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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第54話 決着     

おはようございます。

投稿です。


 その矢はまるで激しい雨、そう、死の雨だ。


 Cインセクトアーチャーは3列に並び、一列目は水平にSR重騎士を狙った。

 二列目は範囲を広げ、SR重騎士の回避範囲を、やや上から。

 三列目は上空から雨のように!

 横殴りの雨と縦殴りの雨だ。


 ……ぎゃはははっ!最後にしくじったな……

 ……ここまで来て!あはははっ!こじらせコジリン!……

 ……所詮、名ばかりのSR!何が無双モードだ!……

 ……付け焼き刃とはまさにこのこと!……

 ……こじらせコジリン、本領発揮ね、あははははっ……


 矢は当たる、と確信して笑い出す、レイドカードのCインセクトアーチャー達。


「コジねぇ!コジねぇえええっ!」


 SR重騎士に矢は見えていない、攻撃目標を間違えたことで思考停止に陥ったのだ!


 どうしよう!


 その戸惑いで、ステータスが下がった。


〔感情でステータスが上下するようじゃのう、記録記録〕


 無双モードは続いているが、フリーズするSR重騎士。

 失敗した!コマンダーユウバの命令を!

 下がり続けるSR重騎士のステータス。

 それに追い打ちをかけるように迫る無数の矢。


 どうしよう?どうしよう!?

 こんな大事なバトルで!怒られる?捨てられる!?


「あれだけ……がんばろうと……思ったのに……うっ……うっくっ……ひっく……」


《泣いている場合ぃ!?そこは戦場よぉ!》

「前を見ろ!SR重騎士!」


 コマンダーユウバの声も、何も聞こえないSR重騎士。


*スキル、聖女の気合い、発動*


 立ち尽くすSR重騎士に、突然!ばちこーん!と、お尻に電気が走った!


「っきゃあああああああっ!?な、な、なにっ!?」


「コジねぇ!しっかりしろ!矢を払え!」


「え!?」


「かーちゃんのお仕置きは、こんなもんじゃねーぞーっ!」


「えええええっ!?おしり叩かれるのぉ!?」


「叩かん!だれが叩くかっ!」


 無数の矢を肌で感じ取るSR重騎士。 

 反射的に魔槍を握り締め、思いっきり薙ぐ!


「いやああああああっん!こっち来ないでええええっ!」


 SR重騎士の雄叫びに共鳴する魔槍!

 共鳴した魔槍は、紅蓮の炎を立ち上がらせる!


*SR重騎士、スキル火属性カウンター発動*


 炎は渦になり、降り注ぐ矢を焼き払い、レイドカードまでも焼き尽くしてしまう!


 Cインセクト33アーチャーは悲鳴すら上げず、瞬殺される。


*レイドカードCインセクト33アーチャーロスト*


 一瞬で焼き尽くされたレイドカード。

 魔槍はバチバチと魔力を放出し、近づくだけでも吹っ飛びそうである。


 ……なんて魔力だ……

 ……聖女とヤラの祝福?呪いではないか!……

 ……レイドカードを一撃で……

 ……あの槍はなんだ!?……


 騒ぎ出すもう1枚のレイドカード。


*SR重騎士、チェン発動*


 そして自分達の出番が来る。

 魔槍は荒々しく、次の獲物を探し大きく弧を描く。

 爆上がりし続けるSR重騎士のステータス。

 その魔槍がレイドカード向けられた瞬間、勝負は決まった。


*レイドカードCインセクト38剣士、全絆値20以下にダウン、レイドカード維持不可、消滅*


 Cインセクト剣士達はSR重騎士の猛攻に恐怖し、レイドカードを維持できなくなったのだ!


 SR重騎士だけが残るフィールドを見て、呆然とするゲスト枠の弍式剣士。


《バトルゥ、フィールドにカードが残っていないけどぉ?》


「ああ、ゲスト枠は別、あくまでゲスト、応援のお客さんだからな」


《え?ということは?》


*コマンダーユウバ、勝利*


 震える腕で、高々と魔槍を掲げるSR重騎士!


 挿絵(By みてみん)


 今回はここまでです。


次回サブタイトルは 第55話 戦い終って の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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