↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

164/246

第89話 それは銀の二等変三角    

おはようございます。

投稿です。


〔……ワシが出るか?ワシならば閉所恐怖症ではないし行けるか?〕


 魔女回路はダンジョンをスキャンしていた。

 地下は3階から人工物だ。

 年代は不明だが、かなり古いようだ。

 いくつもの大小様々な石が組まれ、迷路のようになっている。


〔虫どもは、この遺跡を巣として利用しているのだな、おい、ベビィ……雷帝、聞こえるか?〕


(ああ、聞こえるけど)


〔どのくらい保つ?〕


(どのくらいとは?)


〔氷漬けの本体、お前の命じゃ〕


(二日かな?思ったより菌の育ちが速い)


〔はぁ!?たった二日か!?〕


(ああ、頑張って三日?)


〔氷漬けだから半年は持つかと思ったが、そんなに速いのか!〕


(ああ、まるでこの世界が、俺を排除しようとしているみたいだな、獣人族の血もドラゴンの血もまるで役に立たん、なんだこのキノコは!)


〔世界の防衛システムか?〕


(魔女母ちゃん、母ちゃんならあのダンジョン、クリアできるんじゃね?)


〔……〕


(どしたん?)


 ここで、魔女回路がひた隠しにしていた事実が曝される。

 そう、最初から魔女回路が、マシンダガン・ユウバの人格をデリートすればこの異界で自由に動けたのだ。

 調査、記録などと言っているが、この魔女回路、実は魔法専門で、それも書記タイプ。

 記録、調査がメインの魔法使いなのだ。

 はい、陰謀、謀(はかりごと)は得意なのですが、バトルは至って普通、相手によっては力を発揮できず、格下にも負けます。


 バトルセンスが普通なのだ。


 同じボディでも、バトルモード・ユウバほどこのボディを使えないのだ。

 その点、マシンダガン・ユウバは格上相手にも勝利できるバトルセンスの持ち主。

 そのバトルセンスは、雷神王も認めている。

 ただし重度の閉所恐怖症。


〔ダメだ、ワシではこいつらより悪い結果になる〕


 素直に自己評価する魔女回路。


(なんで?)


〔……バトルが苦手なのじゃ〕


(はい?え?でも今まで結構いい判断してきたじゃん!)


〔それは客観視しての判断じゃ、自(みずか)ら戦うとなると、また違う〕


(んじゃさ、俺が指導する、どう?)


〔今からか修行か?間に合うのか?〕


(……とても間に合わねーな)


 現状は悲惨であった。


 魔女回路と雷帝の会話中、ユウバとコジリンは逃げ回っていたのだ。

 再びアタックするも、前回と同じ結果、巣山を吹飛ばし走り回って逃げる。


 この繰り返しなのだ。


「……ご、ご主人さま……はぁ、はぁ、わ、私もうダメです、これ以上無理です……ぜぇぜぇ」


 何故かコジリンに向って逃げてくるマシンダガン・ユウバ。

 バトルモード・ユウバは全装甲を解放し、放熱中である。


 高速移動出来るのだが、パニックを起こし移動選択が何故か蛇行になる。


 そして段々と明るくなってくる周囲。

 夜明けである。


〔日中アタックするか?いや、結果は同じだ、ダンジョン内に光は差し込まぬ、虫の生態を調べるか?いや、それでは間に合わぬ〕


(魔女母ちゃん、ドワーフに応援頼む?)


〔ドワーフの応援で、攻略出来るか?〕


(……だね、俺ピンチじゃん!……ん?魔女母ちゃん、なんか変な音、しないか?)


〔音?〕


 ……イイイイイイイイイイイッ……


(東の方から、空気が、大気が振動していないか?)


 ……キイイイイイイイイイイッ……


 段々と大きくなってくる音。


《バ、バ、バトルッ!》


「ご、ご主人さま!?何か来ますっ!いやああん耳鳴りがっ!」


「なんだ!?この音!?コジリン、来いっ!結界を張る!耳を押さえろ!」


 ……ギギイイイイイイイイッン……


「この音……この音、どこかで?ノーマルッ!」


《この駆動音ッ!何でこの駆動音がこの世界にっ!》


 日の出とともに現われたのは、銀色に輝く二等辺三角形。

 大空を斬り裂くように飛んでくる。


「ノーマルあれは……極秘資料で見たことがあるぞ!」


〔なんであの機体がここに!?〕


《あれはっ!スノーホワイト国の決戦兵器と言われている……!》


 銀の二等辺三角形は大きく弧を描き、氷漬けの雷蛇の前に降り立った。


 ドゴオオオオオオオオオオンッ!

 

 容赦無く吹飛ぶ大地!

 粉塵の中で、銀の二等辺三角形は異形の人型に変形する。


「よう!雷帝くん!助けに来たぜ!」


 フル装備の戦闘用医療ポッドと勇者が四月世界に降臨した。


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。

定時投稿を目指して執筆中です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。