第56話 理解の範囲外
おはようございます。
投稿です。
サブタイトル変わりました。
ジンジンと痛んでいたお尻。
そのお尻から痛みが引いていく。
子ネコの頭を撫でるように、雷蛇はコジリンのお尻を一生懸命撫でた。
(コジねぇ、ごめんよ、もう言訳はしない、ごめんよ)
ヒンヤリした手は熱を持ち始め、心地よい暖かさがコジリンを包む。
(元気になれ、痛いのは無くなれ、どこかに飛んで行け!)
辺りは聖女の力が漂い、荒んだ戦場跡を浄化していく。
「ら、雷くん、ありがとう、も、もう痛くないよ」
「ほんと?」
「……うん」
そっとコジリンのお尻から、手を放す雷蛇。
今になって赤面が始まった。
(どどどどどどうしよう!?コジねぇのお尻触ってしまった!治療とは言え、撫でてしまった!ゴンザに怒られるよ!……ん?ゴンザって誰だ?)
「雷くん」
真っ赤なコジリンが雷蛇の名を口にする。
熱でもあるかのようにコジリンは顔も耳も手も、赤に染まっていた。
「?」
「えっち」
「!!!!!!!!!!!!!!!」
そんなぁあああっ!
心で叫ぶ雷蛇!
ええ!?俺、一生懸命治療したよ?微塵もエッチな気持ちや考え、無かったんですけどぉ!
そこに、スルスルと近寄るマシンダガン・ユウバ。
「……ベビィ、何をしている?」
無表情の目が怖いっ!
「あ、か、かあちゃん!……そ、その……コジねぇがお尻痛いって」
「ああ、あの時の気合いか?まだ痛むのか?」
「いえ、雷くんが治療してくれましたから……ちらっ」
「……あうあう」
「ベビィ、次からは一言、伝えてから触るんだな、無闇に触ってはいけない、いい?」
「……はい、かあちゃん」
コジリンはマシンダガン・ユウバと目を合わせない。
「頑張ったな、よく一人であれだけの虫どもを倒した」
「いえ、それは、ご主人さまや雷くんの支援、応援があったからです」
「それでもフィールドにはコジリン、重騎士のカード一枚だけだった」
「ご主人さまの指示や雷くんの祝福、私一人の力ではありません……」
そう言って、また暗くなり始めるコジリン。今にも泣き出しそうである。
「ど、どうしたの?コジねぇ?また痛くなったの?」
「……ほら、私、バトルで色々と失敗したし……」
「まずは勝ったことを、素直に喜べ!」
「ですが……」
「コジねぇ!勝ったんだよ!」
「……でも……お仕置きが……」
モジモジするコジリン。
「お前はよくやった、頑張った!次に活かせ、それでいい」
「えええええっ!?」
不服そうなコジリン。
「え?は?」
固まる雷蛇。コジねぇが理解の外にいるのだ。
「コジねぇ?そのえええって、なに?」
どういうことだ?
もしかして、お仕置きされたい……とか?
痛いお尻を魔力で治療したけど、治ったのにお仕置きされたい?
なんだそれ?
コジねぇの可愛い口元を見る雷蛇。
どんな言葉が出てくる?
「お仕置き、してくれないのですか……」
「ちょ、ちょっと待って!コジねぇ!?お仕置き、痛いんじゃ?まぁ俺の電撃よりは、弱いかも知れないけどさぁ?」
〔ベビィ、そこはもうスルーしろ、こじらせるだけだ〕
手を頭に置き、軽く振るユウバ。
「私に、お尻を叩かれたいと?」
無言で、回れ右をし、ユウバに向ってお尻を突き出すコジリン。
「コジねぇ、俺が魔力で叩くのと、かあちゃんが素手で叩くの……その違うの?同じじゃね?」
「なに言ってるの!?分かるでしょう?雷くん!明らかに違うわ!」
「まったく分かんねーよ!」
「分かりますよね?ご主人さま!」
「まったく分からん!」
今回はここまでです。
次回お楽しみに!
次回サブタイトルは 第57話 怒りの女神 の予定です。
投稿は未定です。




