第115話 門前にて
おはようございます。
投稿です。
「それで門の前で待つと?」
「ああ、そうだよ、かあちゃん」
「コジリンはまだ寝ていると?」
「うん、余程この花の香りがいいんだね、トイレのあと、また寝ちゃったよ」
〔この香り、癒やしだけか?分析結果は……ほう、これは……ホルモンバランスの調整?遺伝子修復?……他にも……女神が消えるわけだ、これはおそらく対天使用に用意されている薬草群だな、あの慌てよう、上位女神に報告か?〕
魔女回路は次々に記録を更新し、この世界の真実に迫る。
〔あまり知る過ぎると消されるか?それとも取り込まれるか?〕
「雷蛇よ、この世界をどう思う?」
「またその質問?どうって?かあちゃん?」
「私はこの世界は平和に感じる」
「俺達が住んでいた世界、四月世界が殺伐過ぎるのか?」
雰囲気が変わったベビィに鋭い眼を向けるマシンダガン・ユウバ。
「……雷帝か?」
「レッド・ブーツ帝国にパンクザスチーム共和国、その他強国、大国、みな血みどろだ」
「そういう世界だ」
「どの世界でも血が流れている、この世界は流れる血が少ないと思う。コジねぇに対しても身を引いてくれたし」
「ははっ、排泄行為に対しては誰だってイヤな思い出の一つや二つあるだろう、そこをサッしての撤退か?」
「仕切り直しだよ、かあちゃん。別に殺し合いをしているのではないからな」
「だが、この世界、女神大戦、カードバトルで大敗すると村が滅びるようだな」
「!?」
「コジリンの故郷や今から向う女神グネの村がそのようだ」
「氷のような冷たい一面もあると」
「ああ……コジリンがいい例だ」
「どうした?かあちゃん?」
「お前にかあちゃんと言われると、なんだか恥ずかしいのだが、もうじき復活か?」
「……切っ掛けがあれば、もう今日中にも雷蛇と統合する……雷蛇は消えたりしない、安心しな」
「……本当か?」
マシンダガン・ユウバは気が気でないのだ。
どのような結果になるか分からないが、ベビィには変わって欲しくないのだ。
「……まぁ少しは好戦的になるかなぁ」
「雷帝、私は悲しい思いはしたくない」
「……それは俺だって……雷蛇だって同じさ」
そして見えてくる大破した門。
その門は草花に飾られているようにも見える。
「待っていたぞ、マシンダガン・ユウバの子、雷蛇」
「待たせたな、ガ・ロウ」
「さて前達に問う、我らが街への攻撃、悪意か?善意か?」
「善意?」
「この草花は殆どが上位女神管轄の薬草だ、街中まで溢れている」
「悪意ではない」
そう言って前に進み出る元カブトムシ村長のガンジョ。
「我々の作った弓を試しただけだ」
カラビン村長も前にでる。
「……試しただけ?」
「そうだ、思いっきり願いを込めて放てと」
「まぁ結果はこれだが」
雷蛇が更に前に進み出る。
ざっ、と立ち塞がる狼達。
「ごめんなさい、コジねぇに……ショジ・コジリンに悪意は一欠片もありません」
「なぜお前が謝る?」
「魔力の矢を作ったのは私だからだ」
段々と雰囲気が変わり始める雷蛇。
「お前が?魔力の欠片も見えないが?」
……ガ・ロウ……
……違うぞ、そいつは魔力を隠している
……抑えている……
狼達はなぜか落ち着かず、殺気にも似た感情が周囲に溢れている。
「落ち着きがないな?」
雷蛇が雷帝の意識で問う。
「……そうか」
「そうだ」
「単刀直入に言おう、我ら獣人族はショジ・コジリンがほしい」
「え?」
「正確に言うと、俺の嫁に欲しい」
……いや、おれだって……
……俺もだ!……
……まて、俺が最初に宣言したぞ……
周囲の狼達がざわめき出す。
「なんで嫁?」
「これだけの魔力、一矢で街を破壊する弓使い、我々を軽く犬扱いする豪胆さ……ショジ・コジリンは俺の嫁に相応しい」
「は?コジねぇの意思は?」
「獣人族の嫁だぞ?断る者はいない」
《だってさ》
〔これは面白い、さてベビィ、どう動く?〕
今回はここまでです。
次回投稿は未定です。
バイトで身体を痛めました。
腰が痛いっす。
首も腕も……しくしく。
連載、お休みするかもしれません。
どうかその時は気長にお待ち下さい。




