第30話 奥義発動
おはようございます。
投稿です。
寒いです。
《あの子、回避とか、受け流しとか、何か技持っていないのぉ!?》
ノーマルモード・ユウバがカード内で叫ぶ。
「見てるだけだとぉ!くそおおうううっ!」
怒りに染まるマシンダガン・ユウバ。
〔これまでか?まぁそれでも、いい経験になった、データも集まったし〕
魔女回路はフィールドやカードの構造について、できる限り解析している。
〔バトルモード・ユウバとしては、もどかしいじゃろうなぁ、戦場で何も出来ぬ状態など〕
ユウバにとって、これは実戦となんら変わりがないのだ。
「リリーアキビン!どうにかしろ!お前のカードだろ!見ているだけか!?」
「くっ……」
何も出来ないリリーアキビン。
その顔には後悔が滲む。
(もっと、もっと戦略を練って、想定して……デッキの構築、活躍しなかったオレのゴーレム……ゲストが異界人……どうにか……どうして!)
「くっそおおおおおおっ!!」
その時一瞬、フィールドがブレた。
ノイズが走ったのだ。
静まるフィールド。
*リ*リーアキビン*サ*イド*ゲスト*C聖女の祝*福確認*
《え?何それ!?ベビィ?》
ゲスト席は空だが?
ドワーフ達が、聖女を探す。
……聖女?……
……どこにいる?その聖女とやらは……
*C*聖女の*祝福*リ*リーアキビンサイド*各*種ステータス上昇*
ザワつく周囲。
……C?……
……いないぜ?……
……バグか?フィールドに歪みが……
女神チャウが素早く周囲の魔力を高める。
「聖女?」
「ユンちゃんは今、一瞬だけ途轍もない魔力を感じましたの!」
女神達はその支配的な魔力を使い、白黒ネコを感じ取る。
「まぁ、変なネッコと思っていたが?あのネッコの仕業か?」
「あのヌッコ、何者ですの?獣人?チャウ!ユンちゃんに説明するですの!」
女神達の眼が怪しく光りだす。
「それに、簡易フィールドがバグった?チャウ、お前書き換えしたな?」
「あの聖女の力、クラスは?SRではないのですの?」
「……ない……」
「どうした?」
「どうしたですの?」
「判定出来なかった!それに書き換えは私ではない!」
「「え?」」
「何処かに、上位の女神が来ている!それにあのネコ、カード判定出来なかった!私達より格上よ!」
「「!」」
「まさか!」
「いえ、少なくとも魔力は向こうが上よ!いや、違う!魔力は膨大なのは分かる!あのネコが呪われているのも!だけど!」
「……ユ、ユンちゃんにも分からない……なに?あのヌッコ……魔力の高いヌッコと思っていたけど、見通せない!?それにゲスト枠に遠隔参戦!?あのヌッコ、魔力だけ参加してますの!有り得ませんの!」
ここで女神シュウが女神チャウを睨む。
「チャウ、お前、バトル改変は違法だぞ!」
「だから私ではない!……パリィはフィールドリストから消されている!これではリリーアキビンサイドは勝てない!」
「どこの女神だ!」
「私達より上位の女神が……チャウからこの、SR槍のゴーレムのカードを奪おうとしている?」
そんな女神達の動きを知るはずもなく、バトルに集中しているユウバ。
戦士の彼女にとって、戦いは全て真剣勝負。
「聖女の力?ベビィ?動いたの?」
ギラギラと輝く星のような魔力がフィールドに満ちる!
そして、SR槍のゴーレムとC重騎士のステータスが爆上げされる!
*SR槍のゴーレムスキル、かばう発動*
《発動したっ!聖女の祝福の恩恵?》
「パリィは!?」
C重騎士の前に立つSR槍のゴーレム!
《だめぇ!かばうだけよぉ!パリィは発動しないっ!》
その強大なゴーレムの腕は、C重騎士の身代わりに立ったSR槍のゴーレムの槍をへし折り、そのボディを引き裂いた!
「くっ!ここまでかっ!」
目の前でバラバラと崩れ去っていくSR槍のゴーレムのカード。
その姿を呆然と見つめるC重騎士。
「……え?」
腕が引き千切られ、装甲が割られていく。
「勝て!必ず勝て!」
おおおおおおっ!
その有様をみて熱狂する周囲のドワーフ達。
「え?……お、お姉さま?」
《負けるなっ!負けないでぇ!》
そう言い残してSR槍のゴーレムはバラバラになり、フィールド上から消え去った。
それでも聖女の祝福はその場に留まり、C重騎士を祝福し続ける。
*チェン発動、C紙のゴーレム再行動*
「わしの勝ちだ!」
カラビンか勝利を確信した!
C紙のゴーレムの手が、C重騎士に迫る。
その手は血のようなモノで汚れ、禍々しさの塊だ。
「あ!?……あ?あああああああっ!いやああああああっ!」
C重騎士の叫びに呼応する聖女の祝福!
*SR槍のゴーレムとの感情値MAX10を計測、C重騎士固有奥義、いやぼーん発動*
今回はここまでです。
次回、決着です。
たぶん。
次回サブタイトルは 第31話 決着 を予定しています。
投稿時間は未定です。




