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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第43話 北へ、北へ     

おはようございます。

投稿です。


「私の目的?」


〔この5月世界の征服なのだが、女神の存在がデカすぎる。我、単騎では無理があるようじゃのう、まだまだ調査が必要じゃ、さて何と答えようか……そうだなぁ、なれるものなら女神になり、高座三神を従えてみたいモノよ、ふふっ〕


「私の目的は、ベビィを無事に女神グネの所へ送り届けること、それとこの世界の探求だ」


「探求?」


「そう、巻込まれて来たが、この世界に興味がある。見ろ、私は破壊兵器だ、そして異界を旅して調査するようにプログラウされた、ゴーレムでもある」


「……ゴーレムなのですか?」


「ああ、もと人族の今はゴーレムだ」


「なっ!?」


「私の国は、そういう国なのだ、気にするな」


「……いろいろな世界、国があるのですね……ならば……」


「ならば?なんだ?」


「女神グネさまに雷蛇さま届けた後は、どうされるのですか?」


《コジリン、拘(こだわ)っているぅ?》


(一人がイヤなのか?それとも両親の辛い思い出か?)


《聞いてみる?》


(いや、こちらから進んでは聞かない。コジリンが話したいときに話せばいい)


「そうだな、出来れば、この世界の女神になってドワーフの村の皆や、コジリンと面白おかしく過ごしたい」


〔なんと!〕


「4月世界には帰らないのですか?」


「どうであろう?そう何度も異界を渡ることは出来ないだろうな、おそらく私のボディはもつまい」


「ええ!?かあちゃん、一緒に帰ろうよぅ!」


「ああ、できればな」


《無理よ、帰ったら金属疲労大で壊れるわ、金属変換も魔力による再生も追いつかないと思う。それに私のこの異界のデータを狙う奴等が、山のように群がるはず》


「では、4月世界には?」


「ああ、帰れない」


「そ、そんなこと言うなよぅ!オレ、一人はイヤだよ!」


「ははは、今のところ、ベビィを一人にするつもりはないぞ」


「だ、だよな?」


 そんな会話を無視し、思い詰めるコジリン。


「ならば……ならば……」


「両親の話は話さなくていいぞ、私は今のコジリンを受け入れたのだ、お前が話したいときに話せ」


「そ、それでいいのですか!?」


「それでいい……ん?」


 コジリンを見つめる、バトルモード・ユウバ。


「……では……この従者ショジ・コジリンを、ずっと、ずっと側に置いて下さいね?」


「《〔え!?〕》」


 泣きそうなお顔で、明るくなり出すコジリン。

 何か、答えを得たようである。


「私を認めた初めてのお方、マシンダガン・ユウバさま。必ずお役に立って見せますから、どうかご主人さま、私を捨てないで下さいね?」


「捨てるつもりはないぞ」


〔こやつ、余程酷い目に遭ったか?〕


「どうか、おいていかないで下さいね、あなたは私の愛です」


「《〔!〕》」


(かあちゃん)


《なにぃ?ベビィ?》


(オレもこんな風に言われてみてぇ!何?私の愛って?すべてってこと?)


 魔女回路は狂気と妄信だ、と一蹴した。

 バトルモード・ユウバはここまで他者を好きになったことはあるだろうか?と考え雷蛇を見た。

 ノーマルモード・ユウバはただ、ただ、重くね?と感じた。

 そして雷蛇は、素直にその言葉を受け止めた。


「コジリンおねぇ、かあちゃんは強くて優しい、簡単に見捨てたりしないよ!」


「コジリン……おねぇ?私、お姉ちゃん?」


 こくこく、と頷く雷蛇。


「弟が出来たのね!」


《なんでそうなる!》


「いや、そう言う意味のおねぇじゃなかったんだけど、まぁいいか」


 あまり気にしない雷蛇くん、この辺りは雷帝クンと同じである。


「オレのことは好きに呼んでいいぜ、カミナリでもデンでも!」


「ありがとう……デンくん!なんか希望が持てましたぁ!」


 ぱああああっ、と明るくなるコジリン!


 色々な想像、妄想、が脳内を駆け巡る!


「《〔よかったな〕》」


 明らかに、好ましくない、良くない想像、妄想なのだが、その想いは本人しか修正できない。


 ブブブブブブッ。


「ん?かあちゃん、なにか飛んでくるよ?」


 それは無数の羽音。


 北方に目を向けると、そこには無数の点があった。


 点はどんどん近づいてくる。


「かあちゃん、あれ、でけーカマキリだ」


 コジリンが槍を手に身構える!


「ユウバさま!デンくん!あれは草原の花、女神シュウの眷属達です!」


 巨大カマキリの背に跨がる花の妖精達。


 ……あれが異界のゴーレム……

 ……SR……

 ……おい、こじらせコジリンがいるぞ……

 ……ホントに、あいつが奥義発動したのかぁ……

 ……すこし、遊んでやるか……

 ……簡易フィールド、展開させろ!……


 巨大なカマキリの大軍が、舞い降りてきた!


次回投稿は未定です。


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