第113話 超戦士達
おはようございます。
投稿です。
《凄い速さよぉ!》
(数は?)
《20の一組で80、四組》
(80?多いな)
《そりゃ街の門、直撃よぉ?怒るのは当り前じゃ?》
(しかしこの速さは何だ!?私に匹敵しないか?何者だ一体?)
《草原の弓の眷属ってぇ?飛んでいるのかしら?鳥人族?昆族?》
「あ!?ご、ご主人さま!?」
「どうした?コジリン?」
放たれた矢に沿って大きく抉れた大地。
その大地に変化が起き始めたのだ。
それはとても不思議な光景で、見る者を魅了した。
「か、かあちゃん!?は、花が!?」
崩れた大地や折れた木々、その傷口から梅の花のような匂いが立ち、見たこともない花々
が咲き始めた。
それは倍速の動画のよう。
大地の傷口を覆うように、草花が溢れ出していく。
「……ガンジョ……これは……」
「ああカラビン、これは竜香花?それにあの赤い花は宮沢草では?」
その花々を見て、固まる女神達。
(おい、これは……ここにあってはいけない草花だぞ!)
(報告しなければっ!)
「!?」
「女神達が消えたぞ!?」
〔ふん、この草花、そうとうヤバイヤツか?〕
「え?どこに行ったんだろ?かあちゃん、知っている?」
「さぁな、それよりこの花は?」
「いい匂いだね、かあちゃん!これなに?ガンジョさん知っている?」
不思議に思い、雷蛇が質問する。
どれも見たことがない草花なのだ。
〔四月世界にはない草花じゃな?この強い香り毒草か?それとも?〕
魔女回路は嬉々として記録していく。
「雷蛇どの、この草花は非常に珍しい薬草ですじゃ……おお仙花一刀も!」
ドワーフ村のカラビン村長がコジリンに尋ねる。
その声は震えていた。
「何をしたのだ?コジリン?これは?」
「え?知りません」
「なっ!?知らぬと言うのか?」
「はい、ただ……」
「ただ?」
「心では、みんなの幸せを願って矢を放ちました」
「ふふっさすがは我が従者、よい願いだ」
《バトルゥ、80の速度が落ちてきた、なんか戸惑っているみたい》
「まぁ珍しい薬草なら、さもありなん……ん?」
ブブブブブブッ。
「?」
雷蛇もその音に気づく。
振り返ると……無数の虫が……。
「い゛!?」
それは魔虫の群れ。
黒い霧のように見える。
大軍である。
「……ガンジョ」
「……カラビン」
「「皆全速で走れっ!立ち止まるなっ!」」
「どういうことだ!?」
「薬草の香りに引き寄せられたのですっ!喰われますぞ!」
バトルモード・ユウバはドワーフ二人を掴み、飛ぶように走り出した!
「雷蛇っ!コジリンを!」
「分かった!コジねぇ!」
一番速かったのは雷蛇である。
魔虫の群れを振り切り、あまりの速さに気を失ったコジリンを、そっと大地に降ろす。
そこは抉れた大地。
無数の薬草が乱れ咲いている。
「……囲まれたか?」
マシンダガン・ユウバやガンジョはまだ遙か後方である。
(出すぎたか?どうする、雷蛇?)
(この世界では、基本バトルは禁止でしょう?)
(だからといって、安心はできん)
背の高い草むらが、揺れる。
「草原の弓の方たちですか?俺はマシンダガン・ユウバの子、雷蛇!敵意も悪意もありません!」
ザザザザッ、と渦巻く周囲の草木。雷蛇の動きを探っているようだ。
雷蛇の足元には薬草の草花。
「匂いが強いなぁ、相手の匂いが分からないや……気配は分かるけど」
(かなり警戒している?……風の魔法で軽く周囲を薙いでみるか?)
雷蛇の両手に魔力が集まる。
「まて、草木を薙ぐつもりか?」
「お?お返事あった!」
喜ぶ雷蛇の前に、草木を押し退け草原の弓の住人が現われた。
それは、一匹の狼!
「え!?」
「俺は草原の弓、女神ユンさまの眷属、ガ・ロウ……獣人族のガ・ロウだ」
「!!!!!!!!!!!!!!」
(獣人族!?)
雷蛇と雷帝は……歓喜した!
次回投稿は未定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




