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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第47話 一騎当千ではないけれど     

こんばんは投稿です。


「がっ……」


 表情は見えないが、明らかに動きが鈍るC重騎士。


*C重騎士、カウンター*


 ……おい、またカウンターだ!……

 ……あいつのカウンター発動は100パーなのか!?……


 針をへし折り、ブン、と槍が唸る!

 魔力に満ちた重い一撃!


「……!?……なんだ!この一撃は!?」


 C+インセクト剣士のカードはその一撃で消え去る。


 静まる周囲。


 ……一撃で?……

 ……なんだあの槍は?……

 ……あの重騎士カード……ホントにコジリンか?……

 ……C+だぞ……

 ……格上相手に一撃だと!?……


「か、かあちゃん!?コジねぇの動きが!?」


 C重騎士は槍を立て、片膝を大地に着けた。


*C重騎士、受毒*


「受毒!?」


《状態異常攻撃ぃ!?ステータス異常!ずるいィ!》


〔虫の攻撃には注意、と、記録、記録〕


「かあちゃん、やっぱ1枚じゃ無理だよぅ!カマキリも攻撃してくるし!」


「ベビィ、まだだ、まだ彼奴ら何か隠している」


「え?」


 ……ふふっ……


「ん?コジねぇ?笑ってる?」


 ……うふふっ……毒を受け、それでも可愛い弟とぉ……ハァハァ……異世界のご主人さまぁを守るわたしぃ……あああっ……これよこれぇ!……


「コジねぇ?大丈夫?」


 ……わ、私は必要とされている!……ハァハァ………されているのよぉ……も、求められているのよぅおおおっ!そ、そして最後には私が勝つ!……バトルの最後に、こ、この槍を天に掲げるのよおおおっ!……バトル・ゴッデス!……


 *C重騎士、チェン発動*


 ガクンと毒で減るC重騎士の体力。行動の度、持続的に減っていくようだ。


「うおおおおおおおおおおっ!」


 それでも怒声と共に巨大カマキリに突撃するC重騎士!

 その動きは敏捷で、とても重騎士にはみえない。


 狙いはC+インセクトメイジ!


*Cインセクト重騎士ガード発動*


「メイジは守る!させるか!」


「どけええええええっ!じゃまだああああっ!」


 再びフィールドが揺れる!


*Cインセクト重騎士、ロスト*


「あとぉ1枚っいいい!」


 ……お、おい、自ターン前で、あと1枚?……

 ……今は、マイツのターンだぞ……

 ……あの槍か?……

 ……C重騎士とコマンダーの絆か?信頼か?……


*C重騎士、チェン発動*


「……ハァハァ……こ、これで終りだっ……」


 驚愕の目でC重騎士を見る昆虫族達。

 が、その時、ガクリ、とC重騎士は膝をついた。


「え?コジねぇ!?」


《毒の影響ぉ?》


 ドスン。


 重量物の落ちる音。

 C重騎士は毒の影響で槍を落とした。


*C重騎士、チェンキャンセル*


「《〔なっ!?〕》」

「えっ!?どうして!」


 ここでインセクトサイド、昆虫族から笑いが起きた。


 ……あははははっ!根性ねーなー……

 ……やっぱ、こじらせコジリンだぜ……

 ……この一撃、決まれば勝ちだったのによ!……

 ……次のメイジのターンで終りだ……


「……かあちゃん、あいつら直(ちょく)でぶちのめしたい」


 ……若、言葉をお選び下さい、パーフェクトではありませんな……


 そのような声が、どこからか聞こえた気がした。


「……くやしい、コジねぇ、頑張っているのに、戦うモノノフを笑うとは許せん」


 涙声で唸る雷蛇。


 そう、いつも笑うのは、戦わない奴等なのだ。


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。




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