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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第84話 俺が行く     

おはようございます。

投稿です。


「若は命を複数持っている、最悪この病で死亡しても復活出来る」


「炎帝、確証は?それに同じ病でまた倒れるかもしれん!」


「くっ、しかし、あなたはスノーホワイト国の国王でもある」


「後継者はいる!オレが倒れても簡単にこの国は落ちん、じじぃもいるし、オヤジも健在だ!ガキ共も確実に育っている!」


「若は聖女の力が使えたはず、その力が無効とは?治療が簡単にいくとは思えませぬ」


「くっ!」


「それに四月世界の住人が五月世界に渡った場合、同じ病に倒れませんかな?コジリン殿には抗体があるとユウバ殿が言っていた……ケンさん、何か情報はお持ちか?」


「聖女の力が無効なのは、思い当たる節がある」


「それは?」


「聖女の研究で分かったことが幾つかある、その一つが癒やし、回復についてだ」


「聞こう、じじぃ!手短に話せ!」


「聖女は、経験した病、負傷は治せるのだ」


「は?」


 意味がよく分からないイッカイさん。


「ほう」


 すぐに理解したゴンさん。


「自分が経験した病、苦しみ、その苦しみを癒やすことが出来たなら、それを他者に施すことがで出来るのだ、そしてその術を後継者に渡すことができる」


「なんだそれは?」


「それが聖女だ」


「……病や怪我の苦しみを、自ら背負うと?」


「どんな恐ろしい業病でも、聖女は細胞、遺伝子レベルで組み替え癒やす、今の雷蛇の病はデーターがないのだ」


「なら、あの病から雷帝が復活したら、もう癒やせると?」


「そうだ」


「おい、じじぃ、なら呪いはどうだ?」


「そうそこだ、レッドブーツ帝国の呪いを一度聖女が解けば、最早呪いは無効化される」


「しかし、女神級の呪い、簡単には解けないと?」


「そう、そしてあの雷帝の病も厄介だ、おそらく風土病であろうが……」


「が?が、なんだよ?」


「女神が答えていない、あれは異世界侵略防止の病ではないか?どう思われる?ゴンさん」


「……侵略防止?兵器か!?」


「世界意思の表れかもしれん」


「おい、じじぃども!オレに分かるように話せ!」


「異世界からの訪問者は脅威だ、それは分かるであろう?雷帝は元々この世界の住人だったが、炎帝殿、雷帝殿はこの世界にとって強すぎる」


「……そうだな、このオレ様でも遅れをとった」


「その脅威を排除するための病、風土病ではないかと思う」


「誰がそんなことをしている?女神達か?」


「分からん、仮に世界意思とでも言っておくか」


「なら何故、炎帝はこの四月世界では病気にならない?」


「四月世界には、そのようなシステムがないのかも知れん」


「五月世界はそれ程重要ということか?」


「全ては憶測だが、真実に近いと思うぞ」


「で、じじぃ、雷帝の病はどうするのだ?そもそも雷帝を異世界に引き込んだのは女神ではないか!無責任すぎるぞ!あのクソ女神をブッ飛ばす!俺が行く!」


 冷ややかな眼でイッカイを見るケンさん。


「お前が無責任という言葉を使っても、一向に響かんなぁ」


「あん?何だとクソじじぃ?」


 今回はここまでです。

次回サブタイトルは 第85話 私が行きましょう の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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