第114話 退却
おはようございます。
投稿です。
「この世界の獣人族……」
世界こそ違うが、自身のルーツである。
雷帝はすぐに思った。
俺の呪いについて、聞きたい。
何か知っているのではないか、と。
獣人族にこの世界の言い伝えや、伝説を聞きたい。
しかし出会いがマズかった。
街を破壊しての出会いである。
……おい、あれはコジリンじゃないか?……
……ああ、ドワーフ村の……
……あの籠手、なんだ?……
……まさか……ドラゴナイト?……
……噂の異界人……
ゾロゾロと草むらから現われる白や灰色、茶色に黒色の狼達。
その大きさは、大きい個体で3m程、小さな個体でも2mはある。
全体的にかなり大きいな狼達の群れだ。
その狼達は見事な連携で、雷蛇とコジリンを包囲する。
目は金色に輝き、雷蛇を値踏みし始める。
……魔力は……さほどないな……
……体重は軽そうだ、一撃だな……
……動きは速いぞ、我々に匹敵していた……
……まだ子供じゃない……
……でも動きは滑らか、達人級よ……
男女様々な声が響いてくる。
……あの籠手の装飾……
……動きは速いが、やはりメインはゴーレムだな……
さっ、と手を上げる獣人族のガ・ロウ。
……。
辺りは静まり、花の香りだけが漂う。
「我が街への攻撃、いかに?」
(さて、どうする?雷蛇?正直に言うか?かあちゃんの合流まで待つか?)
(狼さん達、待ってくれるかなぁ?)
(どうだろう?)
(まぁどんな獣人族かは知らないが、ここは正直がいいかな?)
(それしかないよ、雷帝くん)
(雷蛇、もうじき俺が目覚める。お前と俺は統合される)
(!)
(別の存在ではない、同じ存在だ気分的に変化はあるかも知れないが……)
(気分?)
(好戦的になると思う、あと、人族で言う二次成長期だ)
(ふんふん?)
(なにか切っ掛けがあれば……)
ここで目覚めるコジリン。
ぱちっ、と両目が開く。
「……おはよう……電くん……」
「コジねぇ?」
(おい、雷蛇、コジねぇ何かおかしいぞ!?)
むくっ、と起き上がり、草むらの方へモソモソと移動し始める。
「コ、コジねぇ!?」
「……いい香りねぇ」
(ね、寝ぼけている?状況分かってないっ!)
「ど、どこへ!?」
「トイレ」
「ちちちちちちょっと待ったああああ!」
「なに?」
……は?……←獣人族、男性一同。
……え?……←獣人族、女性一同。
固まる周囲の狼たち。
「あら、可愛いわんわん?ちょっとどいてね」
慌てて包囲網を解く狼達。
……み、皆っ!さ、さがれ!……
……ガ、ガ・ロウ!場所を変えよう!……
……ちょっと!速く下がりなさいよっ!……
……あんた達!覗こうなんて思ってないでしょうねっ!?……
一斉に崩れ去る連携。
「マシンダガン・ユウバの子、雷蛇よ場所を変えるぞ」
「え?ダメだよ、コジねぇを一人にできない」
「……街の門前で待つ」
「分かった」
「逃げるなよ?」
「ふふっ、どこへ逃げると?目的地は街の先、女神グネさまの村だよ」
今回はここまでです。
次回投稿は未定です。
遅れるかも知れません。
毎回ご愛読ありがとうございます。




