第95話 雷帝と勇者
おはようございます。
投稿です。
もう1月5日、早いなぁ。
(聞こえるか?勇者、ありがとう助かったよ)
(ん?雷帝か?気にするな、切っ掛けが欲しかっただけさ)
(切っ掛け?なぜこの世界に来た?もう元の世界には帰れないぞ)
(そうだね)
(簡単に言うなよ、命を粗末にして!)
(この世界に、レッドブーツ帝国の呪縛の元があるのだろう?)
(ああ、そうだ。元は苦しみや悲しみを封印する術だ、コジねぇが同じ術で生き存えている)
(抗議しに来た)
(抗議?……そうか)
一言漏らす雷帝。
相手は女神、どこまでその抗議が通じるか分からないが、勇者としては一言、言いたいのだろう。
(相手は女神だぜ、俺達とは考えも行動原理も違う。お前の思った結果には、ならないかも知れないぜ?)
(それでも構わんよ、その時はレイトルの封印を解き、この世界で全力で暴れるさ)
おいおい、それじゃお前が魔王みたいじゃねぇか!という言葉を呑み込む雷帝。
(おいおい、魔力倍増の勇者を止める存在なんてこの世界にいるか?)
(雷帝、お前がいる、僕が暴れ出したら頃合いをみて倒せ)
(やだね、お前とは戦いたくない。それにお前は暴れたりしないよ)
(何故そう言い切れる?)
(だってお前、勇者だろ?魔王を倒す存在、相手は女神じゃなくて魔王だろ、お前は暴れない、世界で生きている者達を守る存在だからな)
(……僕を高評価しすぎだよ、この呪縛がどれだけの者達を不幸にしてきたか……それは今でも続いているんだぜ、あの四月世界で)
(俺の黒キノコはついでで、抗議がメインということか)
(ふふっ、いい口実をありがとう、雷帝)
(このまま女神のところへ行くのか?)
(ああ、僕なりのやり方でやらせてもらう、君達は女神グネの眷属だろう?彼女との約束を果たすといい)
(同行しろ、勇者、それが確実だ)
相手は女神、それも月世界を超え、他の世界にまで影響力のある女神だ。
不敬、不遜、消し去られるかもしれないのだ。
(黒キノコの記録、僕に転送できる?)
(ああ、できるぜ、これだ。これでお前も感染しない、他にもこの世界の記録を送るぜ、参考にしてくれ)
(まさか僕や聖女、ゴーレムの他に、記憶転送ができるヤツがいるなんて)
(まぁ、俺は聖女の子供だしな。聖女の子、と自覚した瞬間いくつもの能力が目覚めた)
(他にも聖女の力が使えると?)
(まぁな、一緒に旅をしようぜ、勇者。女神グネを通して抗議だ、それが一番安全だと思うが?)
(女神グネを信用しているのか?)
(どうだろう?契約の要は聖女の解放だ、俺が望むのはそれだけだ)
(ふふっ、一度解放を覚えれば、聖女はその技を使える、女神級の術を解く力を手に入れる、それを女神はどう思うかな?)
(何とも思わないんじゃねぇか?また新しい術を作れば済むことだ、なぁ勇者、直接抗議はマズい、消されるかもしれん)
(それでも僕は……やけに拘るな?なぜ僕をそう引止める?)
(……いや実はお前よりもレイトルが心配なんだ)
(はい?)
今回はここまでです。
次回投稿は未定です。
頑張ればどうにか朝投稿できそうです。




