが?それだけでは王は務まらぬ。
「第六は、大半が職場復帰は無理だろうなぁ……許せ若人……お前達の武威に敬意を……」
「鍛練所のあり方、変えた方がよろしいのでは?」
「けっ、余計な世話だ!」
ゴンザはそのまま駐屯所の門を潜り、ラボを目指した。
「ちっ、あいつも結界を無視するかぁ?気に入らねぇなぁ!オレ様以上の力か!?」
《アレが噂の炎帝か?》
《データーは取れたか?》
《……いえ、測定器が全てエラー、瞬間最大魔力は鳳凰クラスです!》
《化け物か!?よく肉体が保てるな!?》
今回はここまでです。
ではまた次回。
次回投稿は未定です。
でもサブタイトルは決まってます。
第65話 再び、そいつは四天王の中でも…… です。




