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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第31話 C→R     

おはようございます。

投稿です。

すみません、勝負は次回になりました。

思いの外、文章が延びまして。



 フィールド外に弾き出され、一に迎えられるマシンダガン・ユウバ。


「カード化とバトル、どうでしたか?」


「勝負はどうなった!?」


 即反応し、あくまでも勝ちに拘るバトルモード・ユウバ。


「御覧あれ、本戦並のバトルです」


「本戦?」


「25枚のカードで戦う女神大戦、あの戦いでもこのような熱いバトルは中々見れませんよ」


 ユウバの周りに、ドワーフ達が囲むように集まる。

 皆、高揚し口々に賛美を唱える。


 ……どこのお方です!?……

 ……この村に永住されませんか!……

 ……お名前を!……

 ……これは末代までの語り種じゃ……


 そこに割って入る一、二、三。


「控えなさい、まだバトル中ですよ。見なさい!あのカードを、皆の者!刮目せよ!」


 フィールド上では2枚のカードが攻防を繰り返していた。


「!?」


「ユウバさま、まだ勝敗は決まっていません」


 重騎士の頭上に表示されているHP1。


「あの紙のゴーレムの攻撃、ヒットしないのか!?」


「はい、擦りもしません」


「え?」


 なぜ当たらない?HPは1だ、触っただけでもアウトでは?


 ……まさか村の簡易フィールドで奥義が見れるとは……

 ……それも初めて見る奥義、なんだあれは?……


「スキルの応戦で、どちらが勝っても不思議ではありません」


《なによぅ、それ!》


 フィールドに視線を移すと、そこは魔力に満ち、激しい攻防戦が行なわれていた!


「おい!?Cアックスの戦士がいないぞ!?」


「R重騎士が撃破しました」


《えええっ!?撃破したのぉ!?ん、R?》


「R?レア?C、コモンではないのか?」


「いえ、あの聖女の祝福が漂っている限りR状態のようです」


〔!〕


「フィールド上で進化など、本戦以外で見るのは初めてです」


 二が眼を潤ませフィールドを見つめる。


「2ターンは超えていますが、あの魔力、留まっているんです」


《ベビィの魔力、カードでも十分に通用するのね》


「そのベビィはどこだ?」


 すり。


「あ!」


 足下に眼を落とすと、白黒ネコがつぶらな瞳で見上げている。

 ほっとするユウバ。


「おいで、ベビィ」


 ぷいっ。


「え?」


 横を向く白黒ネコ。


(オレのかあちゃんなのに……)


《え?》


(……あんな奴と楽しくバトルしてさ……ぶつぶつ……)


「おいで、ベビィ?」


 ぷいっ!


 メチャクチャ悲しくなるユウバ。

 それは、思わず槍を落としそうになるくらい。


「……ベビィ、嫌わないでおくれ……ベビィに嫌われると、私の心が死んでしまう」


(!!!!!!!!)


 白黒ネコの瞳は、まんまるになる。

 びょん!と飛び上がり、ユウバの胸元に収まる白黒ネコ。


 すりすりすりすりすり!


 そのメタリックなボディにスリスリする白黒ネコ。


(あんなヤツと仲良くして、オレのこと忘れたのかと思ったよ!)


 にゃー。


 悲しく鳴く、白黒ネコ。


(オレのこと、忘れたりしないよな?)


 にゃうううっ。


 その悲しい声と仕草は、例えようがなかった。


「きゅん」

《きゅん》

〔きゅん〕


「《〔そんなことはない、決して忘れたりしない……〕》」


 そう、マシンダガン・ユウバは決して、雷蛇を忘れたりしないのだ。

次回投稿は明日の朝を予定しています。

それから、ご登録ありがとうございます、励みになります。

喜んだ源水さんが1枚描いていますので、近々1話に挿絵が入る予定です。

では、ちょっとだけ次回予告を。


 苛立ちを隠せない村長カラビン。

「なんだ!あのスキルは!」

 全ての攻撃が、ヒットしないのだ!

*R重騎士、カウンター発動*

……くらえっ!よくもお姉さまをっ!……

 重々しい斧が振るわれる!

*C紙のゴーレム、スキル紙吹雪発動*

ユラリ、と紙のように舞、攻撃を回避するC紙のゴーレム!


と、次回はこんな感じで熱いバトルが進み、決着がつきます。

ではお楽しみに。

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