第97話 気まずっ!?
おはようございます。
投稿です。
「コジねぇ、まずは俺が魔力で包むね、聖女級の魔力だから早く良くなると思う」
雷蛇が封印している魔力の一部を開放する。
「ちょっと待て、ベビィ!」
止めようとしたが遅かった。
《なんで止めるのぉ?》
(魔力は直接干渉、接触と同じなのだ)
《あ!そうだったねぇ》
(火の魔力攻撃だったら、火の拳で殴ると同じ感覚、痛感こそ術者にはないが、対象者は確実に相手に殴られたと感じる、だからこの場合は……)
身悶え始めるコジリン!
「ま、待って……電くぅん……ぜ、全身を!?……そ、そんなぁ……」
(聖女だから許される技なのだろうが、ベビィが使うとなると、これは色々と問題だな)
全身、超マッサージである。
コジリンは全身に力が漲り始め、途轍もない安心感と気持ちよさに包まれ……。
「すぴー」
寝落ちした。
「かあちゃん、コジねぇ寝ちゃったよ?」
「ああ、寝かせとけ、ん?どうしたベビィ?」
「……なんで俺はすぐに元気になったのだろう?」
「それはベビィには獣人族と竜の血が流れているからだろう、一度回復が始まるとあっという間に元の状態だ」
「……バトル向きだね」
そう言って振り向く雷蛇。
そこにはドワーフのリリーカラビン村長の姿が。
綺麗に列ぶ三名のドワーフ。
先頭は村長だ。
「雷蛇さま、ユウバさま、お約束の品、お持ちしましたぞ」
「お?カラビンか?久しいのう」
「おお、カブトか、久しい?ああ、お前の時間ではそうなるのか」
「ワシはもうこの冬は越せない、お前に会えて嬉しいぞ」
「!……そうか、よい一生であったか?」
「ふふっ、面白き一生であった。今日は納品か?」
「ああ、見るか?ドラゴナイトの弓とナックル、そして剣じゃ!」
「ドラゴナイトじゃと!?」
お付きの者がカラビン村長に弓を渡す。
すると、その弓の大きさが、カラビン村長に合わせて変わる!
「な!?か、かあちゃん!形が!」
「ふふっ、これは持つ者に合わせて形を変える武具ですぞ」
「すげー」
キラキラ目になる雷蛇。
「ユウバさま、どうぞお確かめを」
と、口では言いながら、もうこの村長さん、レイトルが気になって気になって仕方がないのだ!
チラ見がガン見に変わる。
「まぁ気になるか」
ユウバが話し掛ける。
「こ、こちらのお方は?」
この言葉、レイトルは気に入ったようである。
そう、ゴーレムを人扱いしているのだ。
こちらの方、と。
「私は四月世界から参りました、ゴーレム、グレイトール」
「おお、会話ができるとはなんと素晴らしい!」
……かあちゃんも喋っているけど?……
……まぁ私はカードの時はゴーレム判定だったが、ベースは人だ。そこはドワーフとしてはすぐに分かるのだろう……
「あ!かあちゃん!」
「どうした?ベビィ?」
突然の声に眉を潜めるユウバ。
「こ、この剣!柄の装飾が!これって!」
剣の柄には、七色に輝く羽が使われていた。
「おお、雷蛇殿、お気づきか?これは虫食い虫の女王虫の羽でしてな、万病気効くと言われておりますじゃ、我がドワーフ一族の宝、惜しみもなく使わせたもらいましたぞ!」
……これって……
だんだんと困り顔になる雷蛇。
《ちょっと!あっさり手に入ったんですけどぉ!》
バトルモード・ユウバは思った。
勇者とレイトルを直視できない!
(気まずっ!)
今回はここまでです。
次回投稿は未定です。
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今から頑張ります。
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