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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第49話 会心の一言     

おはようございます。

投稿です。

ちょっと遅れました。


 爆笑する昆虫族サイド。

 固まるユウバ達。


 ……見えろよ!あの無様!……

 ……こじらせコジリンの本領発揮だぜ……

 ……ぎゃはははははっ……

 ……足場の確保は基本だぞ!……

 ……勝利を確信したかぁ?焦りやがって!……


〔……〕


 魔女回路はじっと、フィールド内外を記録し続ける。


 あっけなくターンエンドになり、2ラウンド目が始まる。

 ターンが終ると、C重騎士とC+インセクトメイジはレベル2に成長する。


 ゴーレムサイドは手持ちのカード無し、インセクサイドは手持ち残り5枚だ。

 フィールドと合わせると6枚、それにゲスト枠は2、インセクトサイドは最大8枚の戦力。

 一方ゴーレムサイドはゲスト枠が1枚、フィールドにC重騎士が1枚、総合戦力は2枚となる。


 どう見ても勝利は遠い。


 そして昆虫族は優位になると、態度がガラリと変わる。


 ……じわじわと引き裂け!……

 ……さらし者にしろ!……

 ……そうだ二度と我らに……ふざけた口をたたけないようにしろ……

 ……こーじらせ!こーじらせ!……


 昆虫族、男女混声合唱が始まる。

 その邪悪さと変わり身に、雷蛇は嫌悪した。


「かあちゃん、オレ、彼奴らには負けたくない!」


「私もだ」


《私もぉ!……ん?》


「え?」


 フィールドを凝視するゴーレムサイドメンバー。

 いつまで経ってもC重騎士が起き上がらないのだ。


「コジねぇ、どうしたんだろう!?怪我したのかなぁ?腕が痛いのかなぁ?」


 ……しくしく……


 C重騎士は泣いていた。


 ……ぎゃはははははっ……

 ……おい、あいつ泣いてるぞ……

 ……こーじらせ!こーじらせ!……

 ……フィールドで泣くかぁ……

 ……おいおい、二ターン目は始まっているぞ!棄権かぁ?……


「ベビィ!」

《出番よぉ!》

〔まずは解毒じゃな〕


「うん!」


 ……うんではなく、はい、ですぞ……パーフェクトではありませんな……


 いつもの幻聴が聞こえてくる。


「行くぜ!っコジねぇ!」


 雷蛇が封印している魔力を一部開放する!

 するとフィールドに魔力が満ちはじめた!

 ジジジッ、と空間が歪む。


 ……な、なんだ!?……


*ゴ*レムサ*イ*ゲスト*C聖女*の祝福確認*


 ……!?……

 ……ゲスト席は空だぞ!……

 ……噂の聖女か?どこだ!?……


*C重騎士*解*毒各*種ステータス上昇*


 ……バグじゃないのか!?フィールドに歪みが!……

 ……解毒だと!?……


 力強くも優しい魔力がC重騎士を包み込む。


「うっく……ひっく……あっ!?……」


(コジねぇ、泣くなよ!)


「ううっ……だって……だって……」


 肝心なときに、いつもトラブルが起きるのだ。


「C重騎士!私の騎士だろう!」


 力強いコマンダーユウバの声。

 ピタリ、と止まる涙声。

 だが直ぐに再開した。


 ……ううっ……ですが……


 魔女回路は考える。

 こいつを、一言で奮い立たせる言葉は何であろうか?と。


〔負けても捨てたりはせぬ、まぁお仕置きはあるかぁ?〕

「負けても捨てたりしないぞ、まぁお仕置きかな?」


 お仕置き、その一言にC重騎士が光の速さで反応した!


 ……え?……お仕置き……ご主人さまの……折檻……


 C重騎士に力が満ち始める!


 今回はここまでです。


次回サブタイトルは 第50話 切り札 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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