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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第56話 理解の範囲外     

おはようございます。

投稿です。

サブタイトル変わりました。


 ジンジンと痛んでいたお尻。

 そのお尻から痛みが引いていく。

 子ネコの頭を撫でるように、雷蛇はコジリンのお尻を一生懸命撫でた。


(コジねぇ、ごめんよ、もう言訳はしない、ごめんよ)


 ヒンヤリした手は熱を持ち始め、心地よい暖かさがコジリンを包む。


(元気になれ、痛いのは無くなれ、どこかに飛んで行け!)


 辺りは聖女の力が漂い、荒んだ戦場跡を浄化していく。


「ら、雷くん、ありがとう、も、もう痛くないよ」


「ほんと?」


「……うん」


 そっとコジリンのお尻から、手を放す雷蛇。

 今になって赤面が始まった。


(どどどどどどうしよう!?コジねぇのお尻触ってしまった!治療とは言え、撫でてしまった!ゴンザに怒られるよ!……ん?ゴンザって誰だ?)


「雷くん」


 真っ赤なコジリンが雷蛇の名を口にする。

 熱でもあるかのようにコジリンは顔も耳も手も、赤に染まっていた。


「?」


「えっち」


「!!!!!!!!!!!!!!!」


 そんなぁあああっ!

 心で叫ぶ雷蛇!

 ええ!?俺、一生懸命治療したよ?微塵もエッチな気持ちや考え、無かったんですけどぉ!

 そこに、スルスルと近寄るマシンダガン・ユウバ。


「……ベビィ、何をしている?」


 無表情の目が怖いっ!


「あ、か、かあちゃん!……そ、その……コジねぇがお尻痛いって」


「ああ、あの時の気合いか?まだ痛むのか?」


「いえ、雷くんが治療してくれましたから……ちらっ」


「……あうあう」


「ベビィ、次からは一言、伝えてから触るんだな、無闇に触ってはいけない、いい?」


「……はい、かあちゃん」


 コジリンはマシンダガン・ユウバと目を合わせない。


「頑張ったな、よく一人であれだけの虫どもを倒した」


「いえ、それは、ご主人さまや雷くんの支援、応援があったからです」


「それでもフィールドにはコジリン、重騎士のカード一枚だけだった」


「ご主人さまの指示や雷くんの祝福、私一人の力ではありません……」


 そう言って、また暗くなり始めるコジリン。今にも泣き出しそうである。


「ど、どうしたの?コジねぇ?また痛くなったの?」


「……ほら、私、バトルで色々と失敗したし……」


「まずは勝ったことを、素直に喜べ!」


「ですが……」


「コジねぇ!勝ったんだよ!」


「……でも……お仕置きが……」


 モジモジするコジリン。


「お前はよくやった、頑張った!次に活かせ、それでいい」


「えええええっ!?」


 不服そうなコジリン。


「え?は?」


 固まる雷蛇。コジねぇが理解の外にいるのだ。


「コジねぇ?そのえええって、なに?」


 どういうことだ?

 もしかして、お仕置きされたい……とか?

 痛いお尻を魔力で治療したけど、治ったのにお仕置きされたい?


 なんだそれ?


 コジねぇの可愛い口元を見る雷蛇。

 どんな言葉が出てくる?


「お仕置き、してくれないのですか……」


「ちょ、ちょっと待って!コジねぇ!?お仕置き、痛いんじゃ?まぁ俺の電撃よりは、弱いかも知れないけどさぁ?」


 〔ベビィ、そこはもうスルーしろ、こじらせるだけだ〕


 手を頭に置き、軽く振るユウバ。


「私に、お尻を叩かれたいと?」


 無言で、回れ右をし、ユウバに向ってお尻を突き出すコジリン。


「コジねぇ、俺が魔力で叩くのと、かあちゃんが素手で叩くの……その違うの?同じじゃね?」


「なに言ってるの!?分かるでしょう?雷くん!明らかに違うわ!」


「まったく分かんねーよ!」


「分かりますよね?ご主人さま!」


「まったく分からん!」


今回はここまでです。

次回お楽しみに!

次回サブタイトルは 第57話 怒りの女神 の予定です。

投稿は未定です。

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