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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

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第63話 各国の四天王     

おはようございます。

投稿です。


 これには一の君の心が動いた!


「なんと!それはまことかっ!」


 鏡の中でむっとする女神グネ。


「あの、わたくし一応女神なんですけどぉ、嘘はNGなんですけどぉ。まぁ最初から雷帝さんを借りる条件として用意はしていましたが」


「しかし、肝心の雷帝殿がどう動くか……」


 副長はそう言って一の君を見る。

 苦悩顔の一の君。


 どの知識や技術が雷帝に通用するのだ?一の君は言葉が見つからない。

 人の心を動かす、これほど難しいとは。


 レッド・ブーツ帝国は呪符で帝国民を縛り、パンクザスチーム共和国は脊髄にマイクロチップに似た呪符を埋め込む。どちらも人の行動を制御する呪物だ。


 心など無視して、人は簡単に思うように動く。これほど権力者に都合のいいモノはない。


「ふふっ、心配ですか?一の君」


「それは……」


「大丈夫ですよ、私とあなたが話すと、因果関係で雷帝さんが引き寄せられます」


「!」


「結果は良、と未来判定が出ています。占いとかまじないではなく時の女神の判定です、100%当たります、確定未来です。ですから心配無用ですよ」


(確定未来!?そのような事が有り得るのか!?)


 が、ここで副長と一の君は、同時にある一点を見た。


「孫が動いたか?」


「いえ、戦っているのは皇帝騎士団でしょう」


「四月世界の魔力感知はハイレベルですね、私の顕現をこうも早く察知し、戦士を送り込んでくるとは」


「我が国に侵入とは許しがたいなぁ、どこのどいつだ?」


「えっと、レッド・ブーツ帝国とパンクザスチーム共和国ですね、全部で8名、幹部クラスのようですが」


「幹部?将軍クラスか?さすがは女神さまですね、では私はこれにて陛下の元へ戻ります」


 踵を返し、立ち去ろうとする副長。


「片翼の天使よ、分かっていますか?」


 鏡の中から綺麗な声が響く。


「何をでしょう?女神グネ?」


 軽く振り向き、鏡を見る。


「あなたはもう以前の力はありません、寿命こそエルフ以上ですが、負ければ命を落としますよ」


「ふふっ、では負けないようにしますよ」


「記憶も知識も殆ど奪われているのに、よく今まで生き延びて……」


「それは……」


 今まで使えてきたナリ家の(あるじ)達。

 全員、女性である。

 一昔前は地方豪族で城があり勢いもあった。


 だが今では地位もなくし、土地も家来も離れた、要は没落したのだ。


 そしてナリ家の名前だけが残っている。


「それもこれも、時の流れだ」エリ・ナリ隊長は懐古しない。


 前を見て進はナリ家の血か?

 なぜか微笑みたくなる副長。


「なに?片翼の天使?……エッチなこと考えていないでしょうね?ニンマリして!」


「考えていませんっ!」


 歩き出す副長を一の君が止める。


「待て、副長」


「?」


「ここはワシの結界と女神グネの結界が巡らされているが、破る者がいるかもしれん。ここでワシと鏡を守れ」


「陛下は?」


「皇帝騎士団がいる、それにあいつは強い」


(確かに、それがいいか?この結界、破れる者がそうそういるとは思えないが、我が国の索敵システムは他国に劣る、一の君の技術は最高だが、高等すぎて量産が難しい)


 そう、医療ポットは上手く量産体制が整ったが、その分索敵が遅れているのだ。


「……隊長が危ないときは、彼女が優先順位1ですがよろしいか?」


「構わぬ」


「では……仰せのままに……!?」


 副長は気配を感じ、そっと短剣に手を伸ばす。


(まさか、侵入者か!?)


 ズウウウウゥン、とラボが振動する。


(外は激戦か?まさかここまで侵入できる者が私以外にいるのか?)


 ラボ内に緊張が走る。


 一方外では、レッド・ブーツ帝国の四天王と皇帝騎士団が戦っていた。

 その様子をじっと見ている黒い4機のゴーレム。


 騎士団の一人が豪快に剣技を極め、四天王の一人を吹飛ばす!


《今のデーターは取れたか?》


《はい、木の葉斬りの強化版のようです》


 こちらはパンクザスチーム共和国の者達だ。

 直系は3m程の球体で空中に浮かんでいる。


《よいか、我々をここまで飛ばすのに本年度の国家予算5分の1を使っている、それ以上の情報を必ず持ち帰るぞ!》


 4機の球体ゴーレムは戦闘と周囲をスキャンし始める。


 今回はここまでです。


次回サブタイトルは 第64話 一度は使いたいあのセリフ そいつは四天王の中でも…… の予定です。

投稿日時は未定です。

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