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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第90話 イケメン勇者     

おはようございます。

投稿です。


「四天王、データーをよこせ、遺跡を攻略する」


「ま、待てなんで勇者が!?それにその機体は、スノーホワイト国の戦闘用医療ポッド!」


《ここは異界よ!?》


「勇者?」


 勇者という言葉に反応するコジリン。


「戦闘用医療ポッド?私のことはグレイトールセカンドとお呼び下さい」


「しゃ、喋った!?人造ゴーレムが!?」


《グレイトールセカンドォ?長くね?》


「では、レイトルとお呼び下さい、レディ」


《!?》


〔かなり高性能のゴーレムだな、ノーマルモード・ユウバの声を拾ったか。助けに来た?なぜベビィの危機を知っている?〕


 コジリンはユウバのメインウエポンを構え、微動だにしない。


「武器を降ろしてくれないか?ショジ・コジリンさん」


「!?」


「従者コジリン、降ろせ」


「……危険な相手では?」


「ああ、危険どころか、私でも勝てない相手だ」


「ご主人さま、勝ち負けではありません、私は従者として引けません」


 勇者の姿はレイトル内に封印されていて、外部からは見えない。

 見えないが、いい声だなぁ、とか思っているコジリン。

 でも表面上は戦闘態勢である。


「従者コジリン、槍を降ろせ」


「……私が囮になります、お逃げ下さい」


 パシュ、と軽い音と共にレイトルの胸元付近が半透明になる。

 そこに見える封印された勇者。

 勇者とコジリンの眼が絡み合う。


「ショジさん、槍を降ろしてくれ。その槍は国宝級の槍なのだ、僕も本気で相手しないといけないクラスの槍だ、戦いたくない。雷帝を助けに来たんだ降ろしてくれ」


(コジねぇ、槍を降ろせ、そいつは危険過ぎる)


「電くん?……雷帝くん?」


 ……ヒソヒソ……どうしたコジねぇ?……


 小声のような念話が雷帝とコジリンの間で飛び交う。


 ……。


 ……なに?コジねぇ?……

 ……やだ、ライくん、彼、イケメンだわ!……

 ……はぁ?まぁ、確かに身長も高そうだし、魔力も凄いな……


 異界を渡ったので命は削られたが、その魔力は、とんでもないことになっている。


 ……でしょでしょ、ねぇ、ライくん、それで勇者ってなに?……

 ……え?知らないの?四月世界最高の称号、実力者のことだよ……

 ……ふえええっ!?そ、そんな有名人なの!?……

 ……まぁ、有名人だな、魔王を倒せる存在だし……コジねぇ、目がハートだよ?……

 ……ご主人さま、雷くん、ライくん、ごめんなさい、コジリンは勇者さまに心を奪われてしまいました……

 ……はぁ!?……


 ドン引きする雷帝。


 イソイソと服の皺を伸ばし始めるコジリン。

 髪を撫で、毛繕いが始まる。


 ……コジねぇ……


 呆れるというか、愛おしいというか、雷帝はコジリンの素直な行動にとても惹かれた。

 それが凄まじく気にくわないマシンダガン・ユウバ。


「さすがは勇者だな、もうパーティーの一人を落としたか、だが手をだすなよ?私の従者だからなっ!」


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。

原稿用紙、一枚分はできているのですが。

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