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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第32話 決着     

おはようございます。

投稿です。


 そして、バトルも大詰め、勝敗の時が来る。

 繰り出されるC紙のゴーレムの正拳突き。


*R重騎士、奥義いやぼーん・お前の技は見切った、発動*


 ……お前の技はぁ、見切ったぁ!……


 そう叫び、軽く身を捻るR重騎士!

 重装備が軽いステップで舞う!

 擦りもしないC紙のゴーレムの攻撃!


 その動きに、苛立ちを隠せない村長カラビン。


「なんだ!あのスキルは!」


 全ての攻撃が、ヒットしないのだ!


*R重騎士、カウンター発動*


 ……くらえっ!よくもお姉さまをっ!……


 重々しい斧が振るわれる!


*C紙のゴーレム、スキル紙吹雪発動*


 ユラリ、と紙のように舞い、攻撃を回避するC紙のゴーレム!

 この攻防の繰り返しなのだ。


 C紙のゴーレムの、ゴーレムならではの攻撃が唸る!

 関節が逆関節になるトリッキーな蹴りだ!


 ……忌々しい、C重騎士がRだとっ!これならどうだ!……


*C紙のゴーレム、スキル身乱打(ミランダ)発動*


 通常だったら思わぬ動きに戸惑い、反応が遅れる。


*R重騎士、奥義いやぼーん・お前の技は見切った、発動*


 ……あたるかぁ!……


 攻撃はまたもヒットしない!

 R重騎士は戦いながら、C紙のゴーレムの動き、戦い方をじっと観察していた。


 ……アキビンくん、カウンターに変化をつけたい……


「はぁ?そんな器用なことできるのかよ!」


 ……この聖女の祝福、弱くなってきている、もう勝負しないとあと2、3ターンで負けるよ!……


「お、オレに指図するのか!生意気だぞ!」


 聖女の力と、自身の奥義『いやぼーん』で本来の積極性が溢れている重騎士。


 ……早く!指示を!……


「ま、待てよ!ハズレたらどうすんだよ!ここまできて、負けるんだぜ!」


 そう言っている間にも、ターンは進み、レベルだけが上がっていく。


 ……ダメだよ、もう聖女の力が消えるっ!……


 R重騎士は、憧れのSR槍のゴーレムに倣(なら)った。

 独自の判断で動いたのだ!


「お前っ!勝手に!」


*リリーアキビン、感情値低下*


 ニヤリと笑う村長カラビン。


「カード独自判断か!ここまで戦ってきたのに!感情値、絆の影響を知らぬか!?愚かな!」


 自滅する、そう感じたのだ!


「アキビン!日頃の行いを悔やむがいい!」


 勝った!

 こんどこそ!

 村長カラビンは確信した!


*R重騎士の感情値上昇*


「なっ!?R重騎士の感情値が上昇!?」


 ……今こそ、お姉さまの仇を討つ!……


 フィールドから聖女の祝福が消える。


*聖女の祝福、効果停止、消滅、R重騎士はC重騎士へダウン*


 明らかに動きが重くなるC重騎士。


「私の勝ちだ!」


 叫ぶ村長のカラビン!


 ……勝負っ!……


 それでも勇敢に勝負に出た!


*C紙のゴーレム、スキル体当たり発動*


 顔色が一気に青くなるリリーアキビン。

 この攻撃は当たる!

 村長カラビンが鋭く指摘する。


「お前の判断ミスだ!何を今まで見ていた?何を学んできた!」


「くっ……」


 ドオオンッ!


 C紙のゴーレムの体当たりに、C重騎士の重装備が割れ砕ける!


*C重騎士、カウンター発動*


「「!!!!!!!!!」」


 驚く村長カラビンとリリーアキビン。


「カウンター!?HPはゼロだぞ!?なぜロストしない!?」


 体当たりで自らのHPを減らしたC紙のゴーレム。

 そこにカウンターの巨大な斧が振り下ろされる!

 C紙のゴーレムは重く鋭い斧に引き裂かれる!


*C重騎士HP0、ロスト*


 ……勝てなかったけど……負けてないっ!……


 そう言って高々とその斧を天に掲げ、ボロボロと消えていくC重騎士。


 ……やった!やったぞ!お姉さまっ!……


 そして一気に崩れ、消えていった。


 ドンッ、と音を立て大地に刺さる巨大な斧。


 C紙のゴーレムは大地に倒れ、煙のように消えていった。


 大地に突き刺さった斧もボロボロと崩れていく。


*C紙のゴーレムHP0、ロスト*


 フィールド上には、何も残らなかった。


    ◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇◆


 周囲は静まり、夜の虫の音だけが響いた。


……村長の最高傑作、あのゴーレムを倒した!?……


 オオオオオオオオオオオッ!


 突然湧き上がる歓声!

 熱狂するドワーフ達!


 一は素早くマシンダガン・ユウバを連れ、その場を去る。


「あのC重騎士と、話しをしたかったのだが」


「明日の朝、お連れします。今夜はもう客間でおやすみ下さい」


「……とんでもない宴会になる……と?」


「……はい、とてもお見せできる宴会ではありません!」


《うわぁどんな宴会なんだろぅ?》


「?」


 ここでバトルモード・ユウバは雷蛇の異変に気がつく。


 何を見ている?

 どこを見ている?


 雷蛇はユウバに抱かれ、虚空を見ていた。


《なにかありますの?》


 念のため、魔力の目で見てみるが、そ(・)こ(・)には何の反応も無かった。


 それでも虚空を見続ける白黒ネコの雷蛇。


 いつものことか、と思い、先に進むバトルモード・ユウバ。


 雷蛇は周囲に気づかれない、細く強い魔力でそ(・)れ(・)に話し掛けた。


 雷蛇には見えるのだ。

 虚空に浮かぶ女性が。


*お姉さん、誰?かあちゃんのバトル中、フィールドに干渉した?」


*!*


*ふふっ、やっぱり!あたりかな?*


*ネコよ、お前はセブンス・ドワーフか?*


 そのお姉さんは尋ねてきた。


次回投稿は明日の朝を予定しています。

間に合わなかったら、ごめんなさい。


毎回ご愛読ありがとうございます。

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