第92話 きまずっ!
おはようございます。
投稿です。
ダンジョン突入から15分後、マシンダガン・ユウバの前にレイトルと勇者は女王虫の羽、1枚を持参する。
……あのぅご主人さま、この方達何者ですの?……
……聞いていただろう……
……あのぅ私達の努力というか、奮闘は……
「これでしょうか?レディ?」
「これで、雷帝は助かるのか?」
ぶーん。
と、どこからか現われるカブトムシ村長。
「おお、これじゃこれ!」
「「!」」
カブトムシ村長を見て、釘付けになる勇者とレイトル。
……ゆ、勇者さま、ロックオンしました、捕獲しますか?……
……ま、待て、レイトル、この方は確か村長だ、捕まえるのはダメだよ……
……ですが、捕獲したいです……カブトですよカブト!それも巨大な!……
……だからダメだって……
「何をこそこそ話しておる?カブトムシ村長、これを煎じて飲めばいいのか?」
「はい、しかし凄いですな、このゴーレムは!ドワーフ村の者達が見たら、感動しますぞ!」
早速火を起こすコジリン。
ここでカブトムシ村長が一言。
「この羽、煎じるとき金属に弱いと聞いております」
「金属に?金属アレルギーかしら?」
などと言いつつ、陶器の器をユウバから受け取るコジリン。
陶器の容器に、ポチャンと羽を落とし込むコジリン。
「後はこれを、ベビィに飲ませると?(ノーマル、解析だ)」
「はい、黒キノコは枯れ、消えます。ただ……」
「ただ?」
〔まだ何かあるのか?〕
「これは、生きた羽湯、この雷蛇殿は氷漬けの状態、飲めますかな?」
「なんだそれは?(ノーマル、この羽湯を解析結果は?)」
《……白血球みたいな生物かしら?かなり活発に動いているけど、魔法生物?これ、飲んで大丈夫なのかしら?》
〔不思議な生き物だな、これがあの羽から発生したと?記録、記録!〕
勇者の目が沸騰する液体を捉えた。
「魔法生物だね、四月世界にはないな、ああ、金属特有の電気信号に弱いようだ、しかし生物の振動には強いな」
《雷帝くうん、冷凍解除して、すぐに飲めそぉ?》
(解除した時点で黒きのこが爆増しそうだ、タイミングが難しい、おそらく飲めない)
「従者コジリン、ベビィに飲ませてくれ」
「?」
「私ではダメだ、ボディが金属だしレイトルも同じだ、勇者は封印中で解放しても感染の恐れがある」
「あの、どうやって?」
「口を開けて流し込む、以上だ」
「凍って開きませんせんが?」
「すまん、お前しかいないのだ」
「え?カブトムシ村長は?」
「ワシは口の構造上、飲ませることができない」
「ゆるせ、コジリン、お前の唇をベビィに与えてくれ」
「…………えええええっ!?そ、そ、それって!?」
「口移しだ、口が開いたら迷わず流し込んでくれ、黒キノコがすぐに増えそうなんだ」
「……」
固まるコジリン。
「私しかいないんですね」
「ああ」
「……しししししししかたないでしゅね、私には感染しないのでしょう?」
「ああ、お前には抗体がある」
「……では」
ふっ、と容器に息を吹きかけ、軽く冷まして一気に液体を口に含むコジリン。
雷蛇の背中に手を回し、合図を待つ。
冷凍の魔法が所徐々に解除され……。
(今だ!)
一言、雷帝が合図する。
「コジリン!」
雷蛇の鼻を摘まみ、口を押し開け……コジリンは口の中の液体を雷蛇に流し込む。
流し込んだ瞬間!
ぱちっ。
雷蛇の目が開いた。
絶妙なタイミングで見つめ合う二人。
次回投稿は未定です。
バイトが忙しく、2、3日遅れるかも知れません。
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