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赤い目の少年冒険譚  作者: MAYAKO
第二章 五月世界
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第44話 女神シュウの眷属     

おはようございます。

投稿です。

ちょっと遅れました。


 その着陸は悪意があった。

 コジリンと雷蛇は砂煙に巻かれる!


「げほっ!ごほっ!」


 咳き込むコジリン。

 視界を遮り、呼吸を困難にさせる悪意のある行為だ。


 どげしっ!


「ぐわっ!?」


 雷蛇はその無礼な巨大カマキリを蹴り飛ばす!

 大きくバランスを崩し、倒れ込む巨大カマキリ。


「な、なにしやがるっ!」


 搭乗していた花の妖精は転げ落ち、雷蛇を睨み、咆える!

 よく見ると、植物よりも昆虫に近い容姿である。

 身体を覆う葉のような外骨格、花片のような羽、擬態のように見える。


 バチバチッバチバチッ!


 放電が始まる!


「オレは四月世界より来たマシンダガン・ユウバの子、雷蛇!我が姉、ショジ・コジリンに無礼をはたらくヤツ、誰一人許さん!」


「ざけんな!なんだこいつ!突然蹴りやがって!」


「悪いなぁ、当たるとは思わなかった」


 ガチン、とくる倒された擬態妖精。

 かなりプライドを傷つけられたようである。

 これだけ大勢の前で、あっさりと倒されたのだ自業自得とはいえ、さらし者である。


「くっ……おい、魔力を集めろ!」


「え!?な、何をなさるおつもりで?」


「フィールドを出現させるぞ!バトルに引き込み、潰してやる!」


 混乱し始めるカマキリの一軍。


 ……おいおい、我らが女神ご命令は出迎えではなかったのか……

 ……こじらせコジリンを客人として出迎え?……

 ……向こうが先に蹴りを入れたぞ……


「……ご主人さまぁ」


「なに?コジリン?」


「誰一人、許さん?……私のことですよね?」


「ああ、我が姉、と見栄を切ったな」


「……私……キュン死しそうです、こ、こんな扱いぃ……はぁはぁ……は、初めてで、ど、どこかえぇ行ってしまいそうですぅぅぅ!」


「……何処にも行くな」


「はいぃ、ずっとここにいますぅ!」


 巨大カマキリ達が、羽を震わせ、異様な音色を生みだす。


「耳障りだな」


 マシンダガン・ユウバが虫達を睨む。


《内部兵器の火炎、これで全滅ですの!》


 ユウバの殺気を感じ取ったのか、コジリンが制止する!


「だ、だめですぅ!ご主人さまっ!この世界、直接のバトルは禁じられています!」


〔だが、虐待は見逃しだろ?5月世界の女神、何をしている?直接バトルしたらどうなる?〕


「直接バトルしたらどうなる?」


 答えたのは、更に大きなカマキリに搭乗した擬態妖精だ。

 こいつが、リーダーか?

 マシンダガン・ユウバが目星をつける。


「この世界は女神の波動で出来ている!波動に反する行為は無力化される!」


〔無力化!?面白し!やってみるか?いや、ここは様子見だなぁ、そのうち相手に手を出させる状況でも作ってみるか?〕


「ほう、今のような悪意の行為は見逃しか?おい、デカイの答えろ!」


「世界は女神さまで構成されているが、全てが管理されているわけではない!」


「都合がいい話しだな」


「な、なんだとっ!我らが女神を侮辱するかっ!?」


「いや、素直な感想だが?自由にモノも言えぬ世界か?ここは?」


 擬態妖精や巨大カマキリの魔力が集まり、フィールドが形成され始めた。


〔ふん、こうやってフィールドを形成するのか、集団魔法ならフィールドも女神抜きで形成できると?記録、記録!ひひっ!この世界を構成する女神の力に魔力で働きかけ、意思で練上げると?これはベビィなら一人で作れるのではないか?ベビィは個人で膨大な魔力を所持しているからのう〕


 そのフィールドに呑み込まれそうになる雷蛇。

 どうやらカード化して自ら戦うつもりのようである。


(ベビィ、コジリン、聞こえるか?)


 バトルモード・ユウバが魔力を使い、話し掛ける。


((!))


(ベビィ、コジリンと代われ、ベビィの力は未知数だ、ここでバトルして手の内を明かしたくない)


(いやだ、かあちゃん!こいつら、気に食わん!コジリンおねぇを馬鹿にしている!オレはコジねぇを戦わせるつもりはねぇ!)


(はうぅ……電くん、またそんなこと言って!)


 バトルモード・ユウバの命令に即座に従うコジリン。


(……で、電くん、こ、ここは、わた、私が出るよ、お姉ちゃんのバトル見て勉強するのよ!)


「でも!」


「どきなさいっ!」


 どん!と雷蛇を突き飛ばすコジリン。


 コジリンはフィールドに呑み込まれ、C重騎士カードに姿を変える!


「ここはお姉ちゃんに任せなさいっ!バトル・ゴッデス!」


「お前じゃ相手にならねぇんだよ!こじらせコジリン!バトル・ゴッデス!」


 C+虫使いが現われた。


 巨大なカマキリに搭乗した擬態妖精のカード。


「え?かあちゃん!あれ卑怯だよ!カマキリに乗ってる!」


 出会いの悪さが、バトルを引き寄せた。


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。

バイト忙しく、なかなか文章が進みません。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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