第32話 決着
おはようございます。
投稿です。
そして、バトルも大詰め、勝敗の時が来る。
繰り出されるC紙のゴーレムの正拳突き。
*R重騎士、奥義いやぼーん・お前の技は見切った、発動*
……お前の技はぁ、見切ったぁ!……
そう叫び、軽く身を捻るR重騎士!
重装備が軽いステップで舞う!
擦りもしないC紙のゴーレムの攻撃!
その動きに、苛立ちを隠せない村長カラビン。
「なんだ!あのスキルは!」
全ての攻撃が、ヒットしないのだ!
*R重騎士、カウンター発動*
……くらえっ!よくもお姉さまをっ!……
重々しい斧が振るわれる!
*C紙のゴーレム、スキル紙吹雪発動*
ユラリ、と紙のように舞い、攻撃を回避するC紙のゴーレム!
この攻防の繰り返しなのだ。
C紙のゴーレムの、ゴーレムならではの攻撃が唸る!
関節が逆関節になるトリッキーな蹴りだ!
……忌々しい、C重騎士がRだとっ!これならどうだ!……
*C紙のゴーレム、スキル身乱打発動*
通常だったら思わぬ動きに戸惑い、反応が遅れる。
*R重騎士、奥義いやぼーん・お前の技は見切った、発動*
……あたるかぁ!……
攻撃はまたもヒットしない!
R重騎士は戦いながら、C紙のゴーレムの動き、戦い方をじっと観察していた。
……アキビンくん、カウンターに変化をつけたい……
「はぁ?そんな器用なことできるのかよ!」
……この聖女の祝福、弱くなってきている、もう勝負しないとあと2、3ターンで負けるよ!……
「お、オレに指図するのか!生意気だぞ!」
聖女の力と、自身の奥義『いやぼーん』で本来の積極性が溢れている重騎士。
……早く!指示を!……
「ま、待てよ!ハズレたらどうすんだよ!ここまできて、負けるんだぜ!」
そう言っている間にも、ターンは進み、レベルだけが上がっていく。
……ダメだよ、もう聖女の力が消えるっ!……
R重騎士は、憧れのSR槍のゴーレムに倣った。
独自の判断で動いたのだ!
「お前っ!勝手に!」
*リリーアキビン、感情値低下*
ニヤリと笑う村長カラビン。
「カード独自判断か!ここまで戦ってきたのに!感情値、絆の影響を知らぬか!?愚かな!」
自滅する、そう感じたのだ!
「アキビン!日頃の行いを悔やむがいい!」
勝った!
こんどこそ!
村長カラビンは確信した!
*R重騎士の感情値上昇*
「なっ!?R重騎士の感情値が上昇!?」
……今こそ、お姉さまの仇を討つ!……
フィールドから聖女の祝福が消える。
*聖女の祝福、効果停止、消滅、R重騎士はC重騎士へダウン*
明らかに動きが重くなるC重騎士。
「私の勝ちだ!」
叫ぶ村長のカラビン!
……勝負っ!……
それでも勇敢に勝負に出た!
*C紙のゴーレム、スキル体当たり発動*
顔色が一気に青くなるリリーアキビン。
この攻撃は当たる!
村長カラビンが鋭く指摘する。
「お前の判断ミスだ!何を今まで見ていた?何を学んできた!」
「くっ……」
ドオオンッ!
C紙のゴーレムの体当たりに、C重騎士の重装備が割れ砕ける!
*C重騎士、カウンター発動*
「「!!!!!!!!!」」
驚く村長カラビンとリリーアキビン。
「カウンター!?HPはゼロだぞ!?なぜロストしない!?」
体当たりで自らのHPを減らしたC紙のゴーレム。
そこにカウンターの巨大な斧が振り下ろされる!
C紙のゴーレムは重く鋭い斧に引き裂かれる!
*C重騎士HP0、ロスト*
……勝てなかったけど……負けてないっ!……
そう言って高々とその斧を天に掲げ、ボロボロと消えていくC重騎士。
……やった!やったぞ!お姉さまっ!……
そして一気に崩れ、消えていった。
ドンッ、と音を立て大地に刺さる巨大な斧。
C紙のゴーレムは大地に倒れ、煙のように消えていった。
大地に突き刺さった斧もボロボロと崩れていく。
*C紙のゴーレムHP0、ロスト*
フィールド上には、何も残らなかった。
◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆
周囲は静まり、夜の虫の音だけが響いた。
……村長の最高傑作、あのゴーレムを倒した!?……
オオオオオオオオオオオッ!
突然湧き上がる歓声!
熱狂するドワーフ達!
一は素早くマシンダガン・ユウバを連れ、その場を去る。
「あのC重騎士と、話しをしたかったのだが」
「明日の朝、お連れします。今夜はもう客間でおやすみ下さい」
「……とんでもない宴会になる……と?」
「……はい、とてもお見せできる宴会ではありません!」
《うわぁどんな宴会なんだろぅ?》
「?」
ここでバトルモード・ユウバは雷蛇の異変に気がつく。
何を見ている?
どこを見ている?
雷蛇はユウバに抱かれ、虚空を見ていた。
《なにかありますの?》
念のため、魔力の目で見てみるが、そこには何の反応も無かった。
それでも虚空を見続ける白黒ネコの雷蛇。
いつものことか、と思い、先に進むバトルモード・ユウバ。
雷蛇は周囲に気づかれない、細く強い魔力でそれに話し掛けた。
雷蛇には見えるのだ。
虚空に浮かぶ女性が。
*お姉さん、誰?かあちゃんのバトル中、フィールドに干渉した?」
*!*
*ふふっ、やっぱり!あたりかな?*
*ネコよ、お前はセブンス・ドワーフか?*
そのお姉さんは尋ねてきた。
次回投稿は明日の朝を予定しています。
間に合わなかったら、ごめんなさい。
毎回ご愛読ありがとうございます。




