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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第62話 昆虫族の村     

おはようございます。

投稿です。


「え?かあちゃん?今ここで?」


「聖母の呪いを解く鍵を見つけた」


「!?」


「コジリンだ」


「えっ!?なに?なんでコジねぇが?」


 キョトンとするコジリン。

 突然の指名に意識が追いつかない。


「コジリンには祝福として使っているが、この呪符、使い方次第では強力な呪いになる!」


「ユウバ?何のことだ?」


 女神シュウの眼が異様に光る。


「ご、ご主人さまぁ!?わ、私って呪われているのですかぁ!?」


 ここで魔女回路は警戒心MAXになった。


〔おいおい、まさかこいつら……女神を名乗っているが……レッド・ブーツ帝国と同じではあるまいな?ある日突然、カードと言う名の呪符を使い、この五月世界を支配するとか?我ながら興奮してミスをしたな……さてどうするか?〕


「コジリンに使った呪符は、使い方によっては呪いになる」


「知っている、だがそれは禁呪だ」


〔知ってはいたか〕


 周囲の温度が下がり、晴天なのに照度が明らかに落ちる。

 女神の心象が周囲に影響を与えたのだ。


〔自然環境に影響?まぁ女神を名乗るだけのことはあるか?〕


 異変を感じたコジリンは反射的に雷蛇を引き寄せ、背中に隠してしまう。


(雷くん、こっち来て!)


 え?逆じゃね?俺の方が強いのに、コジねぇ、なんで俺を守るのだろう?

 不思議に思う雷蛇。


(コジねぇ、震えている?)


 雷蛇は魔力の一部を開放し、女神シュウの影響を吹飛ばす!


「!……すまん!雷蛇くん、ちょっと心象が周囲に影響したな……」


「動揺しているのか、女神シュウ?どうやって伝わったかは知らないが、この世界の呪符が4月世界の人々を支配している」


「……あってはならないことだ」


〔だろうな、しかし我らの世界に浸透している、とんでもないだ迷惑だ!〕


「呪符について詳細を知りたい」


「気軽に話せる話題ではないな、後で祠に案内させよう、そこでいいか?」


「わかった」


 重く返事をし、コジリンに視線を移す魔女回路。

 そこには、神妙なコジリンがいた。


「ご主人さま」


「なんだ?従者コジリン?」


「女神さまの呪符をお調べになるのでしたら、私の身体をお使い下さい」


「呪符の仕組みは分かっているのだ、改めて調べる必要なない、安心しろ」


「ああ、お調べは優しくしてくださいね」


「いや、だから必要ないのだが?」


「い、痛くしないで下さいね?優しくお願いします……ほ、骨を調べるのでしたら、やはりマッパでしょうか……血は……痛いのはこわいです……どうか優しく……」


「をい、聞いているか?コジリン?私は、お前が嫌がることはしないぞ」


「ええっ!?」


 嫌がることはしない→好きなことはしてくれる。

 以上、コジリン思考の流れ。


「私の愛が通じたのですね!」


「何を言っているのだ!?」


 そうこう話しているうちに、村の門が見えてくる。


〔ほう、柵がある?何から村を守っているのだ?周囲の畑は見事だな、作物を荒らす何かがいるのだろうか?〕


 そして門の前にズラリと整列している巨大カマキリと、先程のメンバー。

 じんわり、と雷蛇に力が入る。


「緊張しているのか?ベビィ?」


「!……ち、ちがうよっ!」


 スタスタと足早になる女神シュウ。


 ……お待ちしておりました、異世界の皆様!……


 綺麗な合唱である。


「……」はぁ?名乗りもしなかった奴等がぁ?←ユウバ。

「……」え?敬語?こじらせ合唱していたよね?←コジリン。

「……」女神さまの前では態度が違う!←雷蛇。

「お前ら!どの口で言っているっ!」←女神シュウ。


 猛然と走り出す女神シュウ!


 ……やっぱダメか……

 ……無かったことにしようとしたのだが……

 ……おい、ずらかれ!……


 ばらばらっ!と飛び立つ巨大カマキリ!

 すると、門がゆっくりと開き始めた。

 中から出てきたのは数百の昆虫族。

 綺麗に列び、その先頭は杖をついたカブトムシのような昆虫族だ。


「ようこそ異界の方々、若い者達が無礼をはたらいたようで、すみませぬ、ここに謝罪いたしますじゃ……」


 雷蛇達は昆虫族の村、草原の花に迎入れられた。


次回サブタイトルは 第63話 村中にて の予定です。

投稿は未定です。 

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