第27話 響弓
おはようございます。
投稿です。
騎士団響弓の団長、メイグ・スノーホワイトは弓の手入れ中であった。
獣舎でグリフォン達に囲まれての道具整備。
幸せの一時である。
一部の貴族達は臭いとか汚いとか言って、近づきもしない獣舎。
このメイグ姫はそんな者達を、軽く軽蔑している。
(来たこともなくせに臭い?グリフォンの匂いは伝説のヌッコみたいって、本に書かれているくらい落ち着く匂いなんだから!それに汚い?毎日騎士団担当が自ら掃除しているの!汚くないんだから!)
50体以上のグリフォンが、わきゃわきゃしている獣舎。
メグのお気に入りの場所である。
「ん?」
ふと、違和感を感じるメグ。
(おい、ゴンザ?この魔力回線で合っているのか?)
(若、お早めに!)
「!?」
急な魔力接続に、思わず弓を落としそうになるメグ。
グリフォンが騒ぎ出す!
(無礼なっ!?何やつ!)
突然の強制接続に怒りを漲らせるメグ。
女の子に強制接続!?
有り得ないっ!まずは、綺麗なイメージを送るのが礼儀でしょう!
私の憩いの場を!
まて、ここは首都ホワイトパレス、簡易結界が張り巡らされているはず。
外部からの接続は、出来ないはずだが?
そう思い、慎重になるメグ。
(て……みじ……かに話す……あ、やべぇ……ゴンザ……妨害が……)
「何を話しているの?誰?ゴンザ?……!?」
(……若葉街……)
「若葉街?先輩の駐屯地?」
フッ、とイメージが届く。
「いたいっ……!?」
あまりの念の強さに頭痛が発生する。
なに!?この念の強さ!お父さんクラス?
そして、どうにかイメージを捉える。
ブリザード・ワームの大軍、応戦する街人、ギルドメンバー、そして犬達。
(……死……)
「!?」
ただ事ではない!一気に覚醒するメグ!
なぜ第六国境警備隊がいない?
いや、一人いる!あの名物副長だ!
ウルフヘンジ!?先輩の前では絶対に使わなかった技!
ここで回路が切れた。
「……い、今のは!?右近!左近!」
「「……ここに」」
どこからもとなく現れる二人の戦士。
姫さまお付きの戦士で、響弓のメンバー。
まぁ、じつは王さまが使わしたお目付役でもある。
悪い虫が付かぬよう、もしいたら早めに潰せ、容赦はするな、というとんでもない命を受けている二人である。
「聞いた?今の念話?」
「「いえ」」
ならば、かなりの上位魔法か?
姫は脳内シミュレーションを繰り返す。
優先順位は?行動の割合は?
「若葉街が大量のブリザード・ワームに襲われている、右近、呪符部隊に連絡!式神を飛ばして確認を!左近!響弓に非常事態、緊急招集!私は先に行く!」
「え!?ち、ちょっと姫!お待ちを!単騎では!」
「いや、襲撃は本当ですか?確認を!確認が先です!」
「確認?そんな暇はないよ!」
ドスドスドス!
荒い足音が響いてくる。
「「「?」」」←姫、右、左。
さっ、と姫の前に列び立つ右近と左近。
ズーン。
獣舎、正門前に止まる足音。
「「「なに?」」」←姫、右、左。
バリバリバリ、引きちぎられる木製の扉。
右近と左近は剣に手をかける。
「ごおおおおらああああっ!」
現れたのは王さま、雷神王である!
「「「え゛!?」」」
「ごおおおらあああっ!右近!左近!我が命令を理解しているのかぁ!」
「「?」」
「いま、メグに付け文したヤツがいたであろうっ!どこのどいつだあああっ!」
キョトンとするメイグ姫。
「付け文?あ、今の念話?」
「オレ様の結界を破り、簡易結界までもすり抜けた!それは誉めてやろう、だが我が娘に付け文とは言語道断!我がゴブシの相手になってもらおうか!その前にっ!」
ギロリ、と右近と左近を睨む雷神王。
「お前ら二人も付いていながら、付け文を許すとは何たる無様!お仕置きじゃ!」
拳が飛んでくる!
右近は拳を見つめた。
視覚からの情報が、脳に行く。そして脳から手や足に回避の命令が伝わる。
ここで初めて右近は回避行動をとる。
ところが、この雷神王の拳は、その情報伝達より速いのだ!
目で見ていても、回避が出来ないのだ!
(おわた)
右近は思った。
ドゲシッ!その拳を蹴り上げるメイグ姫。
「やめて!お父さん!もーっ!暴力はダメでしょう!なにがお仕置きよ!私は急いそいでいるのっ!」
次回投稿は未定です。
バイトで首と腰を痛めました。
うう、投稿きついかも。




