↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

140/246

第66話 止まらない     

おはようございます。

投稿です。



「当分は止まらんじゃろ」


「そ、そうなのですか?」


 突貫工事のような騒音が、そこかしこから響いている。

 そして時折聞こえる罵声。


 ……ごらぁ、なめんじゃねぇぞ……


 ドオオオッ!!


 ……これしきの蹴り、パーフェクトではありませんなぁ……


 ヒュン!


 珍しく動揺する参謀。

 一の賢者はバラバラに砕けたスチーム王からデーターを抜き取っていた。


「ふむ、炎帝殿の太刀は凄まじいのう、殆どのデーターが飛んでおる。降魔の太刀と聞いたが……どれブラックボックスはどうかな?」


 嬉々として周囲の機械を漁り始める一の賢者。


「懐かしいのう、一昔前まではこうやって機械を漁っておった。宝探しじゃ!ひひっ!」


「一の賢者、ここは少々危なくないですか?」


 眼に見えない速さで、周囲の形が変わっていく!

 天井は既に無く、空にはベーグル騎士団のゴーレムが飛び交っている。


 ドゴオオンッ!


 雷神王の蹴りは凄まじく、金属製の壁が凹み、裂かれ、砕けていく!

 炎帝の斬撃は、その前にあるモノを全て紙のように斬り裂く!


 ……若を救おうと、命を落としていった者達……花を捧げよ、雷神王!……


 炎帝の大太刀が唸る!


 ……花だと?はっ!何の意味がある!……


 軽くいなす雷神王。


 ……死者に敬意を払え!……


 ……死者は沈黙だ!思い出に浸るなど、愚かな行為だ!俺には不要だ!……


「い、一の賢者、そろそろ止めないと……」


 参謀は見て分かった。

 明らかに炎帝は手加減している。

 相手をしている雷神王も分かっているのであろう、どうもそれが気に入らず、バトルが止まらないのだ。

 このまま進めば、いずれ雷神王は倒れる。

 炎帝の要求は通らない、参謀は雷神王の性格をよく知っているのだ。

 どっやって止める?誰が止める?

 この二人を止める存在は?王子と姫か?


「お?このデーターは?おい参謀、地下に四天王リーダーが保管されている、回収に行くぞ、あいつ、生きておったか!」


 そう言って徐(おもむろ)に立ち上がる一の賢者。新しい実験材料だな、とか思い喜び勇んでいる。


「!?」


 驚き慌てる参謀!今まさに雷神王の一撃が迫っていたのだ!


「賢者っ!」


 参謀は叫んだが間に合わない!


「ん?なんだ参謀?」


 ドオオオオオオオオオオンッ!


 強烈な魔力の衝突音!

 一瞬の出来事だった。

 参謀は一の賢者の左腕が消えたのは見た。


(何があった!?)


 吹っ飛んだのは雷神王。


 だと思う。


 参謀は周囲を探すが、湧き上がる粉塵で雷神王の姿も一の賢者の姿も見えない。

 周囲は魔力の結界で、魔力感知が上手く働かないのだ。

 おそらく一の賢者の仕業であろう、二人が存分に戦えるよう周囲から隔離しているようなのだが。


(これだけ破壊行為、肉眼でも分かる、この結界は意味が無いと思うが……ん?)


「ほう、なかなかの胆力、現役ですな」


 感心する炎帝。


「いやぁ、これが精一杯ですじゃ」


「虚の実、見事な技ですな」


「ふふっ、炎帝殿からの賛美、心地よし!」


 瓦礫の中からゆっくりと起き上がる雷神王。


「……ごらぁ、クソじじぃ!何しやがるっ!心地いいだとぉ!」


「炎帝殿、こんなヤツに認められても意味がない、それより聖女の方が大事だ」


「若が憐れで……一言物申したい」


「すまんのう、我が孫は死者より生きている人間の方が大事なのだ」


「王として当然であろう!」


「違う、心の腐った人間は、戦士の屍(しかばね)以下ぞ!」


「じじっ!それこそ詭弁だ!」


「異界に赴(おも)いたゴーレムは、グレイトール。赤子を助けにゲートに飛び込んだメイドは、見習いのレンデール」


「!」


「おい、クソガキ!見習いのレンデールは知っているか?まぁ散々遊びまくっていたお前だ。その中の一人、名前も知るまい」


「なんと、見習いに手をつけるとは……パーフェクトではありませんなぁ、酷いことを……一の賢者よ、ワシは若葉街へ戻る、店を開けねばならん」


 太刀を納め、歩き出す炎帝。


「炎帝殿、ここの調査が終ったら、話しがある」


「?」


「女神グネが残した鏡、あれに雷帝殿が映るようになった」


「なんと!」


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。

パソコンがちょっと不安定で、投稿時間が乱れていますがご容赦を。

バイトが忙しく、文章が進まないのもありますが。

毎回ご愛読ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。