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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

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第27話 響弓     

おはようございます。

投稿です。


 騎士団響弓の団長、メイグ・スノーホワイトは弓の手入れ中であった。

 獣舎でグリフォン達に囲まれての道具整備。


 幸せの一時である。


 一部の貴族達は臭いとか汚いとか言って、近づきもしない獣舎。

 このメイグ姫はそんな者達を、軽く軽蔑している。


(来たこともなくせに臭い?グリフォンの匂いは伝説のヌッコみたいって、本に書かれているくらい落ち着く匂いなんだから!それに汚い?毎日騎士団担当が自ら掃除しているの!汚くないんだから!)


 50体以上のグリフォンが、わきゃわきゃしている獣舎。

 メグのお気に入りの場所である。


「ん?」


 ふと、違和感を感じるメグ。


(おい、ゴンザ?この魔力回線で合っているのか?)


(若、お早めに!)


「!?」


 急な魔力接続に、思わず弓を落としそうになるメグ。

 グリフォンが騒ぎ出す!


(無礼なっ!?何やつ!)


 突然の強制接続に怒りを漲らせるメグ。


 女の子に強制接続!?

 有り得ないっ!まずは、綺麗なイメージを送るのが礼儀でしょう!

 私の憩いの場を!


 まて、ここは首都ホワイトパレス、簡易結界が張り巡らされているはず。

 外部からの接続は、出来ないはずだが?


 そう思い、慎重になるメグ。


(て……みじ……かに話す……あ、やべぇ……ゴンザ……妨害が……)


「何を話しているの?誰?ゴンザ?……!?」


(……若葉街……)


「若葉街?先輩の駐屯地?」


 フッ、とイメージが届く。


「いたいっ……!?」


 あまりの念の強さに頭痛が発生する。

 なに!?この念の強さ!お父さんクラス?


 そして、どうにかイメージを捉える。


 ブリザード・ワームの大軍、応戦する街人、ギルドメンバー、そして犬達。


(……死……)


「!?」


 ただ事ではない!一気に覚醒するメグ!


 なぜ第六国境警備隊がいない?

 いや、一人いる!あの名物副長だ!

 ウルフヘンジ!?先輩の前では絶対に使わなかった技!


 ここで回路が切れた。


「……い、今のは!?右近!左近!」


「「……ここに」」


 どこからもとなく現れる二人の戦士。

 姫さまお付きの戦士で、響弓のメンバー。


 まぁ、じつは王さまが使わしたお目付役でもある。


 悪い虫が付かぬよう、もしいたら早めに潰せ、容赦はするな、というとんでもない命を受けている二人である。


「聞いた?今の念話?」


「「いえ」」


 ならば、かなりの上位魔法か?

 姫は脳内シミュレーションを繰り返す。

 優先順位は?行動の割合は?


「若葉街が大量のブリザード・ワームに襲われている、右近、呪符部隊に連絡!式神を飛ばして確認を!左近!響弓に非常事態、緊急招集!私は先に行く!」


「え!?ち、ちょっと姫!お待ちを!単騎では!」


「いや、襲撃は本当ですか?確認を!確認が先です!」


「確認?そんな暇はないよ!」


 ドスドスドス!


 荒い足音が響いてくる。


「「「?」」」←姫、右、左。


 さっ、と姫の前に列び立つ右近と左近。


 ズーン。


 獣舎、正門前に止まる足音。


「「「なに?」」」←姫、右、左。


 バリバリバリ、引きちぎられる木製の扉。

 右近と左近は剣に手をかける。


「ごおおおおらああああっ!」


 現れたのは王さま、雷神王である!


「「「え゛!?」」」


「ごおおおらあああっ!右近!左近!我が命令を理解しているのかぁ!」


「「?」」


「いま、メグに付(・)け(・)文(・)したヤツがいたであろうっ!どこのどいつだあああっ!」


 キョトンとするメイグ姫。


「付け文?あ、今の念話?」


「オレ様の結界を破り、簡易結界までもすり抜けた!それは誉めてやろう、だが我が娘に付け文とは言語道断!我がゴブシの相手になってもらおうか!その前にっ!」


 ギロリ、と右近と左近を睨む雷神王。


「お前ら二人も付いていながら、付け文を許すとは何たる無様!お仕置きじゃ!」


 拳が飛んでくる!


 右近は拳を見つめた。

 視覚からの情報が、脳に行く。そして脳から手や足に回避の命令が伝わる。

 ここで初めて右近は回避行動をとる。


 ところが、この雷神王の拳は、その情報伝達より速いのだ!


 目で見ていても、回避が出来ないのだ!


(おわた)


 右近は思った。


 ドゲシッ!その拳を蹴り上げるメイグ姫。


「やめて!お父さん!もーっ!暴力はダメでしょう!なにがお仕置きよ!私は急いそいでいるのっ!」


次回投稿は未定です。

バイトで首と腰を痛めました。

うう、投稿きついかも。

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