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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第117話 人狼     

こんにちは。

今回はこの時間になりました。


 ここで雷蛇達は、眼を疑う光景に出会した。

 カラビン村長のお付きの一人が、コジねぇを背負い、獣人族に向ったのだ!


「え?」


「な、何をしておるっ!?」


 カラビン村長が動こうとしたが、フィールドが形成されバトル準備が整ってしまう。


「ガ・ロウさま、献上致します」


「気が早いな、このバトルに勝ってからだぞ」


 そう言って狼は口元を歪める。

 ガ・ロウは白い衣を纏い、人型に変わる。


「あ、俺と同じだ」


 魔法系列は同じだが、行動は非道である。

 次々に人型に変わる狼達。

 ガ・ロウは口元をだらしなく歪め、コジリンをその腕に抱き寄せる。


 ぐったりしたコジリンは、ピクリとも動かない。


 最初にキレたのはマシンダガン・ユウバだ。


「何をしておるっ!」


 その声に笑い声で応える獣人族達。


 ……心地よい……

 ……何をしておる?お前達こそ日々何をしていた……


「日々の暮らしの中で、バトルは始まっているのだ」


 次に叫んだのはカラビン村長だ。


「裏切りか!?お前はドワーフ一族であろう!」


「村長、あまいっす」


「なんだと!?」


「今までお世話になったっす、ドラゴナイトの加工、武具の手入れ、バトルの進め方、全てオイシク頂いたっす」


「お前というヤツは!?」


「あの村で暮らした永い年月、楽しかったっす。欺(あざむ)かれているとも知らないでザマァな一族、笑えるっす」


「きさま!?」


 静かに見つめるノーマルモード・ユウバ。


《女神は知っていたのかなぁ?ああ知っているよね》


「女神公認の活動か」


 バトルモード・ユウバがカード化する。


「これも戦略ッす、女神さま達は基本見ているだけの存在、空気っす」


「ワシの村にも裏切り者がいるのか?」


 カードが終り、敵カードを見定めるガンジョ。


「裏切り者?バカっすね!違うっすよ、間者でやんすよ、我らは『人狼の術』と呼んでいやすけどねぇ」


「見抜けぬお前らが愚かなだけ、コジリンは頂く」


「まだバトルは始まってもいないが?」


「なに、すぐに終るさ」


 圧倒的有利なルールを作り、勝利を確信しているガ・ロウ。


「コジねぇの意思は?それも女神黙認か?」


「戦略で得た勝利品ぞ、女神の記憶操作でどうにでもなる」


《ここで出てくるのねぇ、記憶操作》


「……知っていたか?カラビン村長」


「……いえ、初耳ですが」


「ガンジョはどうだ?」


「噂だけは聞いたことがあります、まさか事実だったとは……」


〔さてどうだか、こいつら村長も十分に記憶操作を受けていそうだな、ワシならそうする。どう思う?雷帝よ〕


(……かあちゃん、俺さまブチ切れ中)


〔そうか、さもありなん。知っているか?ワシもじゃ〕


(え?)


〔従者コジリンとは言っているが、あやつはワシにとって娘みたいな者だ〕


(……ふーん)


〔我が娘に手を出したのだ、その報いは大きいぞ、ふふっ〕


 何も知らない獣人族。

 彼らは、決して触ってはいけない『石』に触ったのだ。いや、蹴ったのだ。


 その石は『たたり石』、あるいは『障(さわ)り石』ともいう。

 精霊の依代(よりしろ)のような『石』。

 遙か昔から伝わる戒(いまし)めの『石』だ。


「さぁバトル開始だ!バトル・ゴッデス!我ら獣人族に勝利を!」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第118話 瞬殺 の予定です。

投稿時間は未定です。

投稿が乱れてすみません。

ちょっと体調不良でして。


毎回ご愛読ありがとうございます。


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