↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

107/246

第33話 邂逅     

おはようございます。

投稿です。

今回はこの時間になりました。


*セブンス・ドワーフ?聞いたことある、でもそれお話しでしょう?*


 光っていて顔がよく見えないが、黒い髪がとても長いのは分かった。


*確かにお話しだが、セブンス・ドワーフは単なる言伝えではない、あれは希望であり恐怖*


*?*


 雷蛇には女性が何を言っているのか、よく分からない。

 ここで声がしたような気がした。


 まずは名前を、パーフェクトではありませんな。


 誰だっけ?雷帝のお父さん?お兄さんだっけ?


*オレはマシンダガン・ユウバの子、雷蛇。お姉さんは?*


*……クスクス……*


*なに笑ってるの?おれ、おかしいこと言ったかなぁ?*


 ちょっと怒り気味の雷蛇くん。

 空中に漂っているお姉さんと、ゴーレムに抱っこされている白黒ネコの会話。

 どうやらこのシチュエーション、お姉さんのツボに嵌まったようなのだ。


*ふふふっ……ご、ごめんなさい、私は3神の一、希の蛍フローライト*


*さんしんのひと?……まれのほたるふ……ふろらい……?……ごめんなさい、お姉さん*


*?*


*オレ、そんな長い名前覚えきれないや*


*ぶっ!*


 ここでフローライトは吹き出してしまう。

 一に導かれ、客間へ進むマシンダガン・ユウバ。

 それにフワフワとついてくる稀の蛍。


 その光景もこの女神を笑いに誘った。

 どうやらこの女神さまは、笑い上戸のようである。


*お姉さんをなんて呼べばいいの?*


*では私のことは、蛍さん、と呼びなさい、雷蛇くん*


*蛍しゃん*


*蛍さん*


*蛍しゃん!*


*ほ・た・る・さん、ほら、言ってごらんなさい*


*ほたるしゃん*


*……*


 女神フローライトは笑いをこらえている。

 念話で滑舌が悪い?いやいやそれはないでしょう?


*……ほたるしゃん……あれ?*


 ブツブツと名前を繰り返す雷蛇くん。

 ここで一つ女神フローライトは考える。


*お姉さん*


*お姉さん*


*ほら!ちゃんと言えてるわよ、お姉さんの蛍さん、どうぞ*


*お姉さんの蛍しゃん!あれ?……あの……ごめんなさい……*


*……き、気にしなくていいわ、蛍しゃん、気にいってきちゃった。いい、雷蛇くんよくお聞き、私はあなたがセブンス・ドワーフだと思っている*


*ふーん*


*もし、フィールドに出るときがあった、注意してね、世界が変わるから*


*え?世界が変わる?なにそれ?*


*私は希望派だけど破滅派もいるの、出来ればフィールドには立たない方がいいかもしれない*


*なんで?世界が変わるから?蛍しゃんは変だ*


*?*


*ドワーフを探しながら、それかも知れないオレをちゃんと確認しない。これは?えっと?そうそう、パーフェクトではありましぇんな!*


 以外と賢いのね、とか考えている女神フローライト。


*ふふっ、わたしって複雑なの、最後に一つ、その……よしよししていい?*


*いいけど?*


 女神フローライトは近づき、その小さな手で白黒ネコの頭を撫でる。


 ゴロゴロゴロゴロ。


*!?*


 目を細め、ゴロゴロと言い出す白黒ネコ。


「一さん、周囲に何かいないか?雷蛇が見つめたり、喉を鳴らしたりしている……私のセンサーには何も反応しないのだが……ネコとはこういうものなのか?まるで、誰かと会話しているようなのだが……」


 段々と足早になるマシンダガン・ユウバと一、二、三。


「私も何も感じませんが、気配が……」


「気配……何か漂っている感じがするのよねぇ」


 二がそう言うと、一行の足は更に速くなる。

 確信まで至らない何かが漂っている。


「非魔科学的だ」


 そう、精霊も死霊も魔力で感知できるのだ、感知出来ないモノは理論じょうない。

 しかし!何かの気配がするのだ!


「上位存在でも、何らかの反応があるのに……なんだこの気配は!?」


 生物は得体の知れないモノに恐怖を感じる。

 それは捕食者かも知れないし、悪意、敵意かもしれない。


〔このような現象は初めてじゃ、記録するとしよう、確かに何かいる〕


 魔女回路は確信し、状態を記録しはじめる。


*お話しができてよかったわ*


*え?もう行っちゃうの?*


*また会いに来るわ*


 そう言って虚空に消える女神フローライト。


*またね!*


 虚空に向って話し掛けるように「にゃー」と鳴く白黒ネコ。

 その様子を青い顔で見る4人。


 勇気を振り絞り、三がマシンダガン・ユウバに話し掛ける。


「な、なにかいたのでしょうか?いるのでしょうか?」


 ユウバは怖くて雷蛇に聞けなかった。

 閉所恐怖症以外で、ここまで恐怖を感じたのは久しぶりである。


(あとで、陽が昇ったら聞くことにしよう、取敢えず)


「取敢えず、その客間まで走ろうか」


「「「はい」」」


 4人は全速力で走り、その場を後にした。


 その様子を遙か上空で見ている女神フローライト。

 4人の全速力の姿が滑稽に見えたのか、夜の闇に女神は笑い続けた。


*ふふふっ!あははははっ!世界が変わる!あれはセブンス・ドワーフだ!間違いない!とうとう見つけたぞ!あのカードを我が手に!*


 女神は確信した、白黒ネコを撫でた手は確かにそれを感じ取ったのだ。

次回投稿は未定です。

バイトが忙しく、執筆活動が逼迫気味です。

あ、一話に挿絵が入りました。

気になる方はどうぞ。

ではまた次回。

毎回ご愛読ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。