第96話 勇者と雷帝
おはようございます。
投稿です。
(俺の過去、知っているか?異界に捨てられたんだ)
(……おい、僕にその話、してもいいのか?)
勇者の言葉を無視し、話しを続ける雷帝。
(んで、その時、俺を助けに異界に飛び込んだ者がいる)
(無謀な……)
(一人は新人のメイドさん、もう一人は……当時、一の賢者の最高傑作ゴーレム)
(グレイトールの一番機)
(そう、形は違うけど動きがそっくりなんだ、まるであいつだ。あ、あつは喋らなかったけどさ……壊れてほしくないんだ)
(ずるいぞ、雷帝!君からそんなこと聞かされたら、カチコミし難いではないか!)
(わははは、勇者がカチコミとか言っちゃダメだろ?それでも行くんだろ?)
(ああ、俺の目的は一言物申すことだからな、そのためにここへ来た。四月世界レッドブーツ帝国の皆の代表さ)
(武器はある?もう暫くするとこの世界のドワーフが、届けてくれるけど?)
(なに?僕に貸してくれるの?)
(やるよ)
(おいおい、いいのか?僕は呪われているんだぜ、それもかなり強力だ、レイトルが抑えているけど、一度解放されたら止められるのは君くらいだぞ!)
(なら、それで行こうぜ)
(簡単に言ってくれるなぁ)
(かあちゃんが弓とか籠手とか頼んでいたけど、あいつらのことだ、剣やら他にも作ってきそうだ、ん?どうした勇者?)
(ショジさん、弱っているようだけど?)
(え?……コジねぇ!?)
慌てて雷帝は意識を雷蛇に向ける。
雷蛇は不安の塊になっていた!
コジリンが動かないのだ!
介抱しているのはバトルモード・ユウバである。
「従者コジリン、どうした!?」
「す、すみません、ご主人さま、ち、力が、は、入りません……」
走り寄る雷蛇!
「こ、コジねぇ!?どうしたの!あの薬!?俺に飲ませたりするから!」
「これ、ベビィ、慌てるな!」
「でも、だって!コジねぇが!」
慌てて抱き起こす雷蛇!
「コジねぇ!しっかりしてよぉ!」
ガクン、ガクン、と激しくヘッドバンキングするコジリンヘッド!
「電、く、ん、ス、ス、ト、ップ、ス、トッ、プ、ゥ」
(おい雷蛇!止まれ!それ以上揺さぶるなっ!コジねぇが舌を噛むぞ!ごらっ!止まれってばっ!)
「ベビィ!」
ぴたり、と止まる雷蛇。
「だ、だってかあちゃん、コジねぇがぁ……」
ぶーん。
雷蛇の周りを飛ぶカブトムシ村長。
「雷蛇殿、大丈夫ですじゃ、1日もすれば力は戻りますじゃ」
「ほんと?」
「ええ、心配なきよう」
「……お世話する」
「え?ベビィが?」
「コジねぇが、こんなになったのは俺が原因だ!ちゃんとお世話する!」
〔この者は優しすぎる、コジリン、ユウバは雷蛇の弱点だな、さてこれは記録すべきかどうか〕
魔女回路は気づいていない。
本来であれば、誰であろうと相手の弱点を嬉々として記録していくのだ。
彼女もまた、雷蛇の影響を受けている一人。
〔人の弱みばかり記録してどうするのだろう、ワシは……〕
(では雷帝くん、女神の位置はだいたい分かっているんだレイトルが探し当てた)
(行くのか?)
(ああ……ん?)
(お、ドワーフ達が来たようだな、出発はちょっと待て)
今回はここまでです。
次回投稿は遅れるかも知れません。
次回投稿は未定です。
ちょっと遅れるかも知れません。




