第60話 コジリンの過去
おはようございます。
投稿です。
虫が出てくる内容ですので、時間をちょっと遅らせての投稿です。
その、朝ご飯前に読むのはダメかなぁ、とか思いましたので。
〔眷属放棄?なんだそれは?何かしら闇を感じるなぁ〕
するする、と雷蛇がコジリンの横に立った。
破棄と言う言葉に反応したのだ。
雷蛇の前身、雷帝も異界に破棄されている。
雷蛇はコジリンが心配になり寄り添う。
「女神シュウさま、眷属破棄とは?」
「その名のとおりだ、バトルに負け続け眷属達を維持できなくなった場合に起きる悲劇だ」
〔ほう〕
「普通は近隣の女神が村人を引き取るのだが、稀に引き取りが上手くいかない場合がある」
(コジねぇ、このお話し、やめよう?)
雷蛇はそっとコジリンの袖を握る。
その手に手を添えるコジリン。
手が触れた瞬間、雷蛇はその膨大な魔力の影響でコジリンの記憶を読み解く。
(これは酷い目に遭っているな、雷蛇、お前は見るな、この記憶は俺が引受ける)
(雷帝くん、お話しだけでも聞かせて)
(ああ、そのうちな、今は止めておこう。女神シュウとコジリンの話しが先だ)
「眷属達は別れる女神あれば、出会う女神ありとか言っているがな。異界には捨てる神あれば拾う神あり、とか言う言葉もあるとか」
「女神さまに見放された村は悲惨でした、村人の努力が足りなかったと言えばそこまででしょうが……」
〔カードバトルで連敗?いや、それだけではあるまい〕
魔女回路は興味深く記録していく。
「コジリン、そこまでにしろ。お前がどのような目に遭ったか想像がつく」
バトルモード・ユウバは止めたが、コジリンは止めなかった。
「崩壊した村は悲惨でした。食べ物も少なく、村に残った父は……不安だったのでしょうか……毎日私を殴り……酷い目に遭いました。傷口は腫れ、病気になり……動けない私は虫に……」
〔……生きたまま喰われていたと?〕
「私の配慮が足りなかったようだ、コジリンこの話はそこまでだ、許せ」
「……沢山の虫が……私の身体から羽化していって……あまりの痛さと苦しさで助けを求めました……」
「《〔!〕》」
「助けてくれたのが女神チャウさまでした。でも私が助けられた時はもう、村には誰もいなかったそうです。私は女神チャウさまの村に連れて行かれて、そこで新しい暮らしが始まりました」
〔ふむ、この調子なら、ドワーフの村に来てからでも悲惨であったろうなぁ、いくら女神が助けたとは言え、部外者の病人だ、感染する恐れもあったも知れん……ああ、そこで毒を吸い出してくれたのが村長の息子か!忌み子のコジリン、嬉しかったであろうなぁ〕
「コジねぇ、聞いていい?」
「何を?雷くん?」
「バトルの時、よく空振りするよね?」
「あ……うん、いいよ聞いて」
「目測がうまくできていないよね?」
「ベビィなにが言いたい?」
「その眼、義眼?よくできているけど誰かの魔力を感じる」
「《〔!?〕》」
「……これは女神チャウさまが……私を憐れんで、波の金剛さまから頂いた義眼です」
「金剛!?お前は3神の加護持ちだったのか!?」
「はい、女神シュウさま。この眼は義眼です、眼鏡による魔力補正で見ています。眼鏡も波の金剛さまから頂いたものです」
《バトルゥ、コジリンを生体解析していなかったよねぇ?この話だとぉ、もしかして眼だけじゃなく他にも?虫に食べられているんだったら……》
〔変わった娘だとは思っていたが……生体解析してみるか……我の体内工場で作れるパーツが現在のより上位だったら、交換してやろう。それにしてもこの世界の生体再生技術は侮れんなぁ、自然体だ〕
魔女回路は、改めてコジリンのボディを見る。
〔6割以上が作り物か?これでは我らと同じゴーレムではないか!〕
ここでぴん、とくる魔女回路。
〔マッチングが上手くいっていないパーツもあるか?よくこんな状態で生きていたモノだ、ああ、そうかそれだから此奴は性に拘るのか〕
*どういうことだ?魔女*
好奇心を抑えきれず魔女回路に話し掛ける女神シュウ。
〔やはり聞こえておったか、コジリンはいつ絶命するか分からない状態だ、だから本能が子孫を残そうと強く動いているのだ〕
*コジリンの奇行の原因はそれか*
〔ふふっ〕
*何を笑う?魔女よ?*
〔女神とは言え、なんでも知っているワケではないのだな〕
*女神を名乗っているが、万能ではない!*
〔お前達も成長するのだな……ふふっ、記録しておこう、何者かが女神を名乗っている可能性があると……〕
*!*
今回はここまでです!
次回サブタイトル、投稿は未定です。




