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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第58話 女神シュウの村へ     

おはようございます。

ちょっと遅れまいした。



 まぁその逃げ足の速いこと!

 昆虫族はその女神が現われるなり、四散した。

 数百匹いた虫達が、たちまち消えてしまったのだ。


「あいつらぁ!日頃世話になっているくせにぃ!戻ってこいっ!ごらあああっ!」


 もちろん、一匹も戻ってこない。

 雷蛇と目が合う女神シュウ。


「そんなに怒っているんじゃ、誰も戻ってこないよ、怖いもん」


「ああん?コワイだと!?女神さまに対して怖いとはなんだ!お前らは唯々(ただただ)女神サマに対して美しいと言っておればいいのじゃ!」


 考える雷蛇。

 参考にしたのはゴンザとユウバの言葉。


「そんなに怒らないで下さい……えっと……け、気高く美しき女神よ!」


 真っ白い服、シルクだろうか?

 腰帯は鮮やかな緑で金の縁取りだ。襟元はブラウンで凝った刺繍がとても美しかった。


(キレイだなぁ……おしゃれだなぁ……かあちゃん、メタルボディで基本マッパだし、コジねぇは服装はそんなに気にしていないようだし)


 刺繍に目を奪われる雷蛇。


「くううううっ、なにがあった!?」


 雷蛇の賛美?は全部聞こえていた。

 ちょっと頬が赤くなる女神シュウさま。

 

「分かっているだろう?女神シュウさま」


 バトルモード・ユウバが軽く答える。

 心なしか笑っているように見える。大軍相手に勝利して、嬉しいのだろう。


「私は、彼奴らの口から聞きたいのに!」


「バトルして負けたこと?」


 雷蛇が素直に聞き返す。


「そうだ!勝っても負けても、あいつらから聞きたいんだ!」


 ここで女神シュウは溜息を一つ。


「ついて参れ、我が直々に村まで案内しよう」


「呼び戻さなくていいのか?結構な数がいたが?」


「帰るとことは同じだ、今頃どうやって言訳するか、考えているところだろう」


 てくてく歩きながら、草原の花という村を目指すユウバのパーティー。

 女神シュウは一歩進む度に、辺りに花の香りが漂う。

 コジリンはその香りに酔ったようにボーッとして、女神について行く。


(コ、コジねぇ、そんなに女神さまのお尻ばかり見てついて行っちゃ失礼だよ!)


(……かっこいい……スタイルいい……触りたい……)


(コジねぇ、変なこと考えていないよね!?)


(ギクッ)


「……異界のゴーレムよ、聞きたいことが沢山あるのではないか?話せる範囲で答えてやる」


「いいのか?」


「構わんよ」


 スラリとしたボディ。

 その綺麗な歩き方を見て、元気が詰まっている、と、雷蛇は感じた。


「ひまわりみたい」


 思わず口にする。

 このひまわりが、よかった。


 草原の花女神シュウはその喩(たと)えが非常に気に入ったらしく、ニッコニコになった。


〔ベビィ、よくやった!女神さまニコニコではないか!まずは昆虫族について聞いてみるか、あやつら、そうとうプライドが高いようだが?〕


「女神シュウさま、質問をいいかな?」


「何なりと」


「昆虫族はプライドがかなり高いようだな?バトルに負けても負けを認めないような感じだった。比べるのはよくないが、先にバトルしたドワーフ達とは違うようだ」


「ああ、あいつらはプライドが高い、高慢でありながら臆病、あの性格は変わりようがない」


「花の女神としてどうなのだ?大変ではないのか?」


「大変だが、私としては彼奴らが可愛いのだ、女神としてあいつらは愛おしい」


〔お優しいことで〕


「昆虫族について話してやろう、あいつらは世界構成員の一員なのだ」


「世界構成員?」


「ああ、私が勝手に名付けているのだが、あいつらは世界を支えている一員なのだ」


 ぴん、と気づく魔女回路。


「ゴーレムはいなくても世界は滅びぬが、虫達がいなければ世界は滅びる、これでいいのか?」


「なかなか鋭いな、ユウバ殿は」


 今回はここまでです。

 次回をお楽しみに!

次回投稿は未定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

サブタイトルは 第59話 草原の花、女神シュウVSこじらせコジリン! になる予定です。

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