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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第99話 渡された剣     

おはようございます。

投稿です。


 弓の装飾、ナックルにも女王虫の羽がふんだんに使われていた。


「贅沢な武具じゃなぁ、お前の村にこれだけの羽が?」


「秘蔵じゃ、カブトよ女王虫の羽は貴重じゃが、これはそれだけの価値がある」


「ドラゴナイトとお前達ドワーフ一族が鍛えた弓、ナックル、そして剣」


「これがカード化してみろ、格上相手に引けを取らぬぞ、いやそれどころか……」


「カラビンよ、そのような武具、女神チャウに与えていいのか?」


「ふふっ、ユウバさまなら正しく使ってくれる!バトルが楽しみにならないか?」


「そうだな」


 遠い目をするカブトムシ村長。

 見たい、と思った。

 そして戦ってみたい、とも。


 このパーティーならば、女神大戦のトーナメント制覇も夢ではない。

 レイドカードを無効にする力、3神に手が届くかも知れん!

 しかし、次世代に思いを託すのも悪くない、とも思うカブトムシ村長。


 マシンダガン・ユウバは剣を鞘に納めると、レイトルに向けた。


「?」


「これはお前達に相応しく思う、レイトル、勇者、受け取れ」


「おいおい、四天王、これを僕に譲渡すると?呪われているんだぜ?いつ暴走するか……」


「ふふっ、その時は私とベビィが止める」


「止めれるか?」


「止めれないと思うか?一の賢者のゴーレム、自己進化した私とどちらが上か試してみたい、ベビィ、どう思う?」


「剣は渡していいと思う、多分これから必要だよ」


「そういうことだ、受け取れ」


 レイトルが受け取った瞬間、剣は形を変え大太刀になる。


(お?ゴンザの太刀といい勝負だな)


「ではありがたく使わせてもらいます、ユウバさま」


 ここでユウバのセンサーが反応する。


「ん?レイトル、小型衛星を飛ばしているのか?」


 上空を見上げるマシンダガン・ユウバ。


「はい、パスは先程のデーター内にあります」


「これか、では繋げておこう、何かあったら連絡してくれ、あと一部データーも共有しよう」


「え?い、いいのですか?」


「私は構わん、この異世界、データーは多い方がよかろう?」


「では、そのように」


(おい、レイトル、エンジンの回転数、上がっているぞ)


(と、飛び立つ準備です!)


(繋がるとか、連絡とか共有、そんな言葉に反応していたな?)


(気のせいです)


(ほんとか?)


(……強制麻酔で寝ますか?マスター?)


(物騒なこと言うなよ、呪いの疑似人格はちゃんと封印しているよ!)


「四天王、ではこの剣、ありがたく使わせてもらうよ」


「女神の所に行くのか?」


「ああ、呪われた皆の代表だからな、雷帝、しばしの別れだ」


「え?行っちゃうの?勇者のお兄ちゃん……」


「ああ、この世界に来た目的の一つだからな」


「そっか、なら気をつけてね、勇者のお兄ちゃん!それから俺は雷蛇だよ!何かあったら呼んでね」


「ふふっそうさせてもらう、さぁ行こうかレイトル!」


「……」


 煌めくユウバの装甲を見つめるレイトル。

 滑らかなデザイン、オリジナルだ。


(行くぞ!レイトル!ジロジロ見ると嫌われるぞ!)


(チラ見もキモくないですか?)


 そう言いながら変形するレイトル。


「では」


 そう言い残すと、銀の二等辺三角形は一瞬で空の点になった。


「かあちゃん」


「なに?ベビィ?」


「かあちゃんは変形しないの?」


 キラキラした目で尋ねる雷蛇。


《改造繰り返しているから、今のパーツでは無理だよぉ》


「そのうちな」


「!……す、凄い!そのうちっていつ!?今度絶対見せてねっ!?」


《ちょっとバトルゥ、無理でしょう!》


(いや、ベビィの期待は裏切りたくないんだ)


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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