第59話 草原の花、女神シュウVSこじらせコジリン!
おはようございます。
投稿です。
「かあちゃん、どういうこと?」
「虫はその働きで、世界を支えている」
「?」
「虫は植物を受粉させる力持っている、虫がいなければ植物は困る。また虫は鳥や獣のエサになる。魚だって虫を食べるし、また虫は死体を食べる。他にもいろんな働きがある。その働きは世界を支えている」
「そう、だから我が眷属達はプライドが高い、高すぎるのだよ!村に残った者達はそうでもないのだが、カード化する奴等は特に傲慢だ!」
《え?自分の眷属なのにそこまで言うのぉ?》
〔ほう、カード化しない者もいると、どんな輩なのだ?そいつらは?記録記録!〕
「まぁそこが可愛くもあるのだが」
「負けを認めないところも?」
「そうだよ、雷蛇くん」
「逃げちゃうところも?」
「あははっ、そうだよ!雷蛇くん!」
女神シュウは不満もありながら、昆虫族を大事にしているようだ。
「……」
「どうした?コジリン?お前も何か質問があるのか?」
コジリンの考えを知りたく、ユウバはコジリンに話しを振る。
「む、虫は毒をもっていますし、刺されたり咬まれたりすると病気になります。よ、夜は子孫繁栄で一晩中鳴いていますし、うるさいです。それに畑では作物を食べてしまいますし、寄生虫だっています!虫は……苦手です!だ、だって脚がいっぱいあるんですよ!うにょうにょ動く虫もいますし、かゆくなったりします!」
「我が従者は虫が嫌いか?」
「ご主人さま、コジリンは苦手です」
(コジねぇ、よくバトル出来たな)
小さな囁き声でコジリンに話し掛ける雷蛇。
(え?雷くんバトルは別よ)
(は?そ、そうなの?)
(そうよ、カード化するとテンション上がるし、イヤなモノや嫌いなモノ、気にならなくなるの!)
(その割には今回のバトル、時々へこんでいたような……泣いちゃってたし)
「うっ……雷くん!そこはスルーしてよ!ギロッ!」
「……ひゃい、コジねぇ、ごめんよ」
魔女回路は思った。
〔ベビィとコジリン、気が合う?〕
「ふふ、女神チャウの眷属コジリン、草原の花、女神シュウの前で、よくもまぁ虫を嫌いと言ったモノだ」
「き、キライとは言っていません!」
「同じことだ、いいかコジリン、よく聞けよ?虫達にとってそれは当り前のことなのだ」
「?」
「お前達が、勝手に害虫と呼んでいるだけだ」
「!」
「虫達は普段通りの行動をしている、その行動がドワーフにとって不利益なのだ、だから害虫と呼び、踏み潰したり駆除を試みるのだ、虫からして見れば、お前達の方が害そのものだ!」
「私達の方が害?私は身を守っているだけです!」
「虫どもだってそうさ!己が身を守っているだけだ!」
雷蛇は歩きながら、じっくりと二人の話しを聞いている。
〔女神とはいうが、まだまだじゃなぁ。コジと対立してもこの場合意味が無い。互いに己を正義と言い張れば仲直りはない、落とし所はどこにするつもりじゃ?女神シュウよ?〕
魔女回路は女神シュウの一つ先を考えていた。
〔コジはなんで虫嫌いなんじゃ?そこであろう?ええ?聞こえておるよなぁ女神シュウサマ?聞かれよ、その原因を!それからではないのか?〕
一瞬、ギロッ、とユウバを見る女神シュウ。
「ん?どうかされましたか?女神シュウ?」
「いや、コジリンよ、なんでそんなに虫が嫌いなのだ?」
「小さい頃、虫に囓られました」
「《〔!?〕》」
「傷口は腫れ上がり、腐りました」
「なっ!?」
驚く女神シュウ。
「小さい頃だと?親は何をしていたのだ!?」
「親はいません、母は私を捨て消えました。私が住んでいた村は貧しく、女神さまからも捨てられた村でした」
「眷属放棄の村か?」
「はい」
今回はここまでです。
次回はコジリン過去のお話しです。
食前食後の方はパスして下さい。
虫のお話しですので。
次回サブタイトルは 第60話 コジリンの過去 です。
虫のお話しですので、苦手な方はパスして下さい。




