第24話 敵将
こんばんは。
今回はこの時間になりました。
朝型なので、朝の投稿がいいのですが。
最近バイト疲れで、朝は辛いのです。
雪原に見え隠れする、亡霊のような影。
強力な結界で、その姿は肉眼でも見えず、魔力感知でも感知できない。
それを見つけられる者は、結界を構築した術者と同等か、それ以上の力の持ち主だけだ。
「第六国境警備隊は半数になったね、隊長と副長は街かな?あの2名を消さないと意味がないよ、あの2名はお前達と同じ、将軍級なんだけど」
粉雪が荒れる雪原で、金色に輝く髪を抑える青年。
白い鎧に青と金の縁取り。スラリとした鞭のような体型。
身長は180㎝程か?
腰には大小の剣が二振り、二刀流のようだ。
幼さが残る顔立ちで人目を引く好青年だが、その眼は鋭く常にイラついているようであった。
「おい、それよりも炎帝だ!見たか?あの力!炎竜の鱗は国宝だぞ!あれ以上の装備は四月世界には数えるくらいしか無い!それを消し去るとは!信じられん!国王になんと報告すればいいのだ!消えました?言えるか!」
樽のような体型の戦士が口早に巻し立てる。
後ろ腰にアックスを装備し、腕には盾のような籠手を装着している。
「……魔王級では?」
一際背の高い壮年の男性が呟く。
杖とも矛とも言えるような武器を手に持ち、戦場を眺めている。
その目は虚ろで、何も見ていないようにも見える。
顔色は悪く、痩せて病弱そうだ。分厚いローブは暗色で、頭部と両手だけがはみ出ている。
その手はスケルトンのように痩せ、顔も眼が窪み頬が痩け、こんなに痩せて動けるのか?と思うほどの容姿だ。
この人物は、3人の中で一番邪悪な雰囲気を纏っていた。
「……策を練り直さなければ……勝てぬ……」
「おいおい、ここには将軍二人と我が国の英雄殿がいるのだぞ?」
「……愚かな……炎竜の鱗を燃やす?消し去った者ぞ!……将軍の名など何の役にも立たぬ」
「その通りだね。炎帝は魔力感知が低いんじゃないね、あれは攻撃に数値を全振りしているんだ」
「「!?」」
ここで痩せた長身の男、が呟く。
「……まて、ステータス数値移動は……勇者や魔王の成せる技だ……」
「じゃ、炎帝や雷帝さまは勇者、魔王クラスってことだ。敵は素直に正直に評価しないと行き着く先は死だよ、何回も言わせるなよ!見ただろう?虫使い達は判断を誤った」
「おいおい、行けと言ったのはお前だろう?」
「様子を見ろ、必要なら引けとも言ったよ。まぁ最初から僕の話なんて半分も聞いていなかったけどね」
「……ステータス数値移動は厄介だ……防御に全振りされるとあらゆる攻撃が無効になる……スピードに全振りされると攻撃がヒットしない……」
「使い方次第だよ、防御に全振りしたら、攻撃しなければいい。相手の攻撃力は激減だし、破壊力ないよ。スピード全振りなら、呪符で罠を構築する。防御は最低だから掠っただけでも大ダメージさ」
「はぁ?お前簡単に言うが、それこそ使い方次第では無敵じゃねーか!」
「……どうする?……若葉には……虫使いの本隊が向ったが?」
「進めるよ。我らが王の望みは環境魔法、手に入れなければ、ね」
「お前も大変だなぁ、あの化け物の相手は、お前に任せるぜ」
樽の戦士は、他人事のように言葉を吐き出す。
「おいおい、君は将軍だろ?僕以上に働かなければいけないよ?ああ、若葉には希少種のエルフがいたね、そいつを手に入れるだけでも王は喜ぶ」
「……約束では、王が遊んだ後……我が解剖してもいいという話しだが?」
窪んだ眼に光りが宿る。
「好きにするといいさ、僕はエルフに興味ない」
ロロロロロッ!
「……遠雷……か?」
「雪原ではよくあることさ」
3名の敵将は遠くで光る雲に、眼を移す。
「「「!?」」」
キラッ、と音も無く閃光が走る!
「やぁ、悪人ども!何の悪巧みだい?」
3人のド真ん中に突如現れる一人の少年!
ドオオオオオオッ!!
光りと轟音が発生し、3名の悪人は見事に吹飛ばされる!
次回サブタイトルは 第24話 問答無用?その前に の予定です。
明日の朝、バッチリ目が覚めれば朝投稿です。
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