第86話 闇のダンジョン
おはようございます。
投稿です。
「今、なんと?」
「カブトムシ村長、ご存じですか?電くんが突然……ぐすっ」
吐血のことを必死に話すコジリン。
「……それは……黒キノコでしょうな」
「黒……キノコ?」
「肺にキノコが生える病ですじゃ」
「!?」
「聞いたことはありませんかな?ドワーフさん」
「黒キノコ?……あ、どこかで聞いたことが?」
「どれ、向いましょうかな、あの病は死のやまいですじゃ」
「!?」
マシンダガン・ユウバの前に立つカブトムシ村長。
「黒キノコ病ですかぁ?」
「はい、これは一度罹患するともうこの病は発症しないと言われておりますじゃ、それと先祖のうち誰かがこれに罹患していると、子孫は発病しにくいとも」
〔抗体か?〕
「北の寒い地方ではこの病はなく、寒さに弱い病気ですじゃ」
「寒さにぃ弱い?」
「はい、ですから氷の魔法が使える者は、体温をさげ黒キノコの成長を遅らせますじゃ」
《聞いたか!?雷帝!使えるか?氷魔法!》
(やってみよう)
「村長さん、他に何か治療法はあるのぉ?」
「あるには……ありますじゃ」
ぱっ、と明るくなるノーマルモード・ユウバとコジリン。
「そ、それはぁ!?」
「虫食い虫の巣に、卵を産む女王虫がいます、その羽を煎じて飲めば治りますじゃ」
さっ、と青ざめるコジリン。
「……え……あの虫食い虫です……か」
(虫の巣!?虫がいっぱいは無理!)
「それは、どこに住んでいるのですかぁ?」
「東のダンジョンにいくつか巣がありますが……」
ダンジョンと聞き、さっと青くなるノーマルモード・ユウバ。
(ダンジョン!?ダンジョンは無理!)
閉所恐怖症のユウバはダンジョンに入れない。
四天王時代、彼女はダンジョン任務、基本全てハズされていた。
明るく広いダンジョンでもダメなのだ。
彼女は、その日の状態によっては、住居すらダメなのだ。
「カ、カブトムシ村長、その羽はぁ?」
お持ちですか?と聞きたいが動揺が激しい。
「はい、その羽は光を当てると、虹色に輝きますじゃ、それはもう綺麗で、武具や家具の装飾に使われております」
〔いや、羽の説明も大事だか、所持を聞きたい!〕
「「お、お持ちですか?」」
最早泣きそうなノーマルモード・ユウバとコジリン。
(お願いいいいいっ!あると言ってえええええええ!)
「いや、生憎切らしておりまして、それに早々手に入る品物ではございませぬ」
「《〔おわた〕》」
「力になりたいのですが、ワシらはあのダンジョンには入れません、なんせ喰われてしまいます」
視線が絡み合うノーマルモード・ユウバとコジリン。
(虫の巣?ど、どうしよう……私無理……電くん、どうしよう……もう泣きそう……)
(バ、バトルッ!ダ、ダ、ダンジョンは無理っ!暗いところには入れないよう!)
《そ、それは私も同じだっ!か、代われノーマル!とにかくそ、そのダンジョンへ行くぞ!》
「カブトムシ村長、その東のダンジョンとやらへ、案内してくれないか?」
「向われますか、闇のダンジョンへ」
「闇?……東のダンジョンではないのか?」
「はい、東のダンジョン、正式な名称は『東方闇の魔虫ダンジョン』と言います、皆は東のダンジョン、闇のダンジョンと呼んでおりますが」
「ご、ご主人さま……魔虫って……」
《ば、バトルゥ……闇のダンジョンって……》
「と、とにかく向うぞ!」
今回はここまでです。
次回サブタイトルは 第87話 ダンジョンアタック! の予定です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




