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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

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第55話 異世界からの声     

おはようございます。

投稿です。

今回も原稿用紙、二枚分くらいです。


(これだけの医療ポットに、高純度の魔力を供給した!?)


「回復した者はさっさと持ち場に戻れ、ワシは忙しい。街民達は礼はいらん、一の君として当然のことをしたまで」


 回復した者達をさっさと追い出す一の君。

 そして目の前のポッドを眺める。


(この祝福でも、勇者御一行は浄化できぬか……さて、ゴンザ殿はなんと言っていた?女神の祝福か?……ん?)


 ふと、目に止まる2冊の古本。


「これにヒントが?」


 一の賢者は本を手に取る。

 どうしても手に取らなければいけない、という気がしたのだ。


(これはチャームの魔法か?底知れぬ魅力をこの本に感じるが?)


 イソイソと奥の個室に入り込む一の君。


(この高純度魔力は孫が調査するであろう、ワシはワシのできることをする。まずは読書じゃ)


 自分にいい聞かせる一の君。


(言訳ではないぞ、ふふっ……では、まずは奥付から読むとしようか)


 そう、彼は本好き。


 夢は、世界中の本を集め、巨大図書館を作りその中で暮らすこと。

 彼は年老いた今でも、その夢を追っている。


 手にした本は『エルフの旅日記』、のはずだった。


「!」


 愕然とする一の君。


「……タイトルが……!」


 本は蠢き、タイトル文字『エルフの旅日記』が動き『異界への誘い』に変わった。


「魔導書か!?」


 震える手で、最終ページの奥付を見る。

 そこには、とんでもないことが書かれていた。


*この書、夢老い人に送る。我は五月世界の女神なり*


 その文字が更に変わる!


*あら、失礼!夢追い人に送る。ホントに私、五月世界の女神ですよ、一の君さん*


 五月世界の女神が、一の君に接触を試みてきた。


「……ゴ、ゴンザ殿は……このことを知っていたのか!?」


「いいえ、知らないわ」


「!?」


 振り向くと、空間に渦が生じていた。

 色とりどりの絵の具を、筆でグルグル混ぜたような渦。


「異界ゲート!」


 渦は大きくなり、一枚の巨大な鏡になった。


 その豪華な鏡に映る一の君。

 そしてその横には、白い綺麗なワンピースを纏った女性が!

 慌てて横を見るが、そこには誰もいない。


 そう、彼女は鏡の中、異界の住人なのだ!


「取引しませんか?ふふっ」


 口元は笑っているが、その目は氷のよう。


(女神が取引!?こやつ、本当に五月世界の女神か?)


次回投稿は未定です。

できれば朝投稿を予定しています。

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― 新着の感想 ―
五月世界の登場…… でも、氷のようと書いてあるから、 十二月世界か、冬の女神と予想! ひょっとすると、ミスリードに見せかけて、 雪女とかなのかなあ……? どうなるんだろう? 正体、気になり…
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