第99話 渡された剣
おはようございます。
投稿です。
弓の装飾、ナックルにも女王虫の羽がふんだんに使われていた。
「贅沢な武具じゃなぁ、お前の村にこれだけの羽が?」
「秘蔵じゃ、カブトよ女王虫の羽は貴重じゃが、これはそれだけの価値がある」
「ドラゴナイトとお前達ドワーフ一族が鍛えた弓、ナックル、そして剣」
「これがカード化してみろ、格上相手に引けを取らぬぞ、いやそれどころか……」
「カラビンよ、そのような武具、女神チャウに与えていいのか?」
「ふふっ、ユウバさまなら正しく使ってくれる!バトルが楽しみにならないか?」
「そうだな」
遠い目をするカブトムシ村長。
見たい、と思った。
そして戦ってみたい、とも。
このパーティーならば、女神大戦のトーナメント制覇も夢ではない。
レイドカードを無効にする力、3神に手が届くかも知れん!
しかし、次世代に思いを託すのも悪くない、とも思うカブトムシ村長。
マシンダガン・ユウバは剣を鞘に納めると、レイトルに向けた。
「?」
「これはお前達に相応しく思う、レイトル、勇者、受け取れ」
「おいおい、四天王、これを僕に譲渡すると?呪われているんだぜ?いつ暴走するか……」
「ふふっ、その時は私とベビィが止める」
「止めれるか?」
「止めれないと思うか?一の賢者のゴーレム、自己進化した私とどちらが上か試してみたい、ベビィ、どう思う?」
「剣は渡していいと思う、多分これから必要だよ」
「そういうことだ、受け取れ」
レイトルが受け取った瞬間、剣は形を変え大太刀になる。
(お?ゴンザの太刀といい勝負だな)
「ではありがたく使わせてもらいます、ユウバさま」
ここでユウバのセンサーが反応する。
「ん?レイトル、小型衛星を飛ばしているのか?」
上空を見上げるマシンダガン・ユウバ。
「はい、パスは先程のデーター内にあります」
「これか、では繋げておこう、何かあったら連絡してくれ、あと一部データーも共有しよう」
「え?い、いいのですか?」
「私は構わん、この異世界、データーは多い方がよかろう?」
「では、そのように」
(おい、レイトル、エンジンの回転数、上がっているぞ)
(と、飛び立つ準備です!)
(繋がるとか、連絡とか共有、そんな言葉に反応していたな?)
(気のせいです)
(ほんとか?)
(……強制麻酔で寝ますか?マスター?)
(物騒なこと言うなよ、呪いの疑似人格はちゃんと封印しているよ!)
「四天王、ではこの剣、ありがたく使わせてもらうよ」
「女神の所に行くのか?」
「ああ、呪われた皆の代表だからな、雷帝、しばしの別れだ」
「え?行っちゃうの?勇者のお兄ちゃん……」
「ああ、この世界に来た目的の一つだからな」
「そっか、なら気をつけてね、勇者のお兄ちゃん!それから俺は雷蛇だよ!何かあったら呼んでね」
「ふふっそうさせてもらう、さぁ行こうかレイトル!」
「……」
煌めくユウバの装甲を見つめるレイトル。
滑らかなデザイン、オリジナルだ。
(行くぞ!レイトル!ジロジロ見ると嫌われるぞ!)
(チラ見もキモくないですか?)
そう言いながら変形するレイトル。
「では」
そう言い残すと、銀の二等辺三角形は一瞬で空の点になった。
「かあちゃん」
「なに?ベビィ?」
「かあちゃんは変形しないの?」
キラキラした目で尋ねる雷蛇。
《改造繰り返しているから、今のパーツでは無理だよぉ》
「そのうちな」
「!……す、凄い!そのうちっていつ!?今度絶対見せてねっ!?」
《ちょっとバトルゥ、無理でしょう!》
(いや、ベビィの期待は裏切りたくないんだ)
今回はここまでです。
次回投稿は未定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




