第52話 無双
おはようございます。
投稿です。
ゴーレムでありながら、赤面するユウバ。
見ていて恥ずかしい。
「黙らせることはできないのか!」
《従者、解雇するぅ?》
捨てないとは言ったものの、半ば本気で考えなくもない?
「ふふっ、その選択肢はない」
R重騎士を包む光は、更に輝きを増す!
「あ、そ、そんなぁ……そんなところまで吸ってはだめですううっ!そこは違いますっ!きゃああああっ!いやああああああっん!」
「どこ吸っているの?かあちゃん?」
素直に聞いてみる雷蛇。
「だんじて吸ってなどおらんっ!」
「……」
「どうした?ベビィ?」
「ねぇかあちゃん、変なコジねぇだけど、見捨てたりしないよな?」
段々と不安になる雷蛇くん。それに反比例して、聖女の魔力は増加する。
「見捨てたりしない(多分)だが、少々お仕置きは必要かな、毎回これではたまらん!」
お仕置きの一言だけが、R重騎士の耳に届く。
(はぁはぁ、えええっ!?お仕置き?ホントにお仕置きされるの!?こ、これだけ頑張っているのに更にお仕置きなんて!)
《なんか、喜んでね?》
(小さな弟を庇い、ご主人さまの剣となり盾となり、群がる虫どもを相手に、こんなに健気に頑張っているのにぃ!ああ、絶望的なバトルを強いられる私……そんな私にご褒美じゃなくて、お仕置きなんて!酷いですう……きっと……あんなこや……こんなことまで……)
もはや、お仕置きもご褒美もR重騎士にとっては同じになっていた。
こじらせコジリン、二つ名の由来は、ここら辺にありそうだ。
(どんなお仕置きぃ=ご褒美なのおおおおおっ!?)
様々なお仕置き妄想が脳内で無制限再生される!
そしてその誇大妄想は、R重騎士の限界を突破し轟音と共に脳内で大爆発する!
「ひいいいいいっ!いやああああああっん!」
どうやら最後の一線を越えたようである。
ドゴオオオオオオオオンッ!
キラキラと飛び散り、砕ける妄想!
その思いが、なんとフィールドに展開された!
放心状態のR重騎士。
……何が起きたのだ……
……なんだっこの異様な魔力は!?
やがて各部に力が満ち始め、ゆっくりと動き出すR重騎士。
*奥義、いや、ボーン発動、R重騎士、SR重騎士に進化*
呆然とするインセクトサイドのほぼ全員。
……わ、我々は……何を見せられているのだ……
……なんだ、あのカードは!?……
……暴走しているのか……
彼らは動きを止め、ただ、目だけがSR重騎士を凝視する。
……ありえん……
……奥義にSR化だと……
「ひ、ひ、怯むなぁ!SRがなんだ!相手は1枚のカードだぞ!」
そう言って、震えているのはインセクトサイドのコマンダーマイツ。
マイツは目の前のカード、SR重騎士の異様な魔力に恐怖を感じたのだ。
……怯むな?奥義なぞ本戦でも滅多にでないのだぞ……
……一騎当千……
誰かが呟いた。
その言葉に明らかに反応するSR重騎士。
声の方向に少しだけ動いたのだ!
……ひっ!?……
そしてフィールドに、トドメの言葉が響く。
*SR重騎士、スキル無双モード解放*
無双モード、その言葉が響いた瞬間、怒声が響き渡った!
「コ、コマンダーマイツ!バトルを中止しろ!今すぐ無条件降伏だ!早く!」
SR弍式剣士が叫ぶ!
無双モード、それは撃破数とチェン数に応じて、ステータスが上がり続けるチートモード。
まさに無双状態。
こじらせコジリンの無双が始まる!
今回はここまでです。
次回お楽しみに!




