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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第101話 祠へ     

おはようございます。

投稿です。


《ち、ちょっとバトルゥ!?》


(……まぁベビィのことだ、素直な気持ちなのだろう)


《余裕ねぇ?》


(私は育ての親だ、ベビィの気持ちは分かる、それに信じているからな)


《へえええええ?そうーなんだぁ、信じている?何をぉ?その割には口元が引攣ってますけどぉ?》


(……なんだとぉ?いいか、よく見ておけ!)


「ベビィ、幸せにするのはコジリンだけか?」


「え!?……何言っているんだい、かあちゃん!みんなだよ!」


(ほらな)


 勝ち誇るバトルモード・ユウバ。


(ノーマル、雷帝も雷蛇も基本は同じだが、育った環境が違う、本来雷帝や雷蛇はバトル向きではない優しい男の子だと思う)


 その声を静かに聴いている雷帝。

 それは違う、と言いたいが、ぐっと耐える。


(まぁ環境は違うが、少なくとも俺は殺し合い世界に住んでいたからな、相手を倒すのは当り前の世界だったからなぁ、だが雷蛇は……いいなぁ、かあちゃんの存在)


「カブトムシ村長、案内を頼みたい、いいか?」


「ええ、いいですとも、祠はこちらですじゃ」


「だいぶ遠回りをした」


「いえ、ですが雷蛇殿の回復力は凄いですな」


「ああ、元気な子だ」


 コジリンの微かな声が聞こえてくる。

 ……え?……元気なの……

 元気、という言葉に反応するコジリン。


「ん?コジねぇ?大丈夫、落としたりしないよ?俺元気だし!」


 巨大な兜はユウバが背中に乗せている。

 メインウエポンも収納中である。


《なんか、荷物持ちでね?》


(ノーマル、気にするな、不服か?)


《いや悪くないよぉ、ウチらパーティーだし、家族に優るとも劣らない絆だしぃ!》


 今はコジリン、お姫様抱っこで移動中である。

 遠くに見えてくる祠らしき建造物。

 足取りもしっかりし、とても数時間前までは、瀕死だったとは思えない雷蛇。


「コジねぇ、揺れは大丈夫?体勢、辛くない?」


 ……大丈夫……眠い……


 雷蛇の魔力に包まれ、再び眠ってしまうコジリン。


《そちらはどうぉ勇者?》


 多重思考のマシンダガン・ユウバ、こういう時はこそ、である。


(いま、女神の宮殿?前だ)


《衛星が健在ですけどぉ?》


(どういうこと?四天王?)


《私のぉ衛星は、打ち落とされていますのぉ、他にも使った調査用のマシンは全て破壊されちゃって》


(ユウバさま、私が使用している衛星は、天然素材衛星です)


 レイトルが会話に入ってくる。

 もう話したくて、話したくて仕方ないのだ!


(天然?何ですのぉそれはぁ?)


(大気中の浮遊物を使った衛星です)


〔大気中だと!?〕


(もしかしてぇ、一の賢者が開発ぅ!?)


 外見すら想像がつかない魔女回路。


(はい、グランドマスターの製作です、これによりスノーホワイト国の国境、その他の監視が楽になりました)


(脅威ですぅ!)


(……使い方しだいです)


(さて四天王、ここで通信を切る、宮殿から衛兵らしき者達が出てきた)


《何かあったら呼んでくださいぃ、そちらの位置は確認したからぁ!)


「会話は終ったか?」


 目の前に、いつの間にか現われている草原の花女神シュウ。


「着きましたぞ、ユウバさま、雷蛇さま」


 何故か誇らしげなカブトムシ村長。


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第102話 カブトムシ村長、祠にて の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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