第25話 問答無用?その前に
おはようございます。
投稿です。
樽のような戦士は全身から血が噴き出し、雪原に倒れた。
「がはっ!」
倒れながら、吐血する樽のような戦士。
痩せたローブの男はその杖?矛?をへし折られながらも、衝撃を逃がした。
恐ろしい雷撃はローブの表面を流れ大地に吸われていく。
どうやらこのローブはマジックアイテムのようだ。
「……くっ……」
一見、ダメージは無いように見えたが、片膝を付いて肩で息をし、麻痺で動けない。
鞭のような青年は半ば剣を抜き、その雷撃を弾いて見せたが予想以上の攻撃だったらしく、ゴロゴロッと雪原を転げ、白い大地に血の道を作った。
「なっ!?」
(こ、この僕が!?こんな無様な姿をさらすのか!?)
屈辱に塗れる青年。
その目は怒りと狂気に満ち始める!
現れた少年は青白く輝き、バチバチと放電している。
「……ら、雷帝か?」
樽のような戦士はゆっくりと立ち上がり、武器を構える。
「へぇ、立ち上がるんだ」
「お、俺の名は神聖レッド・ブーツ帝国の七大将軍の……ぶっあはははははっ!」
突然大爆笑する自称七大将軍の一人。
「え?……なんで笑うの?えっと、樽将軍!」
「樽将軍!?オレのことか?悪口のつもりか?げははははっ!お前いくつだ?うんうん、小さいながら立派なモノだぞ……げははっははあっ!」
「……何か腹立つ!」
それもこれもみんな、隊長のせいだっ!
正式文章に、とんでもないこと書きやがって!と怒りを募らせる雷帝。
そう、雷帝はマッパである。
放電で光り輝いているが、将軍クラスになると丸見えらしい。
そこへモソモソと樽将軍に躙り寄る痩せた将軍。
じっ、と樽将軍の目線に合わせ、雷帝を覗き込む。
「……小さくはないぞ、この年齢……おそらく13か14であろう……普通だ……」
「……19歳なんだけど」
「「ぷっ、嘘はよくないぞ」」
綺麗にハモる樽将軍と痩せた将軍。
こいつら血だらけのダメージ大のはずなんだが、よく笑う余裕あるなぁ、と感心する雷帝。
「それは彼らが、歴戦の戦士だからさ」
ゆらりと立ち上がる青年。
「この僕をこうも簡単にあしらうとは……忌々しいヤツ!……ぷっ」
「な、なんでお前まで笑うんだよっ!」
「19?僕と同い年?雷帝殿は冗談がお好きらしい」
「っんだとぉ、ごらぁ!だったらテメー見せて見ろよっ!」
軽く切れる雷帝。
「ははっ、断る!君が自信無くすよっ!」
どうもこの四月世界の住人達、特に男どもは、大きさに拘るらしい。
「……」
「どうした?雷帝?」
樽将軍が武器を手に尋ねる。
「なぁ、こうして笑い合えるんだ、侵略はやめにしないか?」
「「「!」」」
「環境魔法がそんなに欲しいのか?」
「ほしいね」
そう答えたのは鞭のような青年だ。
「なんでまた?」
「我らの王が、欲している」
「じゃ、悪いのはその王さまか?他国の技術を奪えとは、酷い命令だね。スノーホワイト国は戦がヘタだから軽く奪えるとでも思ったのかしら?」
「!……なかなかいい……考察だ……」
「じゃさ、その王さま、なき者にしたら、侵略は無し?まぁ、そうもいかないか」
(若!若葉街にブリザード・ワームの群れが!)
「!……分かった、すぐに行くよ!」
立ちはだかる3名。
「お相手願おうか?」
樽将軍が一歩踏み出す!
次回投稿は未定です。




