第91話 本領発揮!
おはようございます。
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
「四天王、僕には心に決めた人がいるんだ、その人だけだよ」
ピピッ、と小さな電子音が響く。
マシンダガン・ユウバとレイトルの間でデーター交換が行なわれ始めた。
悲しい顔の勇者。
勇者が心に決めた人、それは四月世界の聖女。
助けることができなかった悲しみの象徴。
「だ、そうだ。コジリン、身だしなみはいいが、程々にな」
ピタリ、と止まる身繕い。
「……そうなのですか」
「ああ、僕はその人だけだ」
「勇者さまは、そんなに雷帝くんが好きなのですね」
「……」←バトルモード・ユウバ。
《……》←ノーマルモード・ユウバ。
〔……〕←魔女回路。
(……)←雷帝。
「はぁ!?ち、ちょっと待ってください!ショジさん!なんで僕が雷帝を!?」
「え?だ、だって命を削ってまで助けに来たのでしょう?カッコよく現われて『よう!雷帝くん!助けに来たぜ!』(←声マネ、以外と上手い)って、あれって胸キュンどころかキュン死ですよ?」
こじらせコジリン、本領発揮である。
(勇者、すまん、俺はお前の気持ちに応えられん、雷蛇も同じ気持ちだと思うが)
「勇者さま、それ程までに愛おしい存在でしたら、雷帝くんは譲ります。私は身を引きます。ですが電くんは、雷蛇くんはダメです、私の弟……いや、それ以上の存在ですから」
(ちょっと待てコジねぇ!俺も雷蛇も基本同じだぞ!同一人物っ!)
「……ほえ?そうなの?」
こじらせコジリン、絶好調!
(だいたい同じ身体だろ!どうやって譲るとかするんだよ!いや、そもそも勝手に俺を譲るな!)
「……えっとぉ?」
だんだんと、話しが見えなくなってくるコジリン。
そして、自分が何を言っていたのか分からなくなり、どうしようもなくなると、ユウバに話しを振った。
「ご主人さま、どうしましょう?」
「……そのまま、何もするな、今は喋るな。レイトル、このデーターはなんだ?様式がパンクザスチームだ、それも私が失ったデーターを補完している」
「それは後程、いまは遺跡攻略が先です……目的は女王虫の捕獲ですね」
「違う、羽の一部だけでいい、女王虫を捕獲すると残りの虫どもが、どう騒ぎ出すか分からん、目的は羽の一部だけだ」
「……了解、では勇者、行きましょうか」
「そうだね、ショジさん、後で話がある」
後で話がある→勇者くんはダンジョンへ→多分強くて有名人→女王虫の羽をゲット→この羽が欲しかったら……。
以上こじらせコジリン思考。
「わ、私は身も心もご主人さまに捧げていますっ!」
「「なんでそうなる!?」」
覆わず叫ぶ勇者とユウバ。
最早理解の外の存在コジリン。
「勇者よダンジョンは頼んだ、我々では何もできない」
「ああ、わかったよ四天王」
「それから、コジリンはいいヤツだ、誤解するなよ?」
「……ふふっ、だんだん分かってきたよ、では……行くぞ!レイトルッ!」
「YES MASTER」
綺麗な発音とともにレイトルは銀の二等辺三角形に変形し、ダンジョンへ向う!
「冷気散布、魔力は僕のを使え!子機、先行!侵入させる!」
「MASTER、メインウエポンの選択を」
「この程度、必要ない」
壊された虫食い虫の巣に、音も無く飛び込むレイトル!
次回投稿は未定です。
今日からバイトです。
時間がっ!




