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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第57話 怒りの女神     

おはようございます。

投稿です。

ああ、ギリギリまで作っていたので、投稿が1分遅れてしまった!


「ああ、ご主人さまや雷くんの……盾となり剣となって戦ったけど……私……理解されること無く折檻されるのね……あああぁんなんて……可哀想な……ん?」


 ……おい、オレ達はこんなお馬鹿なパーティーに負けたのか……

 ……なんだ、やっぱコジリンはコジリンじゃねーか……

 ……なんでこんなパーティーが強いのだ!……

 ……真面目に日々訓練している俺らの立場は……


 いつの間にか昆虫族に囲まれている雷蛇パーティー。


 ……レイドカードすら無効だと?腹立つ!普通、あの数には勝てんぞ……


 ささっ、とお尻を隠すコジリン。


〔隠すなら、最初から見せるでない。どれ、少し印象付けておくか〕


「コジリン、いいか、いつも周囲を警戒しろ、自分は戦士だと常日頃自覚しろ!お前に足りないのは自覚だ!」


「!」


「お前は私の従者であり一人の戦士だ、戦士とは?と、いつも問い掛け、答えを探せ、いいな?」


「は、はいっ!」


 ……戦士の自覚?……

 ……俺、普段農夫なんだが……

 ……私は虫の飼育員よ……


〔チッ、うるさい虫どもめ!〕


「虫ども、日々戦いだぞ!」


 ……疲れる……

 ……めんどい……


「はっ!死ぬまで逃げるもよし、挑むもよしだ!選ぶのはお前だ、選択できる幸せを噛みしめろ!」


 そう、パンクザスチーム共和国には選択が無かった。

 逃げるも挑むも、選ぶのは上部組織。

 個人に自由など皆無だ。


〔レッド・ブーツ帝国も同じか……この五月世界は比較的自由に見えるが、さて、我が従者に気合いを入れるとしようかのう!〕


 そのお尻をペチ、と軽く叩くユウバ。


「ひいいいいいいいいいっ!?」


「忘れるな、私の従者であることを、戦士であることを!自覚しろ!」


「……」


 沈黙したまま動かないコジリン。


「かあちゃん、コジねぇ白目剥いて立ったまま気絶しているけど?」


「はい?」


「かあちゃんのお尻ペチ、そんなに痛かったのかな?」


「いや、そんなに強く叩いてはいないが?」


 ビクン!と震え動き出すコジリン。


「……ふ、不意打ちは……やめてくだ……さい……感動マックスで……息をするのも忘れるほどです……」


「……ねぇかあちゃん、女の人って、お尻叩かれると感動するの?」


「絶対に違う!ち・が・う・か・ら・な!!そんなのはこいつだけだ!絶対女の子を叩いたりするなよ?いいな?」


 もの凄いユウバの剣幕に圧倒される雷蛇。


「た、叩いたりしないよ!」


「ベビィ、私がした行為は……そう、スキンシップだ!ごく親しい者達が行なう行為だ、行動は相手を見て行動する!いいな?」


「はい!」


「……ご主人さま……私とご主人さまは……もうそんなんに親しい間柄なのですね……」


 ……おい、やっぱこじらせコジリンじゃねーか……

 ……こんなヤツのカード、たった一枚にオレ達全員負けたのか……

 ……納得出来ん!……


 ここで、ゆっくりと北を向く雷蛇。

 そこには、怒られているコマンダーマイツの姿が。

 怒っているのは、あのSRカードのでかい昆虫族だ。

 そんなに怒らなくても、と思う雷蛇。


「ん?」


 すすすすっ、と雷蛇の後ろに回るコジリン。


「コジねぇ、どうしたの?」


「虫のみんな……私のおしりばかり見てる」


「え?」


 確かに視線は集まっている。

 が、雷蛇が動くと、視線が動いた。

 俺じゃね?

 なんで俺を見ているのだろう?


「ああ、私、負けた虫どもの腹癒せに、視ピーされているのね……」


「《〔違うと思うぞ、コジリン〕》」


 ここで雷蛇が動いた。

 近くの昆虫族に声を掛けたのだ。


「ねえ、責任者は誰?どこ?」


 声を掛けた瞬間、周囲の虫達が沈黙し、跪(ひざまず)いた。


「え?」


「数々の無礼、お許しを」


「え?」


「責任者といいますか、リーダーはあの者、アゴロです」


 ああ、やはりあの大きな昆虫族か。


「見える?ほら北の方!あれは確か草原の花、女神シュウさまだよ」


 この名前は、石化の呪文のように昆虫族を固まらせた。


「こわいお顔だなぁ、何を怒っているのだろう?凄い速さでこっち、来ているよ?チラ」


 昆虫族をチラ見する雷蛇。


 ……逃げるか!?……

 ……どこに!?……

 ……ここではない、どこかへだっ!……

 ……おい、アゴロを呼べ!……


 周囲にふわっ、と香(かぐわ)しい花の香りが!


 そして現われる草原の花、女神シュウ!


「こんにちは、女神シュウさま」


「ああ、こんにちは雷蛇くん、待っていたよ!で、我が眷属の虫達よ、この状況はなんだ?説・明・し・ろ・!……丁重に迎えろと言ったはずだが?お前ら、聞き間違いでもしたか?」


 バラバラ!


 巨大カマキリの大軍は四方八方へ飛び散った!

 その場に一匹も残っていない!


「ごらっ!お前達っ!逃げるなっ!」


 今回はここまでです。

 次回をお楽しみに!

次回投稿は未定です。

バイトが忙しく、執筆が遅れがちです。

毎回ご愛読ありがとうございます。

頑張ります。

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