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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第111話 街の門     

おはようございます。

投稿です。


「え!?そ、そんな矢、私作れるの!?」


「コジねぇ、思いっきり力を込めて矢をイメージ、そして放って!」


 コジリンは雷蛇の言葉に深く頷き、弓をギュンと引いた。

 雷蛇の言葉を素直に受け取ったのだ。

 明らかに違う反応を見せるドラゴナイトの弓。


 発光し始めたのだ!


「うわ!?かあちゃんの時と全然違う!」


 驚いたのは製作したドワーフ、カラビン村長だ。


「聖弓か!?あ、あれは本当にワシらが作った弓かっ!?」


「コジリン殿、最初の矢だ、願い事を言うといい」


「え?」


 ガンジョの言葉に戸惑うコジリン。


「わしら昆虫族の作法じゃよ、初めての弓矢は願掛けをするのじゃ、上手く飛べば全て願いは叶うと伝わっておる」


「!……はいっ!では!」


 コジリンは言い放った。

 それは叫びであろうか?過去への決別であろうか?


「私は……強くなりたい!一軍を率いる長になりたいっ!聖女の矢よ、この思い叶うならば全てを撃ち抜けぇ!」


 ドオオオオオオンッ!


 轟音とともに放たれる矢。


「あへ!?」


 驚いたのはコジリン。

 いや、コジリンだけではなく、そこにいたメンバー全員が愕然とした!

 とんでもない魔力を秘めた矢に変わったのだ!

 周囲にその魔力を撒き散らし、弧を描くことなく直進する!


《ま、まずくね!?》


〔何たる魔力!強すぎる!〕


 と、考えつつ、記録を優先する魔女回路。

 聖女の矢は、草原を斬り裂き木々を吹飛ばす!


《え?止まんないんですけどぉ!?》


(ノ、ノーマルッ!衛星に繋げ!追えるか!?)


《あ、あの矢、変っ!速度ぉ増してるぅ!》


(はぁ!?)


《初速より速いのよっ!速度が落ちないっ!加速している!》


(加速だと!?)


 矢は止まることなく進み続け、草原の弓女神ユンの街まで届く!


 ドゴオオオオオンッ!


 街の門を撃ち抜いた弓は、街の中央に座す、女神ユンに迫る!

 軽く手を振る女神ユン。


 ドオオオンッ!


 轟音とともに、女神の一撃で消え去る矢。


「……誰?このユンちゃんの街に弓引く愚か者は?」


 こじらせコジリン、本領発揮である。


(ノーマル!どうなった!?)


《まずいよぉ、どこかの村……いやこの大きさは街だな、街まで行ってるよぉ》


(次の目的地ではあるまいな?街の被害は?)


《街の門吹飛ばし、中央で消滅》


(消滅?あの矢が?)


《おそらくこの街の担当女神じゃないかしら?》


(女神ユンか?)


《分かんない。でも方角的には草原の弓、女神ユンの街っぽい》


「……ノーマル……ホントに門だけか?ここから噴火のような煙が見えるが?」


《そうね……なんかさぁ……まずくね?》


「かあちゃん!?何か来る!」


「おや、この感覚は?」


 カラビン村長とガンジョが跪く。

 駆けつけた女神2柱。


 草原の花女神シュウとドワーフ村の女神チャウである。


「ちょっと!あんた達ぃ!何してんの!?」


「ユンに喧嘩を売るつもりか?誰だ!?矢を放ったのは!?」


 そこにいた全員が、一斉にコジリンを見る。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第112話 迫り来る者達 の予定です。

投稿は未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。 

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