第103話 さらに北へ!
おはようございます。
投稿です。
まぁ驚いたのは本人であろう。
最早これまで、と思っていたのだ。
死を覚悟し、死に身を委ねるつもりであった。
「なんじゃこりゃ!?わし、脱皮したぞ?」
割れていく外骨格、それが新たな力への兆候とは思ってもみなかったのだ!
「おい、妻の横に埋まるのではなかったのか?」
驚きと、友の復活に嬉しさを隠しきれないカラビン村長。
「いや、予定ではそうであったが?女神シュウさま、あなた様の恩恵か?」
「……いや、私ではない……」
まず女神が見たのは雷蛇である。
その目に沿って、周囲の目が雷蛇に集まる。
「これ、ベビィ」
「ななななななんだい?かあちゃん?」
分かりやすいヤツだなぁ、とノーマルモード・ユウバは思う。
「祈ったであろう?」
「なななななにをだい?かあちゃん?」
「延命ではないな、そうだな、ベビィのことだ、ただ、元気になってください、とか祈ったであろう?このカブトムシ村長ではなく、コジリンに」
「!」
「お前はコジリンに元気になって欲しくて祈った、カブトムシ村長はその余波に過ぎん」
「……でもかあちゃん、コジねぇはぐったりしたままだ」
「魔力は満ちている、一晩寝ればコジリンは復活する、そう焦るな」
「でも……」
「お前が何度も祈り、ついには舞いまで舞ったから、周りの者まで影響が出ている、私だって力が満ちている、どうだ女神シュウ?」
「……女神である私でさえ影響があるとは……」
〔セブンスドワーフと思っているであろう?女神シュウよ〕
(魔女か?)
〔その確認のため呼んだのであろう?〕
(……)
〔ワシの意見を言おう、ベビィはセブンスドワーフではない、今はな〕
(今?)
〔ベビィはおそらく、近い未来セブンスドワーフの一員に成るのではないか、と思っている〕
(そのような事、私に話して大丈夫なのか?)
〔女神の体系はおおよそ予測出来た〕
(……ほう、聞こうか)
〔この世界は女神の魔力で出来ている、異物の我々を排除しようと色々なモノが仕掛けてある、あの黒キノコもその一つだ、あれは体内に入った異物を捉える白血球みたいなモノだ、住人は細胞、もしくは栄養素か、女神のためのエネルギー源であろう、どうだ?〕
(……他には?)
〔そうだな、お前達、女神シュウや女神チャウは端末だ何処かに巨大な本体が控えている、そして面白いことに、お前は先程のベビィの魔力、気が付かなかった。が、お前の本体は気づいておる。お前達女神は、本体の目や耳、指や足と言うことだ、ここはそんな世界だ〕
(面白い憶測だな)
〔そう、憶測だ。それに隠し事はここではできないであろう、なんせ女神の中で生きているのであるからなぁ、女神シュウは気が付かなくとも本体は気が付いておる〕
(3神はそのような存在ではないぞ)
〔3神?何を言っている、ワシは3神の更に上、表に出ぬ、影の存在を言っているのじゃ〕
(!?)
「女神シュウ、世話になった我々は更に北を目指す」
「行くのか、マシンダガン・ユウバ」
「ああ、勇者も渡ってきた、何事も無ければいいが……」
次回サブタイトルは 第104話 ユウバの言葉 です。
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