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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

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第25話 問答無用?その前に     

おはようございます。

投稿です。


 樽のような戦士は全身から血が噴き出し、雪原に倒れた。


「がはっ!」


 倒れながら、吐血する樽のような戦士。

 痩せたローブの男はその杖?矛?をへし折られながらも、衝撃を逃がした。

 恐ろしい雷撃はローブの表面を流れ大地に吸われていく。

 どうやらこのローブはマジックアイテムのようだ。


「……くっ……」


 一見、ダメージは無いように見えたが、片膝を付いて肩で息をし、麻痺で動けない。

 鞭のような青年は半ば剣を抜き、その雷撃を弾いて見せたが予想以上の攻撃だったらしく、ゴロゴロッと雪原を転げ、白い大地に血の道を作った。


「なっ!?」


(こ、この僕が!?こんな無様な姿をさらすのか!?)


 屈辱に塗れる青年。

 その目は怒りと狂気に満ち始める!

 現れた少年は青白く輝き、バチバチと放電している。


「……ら、雷帝か?」


 樽のような戦士はゆっくりと立ち上がり、武器を構える。


「へぇ、立ち上がるんだ」


「お、俺の名は神聖レッド・ブーツ帝国の七大将軍の……ぶっあはははははっ!」


 突然大爆笑する自称七大将軍の一人。


「え?……なんで笑うの?えっと、樽将軍!」


「樽将軍!?オレのことか?悪口のつもりか?げははははっ!お前いくつだ?うんうん、小さいながら立派なモノだぞ……げははっははあっ!」


「……何か腹立つ!」


 それもこれもみんな、隊長のせいだっ!

 正式文章に、とんでもないこと書きやがって!と怒りを募らせる雷帝。


 そう、雷帝はマッパである。

 放電で光り輝いているが、将軍クラスになると丸見えらしい。

 そこへモソモソと樽将軍に躙り寄る痩せた将軍。

 じっ、と樽将軍の目線に合わせ、雷帝を覗き込む。


「……小さくはないぞ、この年齢……おそらく13か14であろう……普通だ……」


「……19歳なんだけど」


「「ぷっ、嘘はよくないぞ」」


 綺麗にハモる樽将軍と痩せた将軍。

 こいつら血だらけのダメージ大のはずなんだが、よく笑う余裕あるなぁ、と感心する雷帝。


「それは彼らが、歴戦の戦士だからさ」


 ゆらりと立ち上がる青年。


「この僕をこうも簡単にあしらうとは……忌々しいヤツ!……ぷっ」


「な、なんでお前まで笑うんだよっ!」


「19?僕と同い年?雷帝殿は冗談がお好きらしい」


「っんだとぉ、ごらぁ!だったらテメー見せて見ろよっ!」


 軽く切れる雷帝。


「ははっ、断る!君が自信無くすよっ!」


 どうもこの四月世界の住人達、特に男どもは、大きさに拘るらしい。


「……」


「どうした?雷帝?」


 樽将軍が武器を手に尋ねる。


「なぁ、こうして笑い合えるんだ、侵略はやめにしないか?」


「「「!」」」


「環境魔法がそんなに欲しいのか?」


「ほしいね」


 そう答えたのは鞭のような青年だ。


「なんでまた?」


「我らの王が、欲している」


「じゃ、悪いのはその王さまか?他国の技術を奪えとは、酷い命令だね。スノーホワイト国は戦がヘタだから軽く奪えるとでも思ったのかしら?」


「!……なかなかいい……考察だ……」


「じゃさ、その王さま、なき者にしたら、侵略は無し?まぁ、そうもいかないか」


(若!若葉街にブリザード・ワームの群れが!)


「!……分かった、すぐに行くよ!」


 立ちはだかる3名。


「お相手願おうか?」


 樽将軍が一歩踏み出す!

次回投稿は未定です。

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