第83話 風土病
こんばんわ。
投稿です。
「まずは血液を!雷蛇の血液を調べる!コジリンはカブトムシ村長にこのことを!」
「わ、私は大丈夫なのでしょうか?感染していませんか?村長とお話しして、村長に感染したりしませんか?私が電くんを看病したほうが……」
〔お?緊急時にこの判断?こやつ、普段の行動はどこへ行った?〕
魔女回路はコジリンの評価を変え始めた。
「コジリン、ちょっとチクッとするぞ!」
「え?」
そう言ってコジリンの手を掴み、血液検査をするユウバ。
《え!?こ、抗体がある!?》
「コジリン、感染したことがあるのか?」
〔これは……〕
「い、いいえ、は、初めて見る病気ですけど?」
〔これは……風土病では?……それもかなり特殊な?女神!どういうことだっ!聞こえているであろうっ!〕
女神からの返事は一切ない。
〔沈黙?自分達で解決しろと? それともこれは、答えられない質問か?〕
魔女回路はそこに、女神の存在を感知している。
魔力的感知なので、場所は精神的な位置だ。
あえて言うなら、上空から下を見ている感じか?
〔お前達が雷帝と契約し、この世界に呼んだのであろう!この世界に招きながら、この病はなんだっ!説明しろ!〕
(魔女かあちゃん!雷蛇が血で溺れ始めた!俺じゃ身体を動かせない!)
〔チッ!〕
「コジリン!とにかくカブトムシ村長に知らせろ!それからこの症状について知っている者がいたら……」
「分かりました!連れてきますっ!電くん!待っててね!」
「待て!連れてくるのはマズい!まずは感染拡大を防ぐのが先だ!会話は念話を使え!」
「は、はいっ!」
《どうするのぉ?》
「まずは肺に溜まった血を抜く」
《医療関係のデーターはぁ殆どがクラッシュしている、この世界の医療に頼るの?》
「抗体があるんだ、どうにか出来るはずなんだが……」
雷蛇を抱き起こし、意識を確認する。
「喋るな、今から気管切開をする、マイクロチューブで肺の血を抜く」
「……」
弱々しくサムアップをする雷蛇。
「ベビィ、獣人族やドラゴンの血が入っているのだ、そう簡単に死にはしない!気をしっかり持てよ……くっ、手が震える!」
《バトルゥ、代わって!私がやるぅ!》
(魔女かあちゃん)
〔なんだ雷帝?今、データー収集で忙しいっ!〕
(オレ、聖女の力が使えるのに、なんでこうなったんだ?聖女の癒やしがこの病気に全然効果ないんだ)
〔!……なんだと!?〕
確かにそうだ、こいつは聖女の力が使える稀な存在、そいつが病?
この病はなんだ!?
魔女回路は更に混乱していく!
そしてこちら側も、大混乱に陥っていた。
そう、女神の鏡を通して見ていた四月世界の面々である。
一の賢者のラボに怒号が響く!
「助けに行くぞ!じじぃ、異界ゲートを開け!」
「お前が行ってどうなる?落ち着けイッカイ!……いや今は雷神王か」
「うるせぇー参謀、医療チームを組めリーダーはオレだ!」
「待たれよ、イッカイさん」
「留めるなゴンさん!あの病はヤバイ、直感だ!」
「外れたことのない、王の直感ですかな?」
「そうだ!」
「しかし、異界を渡られますと、命が削られますし、この世界には二度と戻ってこられませんぞ!」
「目の前の命を助けるのが先だ!」
今回はここまでです。
予約投稿なるものしてみました。
MAYAKOは今バイト中のはず。
うまくできたかな?
次回サブタイトルは 第84話 俺が行く です。
毎回ご愛読ありがとうございます。




